「現場の知恵」を蓄積・活用する「考動知図」

「現場の知恵」を積上・活用する「考動知図」(こう・どう・ち・ず))

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組織に知恵を蓄積する

「現場の知恵」の蓄積で「問題解決力」がアップする

図解:「知恵」の蓄積で「3つの力」がアップする

仕事の実力は、どこからくるのでしょうか?

短期間で、頼りになる仕事をする人と
何年やっても、安心して任せられない人がいます。

何が違うのでしょうか?

現場で仕事をしていくとき
「体験」で済ませてしまう人と
「経験」として蓄積する人の違い
だと考えます。

では、体験と経験の違いとは?

「体験」:目の前で起こった出来事・事実
(例)炎上プロジェクトに入れられて、苦労した。
もう二度とやりたくない。

「経験」:問題解決の方法論を積上げる
(例)炎上プロジェクトで、○○の発見をした。
次にかかわるプロジェクトで〇〇に注意しよう。

この違いです。

経験10年とか20年と言っても
単純に就業年数だけの「体験」だったら意味がありません。
その作業としての仕事のの習熟度は高まるだけです。

「体験」を「経験」に高めることが、
実力アップ、成長することにつながります。

現場での「体験」で、
困ったこと、悩んだことなどの問題を
克服すると「現場の知恵」が生まれます。

これをコツコツ書き溜めると..

だんだんと3つの力がアップします。

1.気づく力がアップ(現場で発見)

書き貯まるほどに、自分の基準がしっかりできてきます。
その上、未来を自分で築く意欲も膨らんできます。
その基準と未来への期待との「差」から
「気づく」ことができます。

2.考える力がアップUP(言語化・構造化)

書くことは考えることです。
言葉で表現し構造で理解することです。
現場を論理で理解する事になります。
過去の事例を参考にすることで、
新しい問題の構造化がしやすくなります。

3.工夫する力アップ(改善策を立案)

他の事例を参考にすることで、
新しい問題への解決策を立案しやすくなります。
実証した因果関係や構造を利用する事で、
解決策が組み立てやすくなります。

私は、20年くらい前から、
現場で気がついて、
・問題を分解し構造化したもの
・モノやコトの構成要素を構造化したもの
・因果関係の事例
・手順や進め方の事例
・成果につながる手順
・作業などを上手くやるコツ
・発見した新しい視点
・二項対立の例
・著名人の言葉
..などなど
コツコツ書き溜めてきました。

今は、約1万枚あります。

最初は、ほんとに陳腐なものでした。
人に見せても、なんだか理解できなかったようです。

苦労して作ったものが裏紙としてメモ用紙に
されたこともありました。

長くやってきたことから
たくさんの蓄積ができました。

なにか「ピン?」ときたら..

過去に作ったパワポの資料が頭に浮かびます。
あの資料とこの資料の該当部分を持ち寄って
新しい1枚をつくることができるようになりました。

何か問題が発生したら
過去の事例を参考に考えることがやりやすくなります。
記録に残っているからです。

頭の中に、うろ覚えであるだけだったら
記憶は変形し忘れてしまうことも多いので
過去の事例は上手く使えません。

構造で理解して
記録してあることが大切です。

今は、この1万枚のパワポを使って仕事をしています。

書き溜めると、自分の得意分野が見えてきて、
それが競争力を持つ「強み」となります。

是非、自分の体験を経験にして積上げましょう!

ノウハウを伝えるために論理が必要

図解:ノウハウを伝えるために論理が必要

現場で考えながら頑張った人の頭の中には
「知恵」が積み上がっています。

でも、大きく分けると2つのタイプの人がいます。

1.聞いても役に立つ話ができない人

自分の体験をお酒の席で、
長時間、繰り返し繰り返し
・武勇伝
・自慢話し
・回顧録
同じような内容を何度も聞かされては
たまったものではありません。

個人の単なる体験談を
・時系列に
・感情がたっぷり入っている
これは、これで意味はあるのですが..

