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現状分析

前提条件が変わったら「PDCA」の上位概念へ

図解:前提条件が変わったら「PDCA」の上位概念へ

「PDCAサイクル」は、
生産管理や品質管理などを円滑に進める手法の一つです。
昔も今も、良く使われています。

業務改善の提案をするときに
PDCAに当てはめられない時がありました。

それは
経験や知識のないテーマの仕事をする時でした。

どうやってPDCAしようか?
悩みました、考えました、
でもPDCAを使って提案書が書けません。

「PDCAサイクル」をまわすには
 ・手順が見える仕事
 ・難易度を理解している仕事
 ・発生する障害を予測できる仕事
 ・過程から結果が予測できる仕事
この要素が必要です。

「P」は計画なのですから
計画を立てられることが必要なのです。

要するに読みきれた仕事と言うことです。
すでに経験や知識があることが前提です。

いかに上手く進めるか!
それがテーマのマネジメントサイクルです。

でも...
 ・新しい技術が普及したら?
 ・業界が変わったら?
 ・社会の要求が変わったら?

PDCAだけでは、回せなくなります!

要するに、前提条件が変わったら
PDCAだけでは無理があるのです。

「PDCAサイクル」につなげる
上位概念が必要なんだと感じました。

そこで、上位概念として「QVSAサイクル」を創りました。

何のことはありません。
 ・Q:現状の分析
 ・V:目標の設定
 ・A:課題の立案
は、提案営業の基本です。

ここから、PDCAにつなげていきます。

これで無理やりにPDCAに当てはめようと
苦労することが無くなりました。
考えるフレームができたので、
はじめてのテーマでも受入れやすくなりました。

後日談ですが..
この図解を見た社労士さんが
「アージリスの学習の二重ループ」の考えと同じですね。
と言ってくれました。

検索してみてください。

環境や前提条件が変わったら、PDCAの上位概念を考えましょう。

図解思考では現状を「観察」することから始める

図解:図解思考では現状を「観察」することから始める

図解思考で目指しているのは

 ・現状を正しく理解し
 ・目指す目標を定め
 ・実現のための行動を組立てる

ということです。

そのために、思いつきや当てずっぽうではなく
目標実現のための行動を組立てることです。

そこで、最初に必要なことは
現状を正しく確認することです。

現状の確認の特徴は
 ・見える現象
 ・見えない原因
があることです。

これを考える言葉が「観察」です。

 ・観:現象を観る
    観光の「観」
    見えている現象をしっかり見ること

 ・察:見えない原因を察すること
    おしはかる、推測すること

この「察する」能力に大きな個人差が出て来ます。

私が、図解を始めたキッカケが
この「察する」ことの必要性を感じたことでした。

相手の言っている言葉を一言一句、漏れ落ちなくメモし
要求されたことを満足させたと…
自分で思っても。

相手の抱える背景や過去の経験を把握が必要です。

相手の発言の言葉だけでは正しい把握はできません。

そのために図解を使って
 ・問いを立てて自他に質問する
 ・構造で考えて想像を広げる
ことが役に立ちます。

問題解決では図解思考で現状を「観察」する

図解:問題解決では図解思考で現状を「観察」する

問題解決は
 ・現状を確認して(before)
 ・行動して(どう行動するか考え)
 ・期待する結果を得る(after)
ということです。

重要なことは「正しい現状分析」です。

では、どうやって現状分析するのか?

現場に入って担当者に取材します。

ここに問題があります。
担当者の力量に寄って取材内容が異なるということです。

要するに、
 ・見える人
 ・見えない人
がいます。

優秀な人は、
目の前に見える現象に影響されず
見えない原因をも理解しています。

優秀でない人は、
目の前に見える現象以上には理解していません。

問題解決で、期待する結果を得るためには
期待する結果につながる行動が必要です。

では、結果につながる行動とは?
と「思考する」ことです。

その考える材料になるのは
困った状況を正しく確認することです。

ここで
見えない原因を「観察」するために
 ・問いを立てて自他に質問する
 ・構造で考えて想像を広げる
ことが必要です。

そのため方法が、「図解思考」です。

図解思考することで
 ・現象を観て、それを出発点にして
 ・見えない原因を察する
ことができます。

正しい問題解決には、正しい現状分析が必要です。