「現場の知恵」を蓄積・活用する「考動知図」

「現場の知恵」を積上・活用する「考動知図」(こう・どう・ち・ず))

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知的資産

経営資源の中心要素が「知的資産」になった

図解思考:経営資源の中心要素が「知的資産」になった

経営資源とは
企業経営をするために必要な要素や能力を経営資源と呼びます。
「人・物・お金・情報」を、四大経営資源と言われています。

この中で、最も重要な経営資源は「人」です。
人が、「どう考え・どう動くか」によって大きく成果が変わります。

以前は
「人・物・お金」に「情報」をプラスして、
情報をいかに使って物の価値を高めて売るかが重要でした。

ここでは、一生懸命や熱意、誠意が土台となり
活動量の多さで頑張ることが重要でした。
そこで、顧客情報や商品情報、紹介などの情報が
役に立ちました。

今は、どうでしょうか?
誠意や情熱、一生懸命は当たり前です。

ネットの進化で、顧客の方が商品情報を持っている
といことも普通にあります。

もう、単なる情報という位置づけでは競争力は得られません。

顧客が、商品やサービスを購入するのは
自社の問題を解決するためです。

そのために必要なことは問題解決力です。

単なる商品情報ではありません。
顧客を良く知るための顧客情報だけでもダメです。

顧客の問題解決を効率的に提案するには
組織に「知的資産」が蓄積されていることです。

組織に、蓄積していないとしても
優秀な社員がいれば売れます。
顧客に頼りにされ信頼もされます。

でも、その優秀な社員が辞めたらどうなるでしょうか?

個人の頭の中にある「知的資産」が無くなります。
組織には、何も残りません。

一番、まずいケースは同業他社への転職や独立です。
優秀なら優秀なほど、会社の痛手は大きくなります。

組織として「知的資産」を持っていれば
優秀な社員が辞めても痛手は最小限で食い止められます。

組織に「知的資産」を積上げるということは
文書にして共有するということです。
これができると、組織の誰もが使うことができ、
使った経験をもとにブラッシュアップすることができます。

優秀な個人の頭の中に「暗黙知」として入っているだけだと、
効率的に教えあうことができません。

組織に「知的資産」を積上げるために、
もっとも大変なことは文書としてアウトプットすることです。

現場で優秀でも、なかなか書けません。
行動できても、言葉で説明することはできますが、
紙にはなかなか書き出せません。

それが普通です。
書く訓練をしていません。
書き出す情報を構造化する訓練もできていなののです。

「知的資産」を積上げるために、図解思考は有効です。
私は、仕事をしながらコツコツ書き貯めました。

今回、紹介している図解もその一枚です。

図解で構造化すると、自分の理解も確認でき、
見た瞬間に理解してもらえます。

テオリアの業務「図解思考・経験学習・業務マニュアル」

図解:テオリアの業務「図解思考・経験学習・業務マニュアル」

私がやっていることを1枚でまとめました。

私は、はじめ、
営業をしても上手く話なせませんでした。
提案書を作成するのに時間がかかりました。
どうしよう..

そこで、2つのことを考えました。

1つ目は、「紙に、しゃべらせる」です。
上手く話せなくても紙を見れば理解してもらえる
ように分かりやすく図解しました。

2つ目は、パワポで1枚づつ保存することです
過去に作った提案書を1枚づつパワポでバラバラにして保存して
提案相手や内容に応じて組み合わせる環境づくりです。

言えば簡単です。
今なら..

でも30年くらい前では難しかった。

なかなか図解できない。
どこから、どう手を付けようか..
なかなか進みませんでした。

上手くできないと..結構逃げていました。
 ・コーヒーに逃げて
 ・コンビニに売っているピーナッツチョコに逃げ
 ・散歩に逃げ
 ・ビールに逃げ
と、最後はひと眠り..

逃げても、逃げても...上手くいきません。
気分転換もできていず
時間が過ぎるだけでアイデアが浮かぶはずもなく。

結局は、途方もない時間をかけることになりました。

今やっているのは、
 ・どう向き合うか!
 ・どう小さなきっかけから発想を広げて目標に」進むか
という方法論をお教えしています。

若い時に、聞いていれば
途方もない時間を、大幅に減らせたのにと思う内容です。

徒手空拳でコツコツ続けてきたので
今は、パワポを1万枚以上持っています。
これは、30年近く仕事で気がついたことを書き溜めたものです。

講座では、この1万枚を組み合わせて
新しいものを追加したり、修正して組立てます。

この1万枚を見ると、自分の得意分野が見えてきます。

そして、その得意分野のパワポが十分集まると
他の人に対して「自分の強み」として発信できます。

長い文章では、読んでくれる人はいませんが
図解だと見た瞬間に自分にとって役に立つかどうか
分かります。

自分の役に立つと感じた人から声がかかります。

ただ、図解すると危険なことがあります。
内容が陳腐だと簡単に見透かされます。

ここで重要なことは、図解は単純な表現方法では
無いということです。

私自身、はじめは「分かりやすく表現する」でした。

でも、長くやっていると、
上手く図解できない理由は、表現力ではないと分かったのです。
表現する内容の完成度が高ければ、図解表現自体は簡単です。

価値ある図解を分かりやすく作成できない最大の理由は
表現するべき内容が不完全なのです。

ここから、私の図解講座は、図解思考講座となりました。

いかに表現する内容の充実した発案するか、整合性を担保するか
これが難しいです。

図解思考は、
方法論を知っても、なかなか上手くできません。
言葉の定義、抽象度の上下、対立軸、因果関係などの組立ての
基礎力が必要なのです。

その練習には、フレームワークや図解パターンを使った
論理思考を積上げることです。

この練習量が少ない中で
簡単に図解できるようにと考えても上手くいきません。

まあ、図解パターンに当てはめて
図解ができるということは言えますが。

それでは、複雑な内容を図解で構造化して考えるという
図解本来の思考には到達しません。

水泳と同じです。
オリンピックの水泳選手にパワポで泳ぎ方を習っても
泳げるようになりません。
プールに入って、相当量の練習が必要なのです。

練習すれば、水泳も図解もできるようになります。

図解ができるようになると、現場で気づいたことを図解したくなります。

どんな会社でも、職場で発生する問題発生の原理は同じです。
ちょっと抽象度を上げて図解しておくと
 ・問題を分析する、
 ・解決方針をつくる
役に立ちます。

図解してあると、説明して理解を得やすくなります。

A社で発見したことを、B社で使えます。
何年も続けると、自分のノウハウとして積み上がります。

これは、自分の知的財産です。
組織で働くなら会社を運営する方法として提供しましょう。
たくさんのノウハウを提供した社員として活躍できます。

独立するなら、自分のノウハウを発信して活動範囲を広げましょう。

これからは、資格や経験年数だけでは評価されません。

それに、人生100年時代と言われます。
複数の組織と対等な関係で仕事をするためにも
自分の知的資産を充実させ「強み」とすることが必要です。

図解思考は、誰でもできるようになります。

必要なのは、コツコツ続けることです。