この状態では他人にとっては役に立てにくいのです。

この話を長時間の話からエッセンスを抜出すには
・かなりの無駄な時間を浪費し
・エッセンスを抜出す技術が必要
です。

個人の感じた体験談を聞くだけでは
活用は難しいのです。

2.聞くたびに勉強になる話を聞かせてくれる人

「聞いても役に立つ話ができない人」
との違いは、どこにあるのでしょうか?

違いは!
 ・客観的な内容に整理し
 ・体系立てて説明する
ことができる。

具体的には、体験の抽象度を高め、
 ・気づき(どんな場面で、どのように、背景は..)
 ・考え(問題や状況を構造的に理解する)
 ・工夫した(実際に行動できる作業行為に具体化する)
ということができると
「知恵のコンテンツ」にすることができます。

客観的に体系立てて「知恵」として共有できると
 ・再現性を高めることができる
 ・誰でも同じように成果を出せる
ことができます。

他人にも役に立つ共通の知恵として蓄積でき活用できるのです。

中高年になり、定年を迎え、新し道を考えたときに
・過去の経験をベースに
・状況を越えて役たつ知恵を
・体系的に伝える
ことができる人とできない人では
将来への可能性が大きく異なります。

できない人の選択肢が大きく狭められます。

若いときから意識し準備することは大切ですが、
定年が近づいたとしても大丈夫です。
間に合います。

過去の体験(事実)を洗い出し、
そこから、客観的に役に立つ「現場の知恵」を抽出しましょう。

長く頑張ってきた人の中には、たくさんの「知恵」が
積み上がっています。

それを若い人に教える状況を思い浮かべて書き出せばいいんです。
ただ事実を時系列に書き出しても意味がありません。

過去の経験を未来に活かすには
書き出すために、組立てるために論理が必要です。

論理は、勉強すれば身に着けられます。

ただ、考えて・書いて・発表した経験が少ないと
「生みの苦しみ」があります。

私は、昭和58年から図解していますが
今でも、新しいテーマや難しい内容を
分かりやすく図解表現するときは悩みます。
時間もかかります。

アウトプットは難しいのです。

難しいと言って、書き出さずにいたら?

頑張っている人には、必ず「知恵」があります。
諦めずにコツコツ未来のために書き出しましょう。

「仕事の標準化」で経営者の悩みを解決する

図解:「仕事の標準化」で経営者の悩みを解決する

「優秀な人が欲しい」
と悩んでいる社長さんはいませんか?

10年も、20年も同じことを言っていませんか?

私は、
この悩みを何度も聞きました。
何人もの社長さんから聞きました。

この悩みは
どこかで、断ち切れないのでしょうか?

そのうえ、「どんな人が欲しいんですか?」
と尋ねると..

誰からも、具体的な条件は出てきません。

ただただ「優秀な人」。

要するに、
会社として
・何も教えなくても
・自分で考えて
・会社の期待する成果を出す
という実力がある人
ということだと想像できます。

でも、
こんな人はハローワークには行きません。
ハローワークに求人票を出したら
紹介してもらえる人ではありません。

そういう人が欲しかったら
自分で探して一本づりするしかありません。

以前、
優秀な人を採用して
優秀でない人に辞めてもらうという
仕組みはできないかという相談を受けました。

でに、打ち合わせをしていくうちに
・ハローワークから採用できるのは普通の人
・普通の人に優秀な働きをしてもらう仕組み
それが必要だ。

という結論に達しました。

では、どうやったら良いのか!

