「現場の知恵」を蓄積・活用する「考動知図」

「現場の知恵」を積上・活用する「考動知図」(こう・どう・ち・ず))

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組織

「なぜ、そうするのか?」を突き詰める

図解:「なぜ、そうするのか?」を突き詰める

同じ職場で、同じ仕事をしていても..
人によって成果が違うのは、なぜでしょうか?

同じ作業でも、
人によって、やり方がバラバラだったりします。
当然、生産性が違います。
 ・Aさんのやり方
 ・Bさんのやり方
 ・Cさんのやり方
これが、仕事の「属人化」です。

なぜ、いろいろなやり方があるのでしょうか?

考えられるのが
 ・教えてくれた人が違う
 ・それぞれが独自に改善、工夫している
 ・各自の工夫を教えあわない
 ・教えてもらっても受け入れない
などなどです。

要するに
「会社が、組織として仕事のやり方をコントロールしていない」
ということです。

会社は、
結果さえ出れば、どうやってもいいのです。

結果にしか興味がなく、プロセスはどうでもいい
と考えていると言われても仕方がありません。

では、会社が組織としてプロセスをコントロールするには
属人化している仕事のやり方を「標準化」することです。

でも、誰かのやり方に統一させようとすると問題が起きます

正しいやり方は、これまでやってきた
 ・Aさんのやり方
 ・Bさんのやり方
 ・Cさんのやり方
をテーブルに出して
具体的なタスク単位に分解して
成果につながるプロセスを組立てます。

要するに
現場の担当者の頭の中にある「現場の知恵」を
集めて成果につながる新しいプロセスを組立てるのです。

では、「どう、成果につながるのか」を考える3つの視点があります。

1.お客様
  顧客満足は得られるか?
  顧客に支持されることが最も重要です。

2.経営者
  理念に合致するか?
  儲かればいいでは、会社を長く続けられません。

3.担当者
  生産性はどうか?
  仕事をしやすいのか、効率的な作業ができるのか。

という観点で、小さな作業を一つひとつ探っていきます。

とても面倒くさい作業です。

でも、成長する業務の標準化を導入するには
必要な土台作りとなります。

そんな面倒くさいことしないで、
現場作業を写真や映像で撮って手順化して
スマホやタブレットでオンラインマニュアルを作れば簡単。

確かに、簡単でしょう。

一定の効果はあると思います。

でも、作業手順を共有化するだけで良いんでしょぅか?
この通りやれと、教え、その通りやらせるだけでいいんでしょうか?

組織を変える3つの視点

20130521teoria

組織を変える3つの視点

長く続いた組織は
 ・これまで、これでやってきた..
 ・このままで、とりあえず問題はない..
 ・新しいことをやりたいが..
事を荒立てたくない、自分だけ浮きたくない
と考える傾向にあります。

でも、社会が変わっています。
組織も変化していかないとじり貧になります。

内部の人間だけでは、自己満足はできても、改革はできません。
何しろ、それまでの利権にアグラをかいてきた張本人ですから、
かっちりできがっている利害構造を崩すことはできないからです。

やはり組織を変えるのは「人」です。
地域を元気にする「よそ者、若者、ばか者」という言い方があります。
町おこしや村おこしで言われている言葉です。

「地域」を「組織」に変えても同じことが言えます。

地域や組織を変えるには、
この三者の協力が欠かせないのです。
地域や組織の習慣や慣行、しがらみを通り越したところに、
新しいものが見えてくるのだと思います。

それぞれ、特徴を考えてみると..

——————
■ 若者
——————
初めて、仕組み・文化に接する人たちです。
良いも悪いも、評価するだけの経験がありません。
だから、新鮮な気持で「問う」ことができます。

 ..なぜ、そうやるんですか?

その上、若さというエネルギーは、
いつの時代でも大きな推進力に違いありません。

——————
■ バカ者
——————
既存の仕組み・文化を疑う人たちです。
組織を批判的に考えるので
上層部から「バカ者」と呼ばれ、
批判分子と危険視されます。

 ..そうやる意味がわからない?

変化にはいい意味での「馬鹿」が必要です。
過去のしがらみにとらわれないということで、バカと言われます。
馬鹿になって、真剣に 打ち込んでくれる人がいてこそ、
ほかの人も真剣になれます。

——————
■ よそ者
——————
他の組織からの転入している人たちです。
他の仕組み・文化を知っています。
ですから他と比較するすることができます。

 ..他では、こうやっています!?

新しい視点で、それまでの気づかなかった、
地域や組織の強み・良さを発見してくれるものです。

そして...

もう一つの大きな意味があります。
それは、「若者・バカ者・よそ者」は失敗を恐れないということです。
もともと、地位や名誉も既得の利益もありません。

だから、何も恐れる心配はありません。
まわりから批判されても失うものはありません。

だから、「若者・バカ者・よそ者」は大胆なアイデアが出せます。
目先の利害にとらわれずに行動できます。

組織は、環境に合わせて変化できないと...じり貧になります。

「若者・バカ者・よそ者」の3つ目ので、
今の組織や仕事の仕組みを見直ませんか?

何も難しいことはありません。
 ・この作業って必要なの?
 ・なぜ、このやり方をやっているの?
 ・これを止めたら、何か影響が出るだろうか?
単純な疑問を、投げかけるだけでOKです。