その鍵は「仕事の標準化」です。

会社の仕事が標準化されていないと
優秀な人が、
自分のやり方で仕事をして結果を出します。

その人が、長く会社にいてくれて
部下に教えてくれればいいのですが..
・定年退職したり
・事故や病気でいなくなったり
・独立したり
していなくなる場合があります。

特に、同じ仕事で独立されると
お客を連れて行かれる場合があります。

この場合は、
・お客を失い
・結果を出せる仕事の仕方を失う
というダブルパンチです。

「仕事を標準化」するということは
・成果の出るやり方を、会社の標準にすること
・そのやり方を、共有、蓄積、伝承すること
・そのやり方を、日々改善、改定していくこと
ということです。

現場で不測の事態が起こったときは
・仕事の標準を出発点にして
・現場の体験をもとに改善方法を考え
・新たな標準とする
と、どんどん改訂していきます。

こうすると
問題が発生するほど
トラブルに見舞われるほど
ノウハウが生まれて組織に積みあがります。

組織に、
ノウハウがどんどんと蓄積されると
会社の競争力を高めます。

社員が辞めても、
新人に、その標準を教える事で
短期間に戦力にすることができます。

「標準化はものづくりの1丁目1番地」
という言葉があります。

どんな仕事もこれが言えると思います。

「優秀な人が欲しい」と悩んでいる人は、
仕事の標準化を考えましょう!

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講座テーマ
「企画力・提案力を高める技術としての図解思考方」

●日時 2019年1月16日(水) 10:30-16:30
●会場 [東京・京急蒲田]大田区産業プラザ(PiO)6階G会議室

詳細
企画力・提案力を高める技術としての図解思考
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現場の知恵の蓄積・活用004:問題を構造化することで「真因」が見えてくる

図解:問題を構造化することで「真因」が見えてくる

現場の知恵の蓄積・活用004
  問題を構造化することで「真因」が見えてくる

仕事の問題や、突発的に起こるトラブルなどを
個人的なものと考えると、
担当者の
 ・意欲の問題
 ・能力の問題
となり担当者への責任追及となります。

誰も、責任追及されるを分かったら
自分の担当部分で問題の発覚を恐れます。

これだと、いつでも問題が発生する可能性を
抱えたまま事業を続けることになります。

これでは、会社として
弱い部分を持ったままとです。

そこで、問題が再発しない状態に変えるための
最初の一歩が問題を構造化することです。

問題が、どういうメカニズムで発生するのか?
構造化することで「真の原因」を掴んで
再発しない仕組みにする
仕事の設計変更を行うことが必要です。

こんな例があります。

原田泳幸氏が
日本マクドナルド株式会社の社長だったときの言葉です。

(ある対談から要約)——————–
  原田氏は、ジョギングやロードレースが趣味
  走っているときに、ふらっと店舗によって、飲み物を注文したりする。
  そのときに、ガムシロップとミルクを間違えて出てくることがある。
  これを、そのとき対応したスタッフの「個人的ミス」と
  いう解釈ではいけない。
  僕から見ても、2種類の入れ物はとてもよく似ている。
  これなら間違えてしまう。
  もっとはっきりとした、誰でもわかる違いが必要。
  仕組みとして改善する。そのために現場に足を運ぶのです。
——————————————

問題は、構造的なものによって起きる場合は多いんです。

現場を動かしていく仕事の仕組み(メカニズム・構造)を理解して
どこを、どう改善したら良いかを考えることが有効です。

構造化すると
 ・全体を俯瞰することができます
 ・原因と結果のメカニズムが見えます
 ・各要素の特性は見えます
この3つが実現できます。

この結果、
 ・どこを改善すればより大きな効果が得られそうか、
 ・どこから手を付ければ効率良く問題を解消できるのか
 ・変えたときに、どのような副作用が発生するのか
見えてきます。

問題を構造化できないと..
目の前の困った現象に気を取られ
その現象が問題だとばかりに
対処療法で、その現象に過ぎない問題を
抑え込もうとしてしまうことになります。

何か問題が発生したら、
同じ問題を繰り返さないように
仕組みとして改善しましょう。

それを続けることで
どんどん仕事bの仕組みとしての
完成度が高まっていきます。

■講座案内————————————-

 ●1月19日(火)
 仕事を図解で構造化する方法(基本)
  ・図解で可視化することで構造の完成度をアップする方法
  ・受講者の図解のアドバイス
http://www.teoria.co.jp/semi/index2.html

 ●3月14日(月)
 「現場の知恵」を蓄積・活用する方法
  ~みんなが現場で工夫し、学びを積上げる仕組みづくり~
 http://www.johokiko.co.jp/seminar_chemical/AC160312.php
http://www.johokiko.co.jp/seminar_chemical/AC160312.php

現場の知恵の蓄積・活用003:「体験」から学び、「経験」を積上げる方法

図解:「体験」から学び、「経験」を積上げる方法

現場の知恵の蓄積・活用003:
「体験」から学び、「経験」を積上げる方法

誰もが、仕事に就いて年数を重ねていきます。

でも、実力は人それぞれです。

何年やっても仕事のできない人がいます。
同じような失敗を繰り返す人がいます。

逆に、最初は危なっかしくても
あっという間に実力をつける人がいます。

その違いは、
 ・何なんでしょうか?
 ・どこにあるのでしょうか?
私は、
 ・体験を経験にして積み上げた人と
 ・指示された仕事を繰り返しただけの人
の違いだと考えています。

現場の体験から、気づいて考えて、
仕事のノウハウを積上げたかどうか!
その違いです。

私は、
体験と経験の違いを
 ・体験は、「事実:目の前で起こった出来事」
 ・経験は、「経験:事実を解釈した問題解決の方法論」
と定義しています。

例を上げると

・体験例
  ○○会社の営業部に10年勤めていました。
  京都に行ってきました。

・経験例
  営業マンを10年やって、自分の営業手法を研究しました。
  京都にくる旅行者を見て、旅行先としての京都の魅力に気が付きました。

もう、お分かりだと思います。

違いは、
 ・現場で「考えて」蓄積した人
 ・現場で「指示された作業」をこなした人
の違いだと考えています。

優秀な人は、
メモやノートに残しています。
書いていない場合でも、頭の中に整理していて、
いつでも使えるようになっています。
現場体験を、「考えて」ノウハウにして蓄積しています。

では、どうやったら
現場で「考えて」蓄積した人になれるのか?
現場で「考えて」蓄積するとは、どういうことなのか!

体験を経験に変換するために必要なのは
 1.気づく
 2.考える
 3.工夫する
の3段階です。

図解:「体験」から学び、「経験」を積上げる方法

実際の例で解説すると..

独立して商売を始めた人の困った実例です。

独立したばかりの頃、納品したらすぐお金を
もらえると思っていた。
商品を納品して請求書を出す時に、
先方独自の支払日があることがわかった。
(末締めの翌末払い、20日締めの翌末払い...)
そこで、申し込み時点で支払日は聞くようにしたが、
今度はお金をもらう時に 「うちは10万以上は手形です」
などといわれてしまったことがあった。
貴重な営業の時間とエネルギーを、
入金してもらうことに費やしていた。
支払ってもらうためにエネルギーが消耗する。
この状態で仕事を続けることはできない。

この問題を、どう改善したら良いでしょうか?
「気づく、考える、工夫する」で、考えると。

1.気づく
 
  気づいたことは、
  いつ入金してもらえるのか?、相手任せになっている!
  入金をコントロールできていない

2.考える

  商売は、等価交換!
  商品と、お金は交換のはず。
  
  取引って何だろう..

    取引–商品(品名・個数):何を売るのか
      –納品金額:いくらで売るのか
      –商品納品日:いつ納入するのか

  考えたことは、現金入金日が決まっていないことが問題だ!

3.工夫する

  受注伝票に、現金入金日という項目を追加した。
  伝票に
   ・商品(品名・個数)
   ・納品金額
   ・商品納品日
   ・現金入金日

  この4項目が埋まらないと、受注してはいけないことにした

これで改善ができました。

もし、このように改善しないと、
請求書を出しても、いつ入金してくれるのか?
特に中小零細企業を相手にした場合には
入金が読めないことがたくさんあります。

私も、平成元年に独立してからフリーのSEとして
それなりの規模の会社の仕事をしていた時には
約束通りの期日に入金されたのですが..
小さな会社の仕事をすると、支払いを先送りにされたり
払ってもらえないということも経験しました。

受注時に、しっかり約束し書面にしておくことは
有効な手段です。

この3段階を繰り返すと、仕事のノウハウが貯まります。

個人も会社も同じです。
蓄積の量と質で差が付きます。

どんな業界でも優秀な人は、
メモやノートに残しています。
書いていない場合でも、頭の中に整理していて、
いつでも使えるようになっています。

現場体験を、
「考えて」ノウハウにして蓄積しています。
新しい問題に向かうと、やる気が倍増します。

頼りにならない人は、
指示された作業を「大変だ!」、「疲れた!」と言い、
自分はいつも頑張っているのに評価が低いと不満をもって
勤務時間が終わったらお酒を飲んで愚痴を言っています。

これが、5年、10年、20年と続いたら..
大きな差がつきます。

今日から、体験を経験に積み上げましょう。

やる為に、特別な知識・経験・費用は必要ありません。
誰でもできます。
ノートと鉛筆でOK。
ノートにメモしたことを、パソコンに入れて蓄積しましょう。

2年や3年では、目に見えた結果が出ないと思います。
でも、毎日の蓄積を続ければ、
必ず結果は、出ます。

この「考える」部分で
図解をつかうとわかりやすくなります。

  概念化–言語化
     –構造化
です。

私の専門の図解です。

図解で考え、図解で表現しておくと
個人の蓄積としても
組織の蓄積としても
有効です。

こんな内容を、講座でお話しします。
 

■講座案内————————————-

 ●1月19日(火)
 仕事を図解で構造化する方法(基本)
  ・図解で可視化することで構造の完成度をアップする方法
  ・受講者の図解のアドバイス
http://www.teoria.co.jp/semi/index2.html

 ●3月14日(月)
 「現場の知恵」を蓄積・活用する方法
  ~みんなが現場で工夫し、学びを積上げる仕組みづくり~
 http://www.johokiko.co.jp/seminar_chemical/AC160312.php
http://www.johokiko.co.jp/seminar_chemical/AC160312.php

現場の知恵の蓄積・活用001:経験年数で実力を計れるのか?

図解:現場の知恵の蓄積・活用001:経験年数で実力を計れるのか?

現場の知恵の蓄積・活用001
  経験年数で実力を計れるのか?

あなたは、中小企業の社長です。

このたび、社員を1名採用することにしました。

募集するとすぐに、
ハローワークから3名の応募がありました。

 1.経験  5年
 2.経験 10年
 3.経験 20年

果たして、
どの人を採用したら良いのでしょうか?

経験年数の多い方が、実力があるように思います。

もし、営業マンの採用だとしてら?

20年も営業をやっていて、
ハローワークで就職先を探すという
自分を売り込めない営業マンでは
期待できません。

もし、プログラマーの採用だとしたら?

5年の方が、若いし新しい技術に明るいだろう..
と想像できます。

もし、プロジェクトマネージャーの採用だとしたら?
20年やっている経験豊富な方が良いだろうと想像します。

金型などを作成する技術者や、
「ヘラ絞り」職人技を持っている人なら
経験年数の長い方が良いだろうと思います。

では、同じ経験年数なら
同じ程度の実力があるでしょうか?

自分の周りを見回してみると、
若くても実力のある人と
中高年でも頼りにならない人がいます。

単なる経験には、意味がない!

と考えていいのではないでしょうか?

ここで、疑問です。

なぜ、長くやっているの実力が上がらない人がいるのか?
なぜ、短期間にどんどん実力をつけていく人がいるのか?

実力をつける人、実力がつかない人の
違いはどこにあるのでしょうか?

ここを知ることが、実力を上げる出発点です!

将来、独立しようと考える人や
社員を成長させたいと考える経営者にとっては、
重要なことではないでしょうか?

■講座案内————————————-

 ●1月19日(火)
 仕事を図解で構造化する方法(基本)
  ・図解で可視化することで構造の完成度をアップする方法
  ・受講者の図解のアドバイス
http://www.teoria.co.jp/semi/index2.html

 ●3月14日(月)
 「現場の知恵」を蓄積・活用する方法
  ~みんなが現場で工夫し、学びを積上げる仕組みづくり~
 http://www.johokiko.co.jp/seminar_chemical/AC160312.php
http://www.johokiko.co.jp/seminar_chemical/AC160312.php

ハインリッヒの法則と「考動知の法則」

図解:ハインリッヒの法則と考動知の法則

「現場の知恵」って、
・何を書けば、良いんでしょうか?
・どう、書き貯めれば良いんでしょうか?
と聞かれます。

なかなな書けないですよね。

書けない理由は2つあります。
 1.完成度の高いものを書こうする
 2.価値の高いものを書こうとする
この縛りがあると、書けません。

30年以上、図解している私でも書けません。

私が、たくさん書いているのは
この2つに縛られないからです。

書くポイントの1つ目は、
完成度の高いものを書こうとしないことです。

気がついたことをとりあえず書く。
これが重要です。

私は、70~80%の完成度で書きます。
後から修正します。

今の頭で書いて100%を目指すと
時間がかかります。
時間をかけても納得できるものが書けるか??

書いてから、3日後、1週間程度で
見直しするタイミングがあれば見直し
無ければそのままです。

忘れた頃に、
提案書などで使う時に、
見直して修正してから使います。

書いてから何年も、
放っておいて
忘れたようなものもあります。

何年もたってから見直すと
新たな発見があります。

要するに、
中途半端な状態で保存しておき
完成度を高めるコトを
未来の頭に託すことです。

今年ダメなら、来年です
来年ダメなら、5年後でも良いんです。

私の図解には、
7年かかって完成度を高めたものがあります。
15年かかったものもあります。

宙ぶらりんのまま、使えないで放っておきました。
人に見せて反応を確かめて修正します。
気がつくたびに修正を重ねていきます。
だんだんと完成度が上がります。

書くポイントの2つ目は、
価値の高いものを書こうとしないことです。

簡単な事を書けばいんです。
その場の思いつきを書けばいいんです。

私の図解の中のほとんどは
・そうか~
・だよね~
・へ~
という程度のものです。

他でも聞いたことある、見たことあるです。

そういう普通のこと、
誰でも知っていることを
 ・自分なりの視点で
 ・自分なりの組立てて
簡単な図解で書き貯めています。

それで良いんです。

そうやって、たくさん書いていると
時々、
・自分の理想としていること
・考えていることを大きく方向つける考え方
を発見します。

それを、意識してコツコツ何年もかけて
完成度を高めていくんです。

社会人として働く期間は40年以上あります。
積み上げる時間は、十分にあります。

ただ、何も考えないでいると
あっというまに老人になります。

普通の頭の人間が、
何か「強み」を持とうとしたら
時間を使って競争力を高めることしかありません。

継続は力です。
間違いありません。

このやり方は、誰でもできます。
でも「継続すれば」という条件付きですが。

私は、
「ハインリッヒの法則」を真似て
「考動知の法則」を考えました。

ハインリッヒの法則は、

「労働災害における経験則の一つである。
1つの重大事故の背後には29の軽微な事故があり、
その背景には300の異常が存在するというもの。

1:29:300

です。

ハインリッヒの法則 ? Wikipedia より
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%AA
%E3%83%83%E3%83%92%E3%81%AE%E6%B3%95%E5%89%87

これを参考に、「考動知の法則」
を自分の経験から

1:29:600

としました。

私が書き溜めた図解コンテンツのほとんどが
・そうか~
・だよね~
・へ~
程度のものです。

これに、何年もかけて修正を加えることで
競争力を持つ「強み」なる「現場の知恵」となります。

たくさんの書きたまったものを見ると、
・自分の「強み」の方向性を発見できます
・「強み」として商品化する体系が発見できます
これが自分の方向性を決めてくれます。

競争力を持つ「強み」を発揮するには
蓄積することが重要です。

そして、これを組織に提供しましょう。
現場のみんなが日々の仕事で「気づき・考え・工夫した」
ことを「現場の知恵」として組織に積上げれば
組織としての競争力は高まります。

もちろん自分の実力も組織内でも立場も良くなります。

教えてできる人・できない人の違い!

図解:教えてできる人・できない人の違い!

教えてできる人・できない人の違い!

中小企業の社長で、こんなこと言っている人いませんか?

「優秀な人が欲しい!」

これを何年も、言うんです。

そこで、「具体的には?」と尋ねると..
ちゃんとした回答はかえってきません。

要するに、
 ・何も教えなくても
 ・何の応援も無くても
 ・自分で考えて行動して
 ・実績を上げる人
という要求です。

確かに、世の中には優秀な人はいます。

でも、自分からは何もしないで
ハローワークから採用したい。

でも、優秀な人が来ない..
と悩んでいるんです。

そんな..来るわけないです。

悩んでいるだけで、何も行動しないので、
何年たっても同じ悩みが続きます。

もったいない

問題なのは、悩むだけで考えて行動しないことです。

今いる社員や普通の人に優秀な働きをしてもらう
それを考えることが必要なんだと思います。

私も、頭のCPUとしてのレベルは低いし
コミュニケーション力も低いです。
その上、説得力もない。

だから、コツコツ図解を書き溜めました。
自分のできないことを補うためです。

これを個人でやってきたので時間がかかりました。

組織でやると、みんなのアイデアが集まります。

「教えてできる人」と「できない人」の
違いを埋めるコトを組織として実行する。

これが大切なんだと思います。

この記事が面白いです・

  人財の成長の主体性は会社にあるか、個人にあるか 
  〜中規模組織が人材育成で陥りがちなワナ
 
http://hiroyukiarai.jp/2015/02/24/ownership-of-the-growth/

人財の成長の主体性は、個人にあるんです。

これを組織が応援することで、
組織にとっても個人にとっても
良い方向へ進むと思います。

人がいなくなると「会社の知恵が失われる」

図解:人がいなくなると「会社の知恵が失われる」

人がいなくなると「会社の知恵が失われる」

仕事を教える悩みありませんか?

外部の研修機関に社員を送り込めば大丈夫ですか?

研修のテーマは様々です。
 ・管理職研修
 ・意識改革
 ・技術講習
 ・マナー、接遇..
どれも大切なことです。
仕事の現場で、直接・間接に役に立つと思います。

でも、現場に帰って
即戦力として役に立つでしょうか?

実は、その会社の仕事の「現場のやり方」を具体的に
 ・教える場
 ・訓練する場
が無いのです。

「現場の仕事を教えていますか?」と聞くと、
我が者は「現場に入れてしっかりOJTしているよ!」
という返事がかえってきます。

でも、こんな悩みがあります。
悩みは..
  ・A係長に任せると、いつもできる社員が上手く育つ
  ・B係長に任せると、いつも社員が育たない..

原因は、A係長、B係長に違いがあるのです。

社長は、上手く育てられないB係長に対して、
「お前の、教え方が悪いからだ!」と叱責します。

ホントに、教え方が悪いのでしょうか?

実は、「教え方」の前に、「教える内容」が問題です。

A係長、B係長の何が違うか!
 ・教える内容が違います
 ・教え方が違います
問題は、ここです。

会社が組織として社員に「何を・どう」教えるか、
「教える内容・教え方」の蓄積がないので
A係長、B係長に丸投げで任せたのです。

会社が、
 ・何を教えるのか
 ・どう教えるのか
コントロールできないのです。

経営者は「しっかり教えろよ!」と言うしかありません!

昔から、部下の指導方法と言うと、
  「やってみせ、
   言って聞かせて、
   させてみて、
   褒めてやらねば
   人は動かじ。」
という山本五十六氏の名言があります。

  ※上杉鷹山(うえすぎ ようざん)の
   「してみせて 言って聞かせて させてみる」
   の影響を受けたと言う説もあります。

これは、「教え方」であって、「教える内容」ではありません。

我が社には、マニュアルがある。
チェックリストがある。
だから大丈夫という会社があります。

でも、その多くは作業の手順を書いただけの場合がほとんどです。

これだと、仕事を知っている人が使って教えるには良いですが、
知らない人には、思ったほど役に立たない場合が多いのです。

このように優秀な人に頼り切って仕事を回していると..

その人の事故、病気、退職などでいなくなると、
頭の中にあったノウハウが無くなってしまいます。

これはもったいないです。

こうなると、
社長の「優秀な人が欲しい..」という悩みは
何年たっても解決されることはありません。

図解講座 2015年3月19日(木)東京大井町 10:00-17:00
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株式会社 情報機構 様 主催で、図解講座が開催されます。

開催予定
●日時:2015年3月19日木曜日  10:00-17:00
●会場:[東京・大井町]きゅりあん 5階第3講習室

講座テーマ
  思考と行動を図解で可視化する技術
  考える力・伝える力を高める 図解力アップ講座
   ~<図解CD・演習付>~

http://www.teoria.co.jp/semi/20150319/index.html

自分で無理を計画することで伸びる

キャリアを築く3つの方法

自分で無理を計画することで伸びる

人は、どうやって成長するのでしょか?
何が、人を成長させるのでしょうか?

10年経験と言っても安心して任せられない人がいます。
その反面、あっという間に一人前になる人がいます。

何が違うのでしょうか?

平成元年に独立してから
たくさんの中小企業のお仕事をさせていただきました。

そこで、やればできる意慾も能力もあるのに
上手くできていない社員や会社を見てきました。

もったいないです。

上手く行っている人、会社と比べて
何が違うんでしょうか?

上手く行っている人・会社は
 ・失敗から学びます
 ・記録で残して共有しています
 ・同じ失敗を繰り返しません
これです。

ここが違うんです。

できていない人は
 ・失敗は、嫌なことです
 ・もうやりたくないと忘れます
 ・そして、繰返します
できていない会社は
 ・失敗から学んだ人が辞めます
 ・辞めるとノウハウが無くなります
 ・優秀な人が欲しいと嘆き
 ・新人が入って、同じ失敗から学びます
こうなるので
個人にも会社にも知恵が蓄積できません。

ここが問題です。

そこで解決策は!「キャリアを築く3つの方法」

3つの解決策があります。

——————————-
1.自分の興味で積上げる

  興味に従って
  気がついたこと
  大切だと思うこと
  日々積上げる
  
  記録に残すことです

——————————-
2.学習・教育で期間を短くする

  成長は、失敗や障害からの「気づき」です
  現場の中の出来事から学びます
  それには時間がかかるので
  その時間を学習や教育で短縮します

  他の人の経験を学ぶ事で早くなります

——————————-
3.小さな立ち上がりを意識して創る

  自分で小さなテーマを決めて挑戦します
  そのテーマを乗越えるごとに成長します
  新しい視点で、見ることができます

  自分で考え、自分でやる 自立と自律

理屈は簡単です。
でも、なかなか難しい。

誰もが、自分は
 ・頑張っている
 ・他の人より一生懸命やっている
 ・ちょっと無理してる
と日々の仕事の忙しさに逃げている場合が多いんです。

自戒を込めて..

無理してるよ、頑張っているよ..
と頭に浮かんだら..

昨日と何が違うのか?
先月から何が積み上がったのか?
この先、どう進んで行くのか?
と自問自答してみましょう。

答えられなかったら?
目の前の忙しさに流されて言い訳しているだけです。
何年たっても、作業の習熟度が上がる程度の
成長しか期待できません。

この3つで考えてみませんか!

もちろん、私もです。

ちょっと無理する、ちょっと頑張るを
計画して積上げましょう。

そうでないと、流されてしまいます。