「現場の知恵」を蓄積・活用する「考動知図」

「現場の知恵」を積上・活用する「考動知図」(こう・どう・ち・ず))

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図解の型

概念化が図解思考の守備範囲

図解:発案を可視化する手順と「図解思考」

図解というと、
丸や四角を書いて矢印で結べばいいと思われがちです。
確かに図解の一つの側面ではあります。

でも、それで図解で表現できるでしょうか?

図解本では図解パターンを使った表現方法が解説されています。

内容は
 ・図形の操作
 ・表現のテクニック
です。

図解パターンに合う内容なら役に立ちます。
簡単に図解表現できます。

でも、図解パターンに頼ると
 ・すぐに限界を感じます
 ・複雑な内容を表現できません
 ・パターンに縛られ発想が広がりません
と私は考えています。

結論は、
「図解パターン」だけでは、
自由に図解できるようにならないということです。

図解するということは、
頭の中にある「考えたこと」を
構造で理解するということです。

言葉で構造化できない内容は
「理解できていない」ということです。

■図解する手順は

1.発案(想い)
  頭の中に、表現したいことがあることが出発点
  表現したいことがないと書けません

2.概念化(図解思考の守備範囲)

  ・言語化(言葉にして)
   実現したい想い・考え・アイデアを「言葉」にする

  ・構造化(カタチにする)
  「言葉」と「言葉」の関係を整理して組み立てる

3.図解表現
  理解と記憶を助けるための表現の補助
  現場をイメージをふくらませる表象

納得できる概念化ができれば、そのまま図解になるのです。

難しいのは「概念化」の部分です。

そして、特に問題なのは、
頭の中にその「概念」が無いことです!

「想い」という願望はたくさんあっても..
それを突き詰めていくと
 ・儲かればいい
 ・幸せになればいい
 ・みんなで頑張ればいい
 ・社会のために
..
というような内容で空回りする場合があります。

書くべき「想い・考え・アイデア」が無いと..
書くことができないのです。

ただ、どんな斬新なビジネスも
最初は「妄想・願望」から始まります。

それを解決するために
 ・良く聞いて
 ・質問して
 ・こうしたらどうですか?
と提案する。

そのために、
 ・考える視点を移動する方法
 ・ヌケ、ダブリ、矛盾を発見する方法
 ・複雑な内容も1枚にまとめて俯瞰する方法
として図解思考が役に立ちます。

図解できない本当の理由「図解パターンの限界」

図解:パターンを覚えれば簡単に図解できる?

昭和58年に図解を始めた頃は、まさに試行錯誤です。
手探り状態、何度もやり直し、長時間かかりました。

若い時は悩みました。
・何を、描けば良いのか分からない
・どう、描けば良いのか分からない

何か、良い方法は無いか?
と考えるのですが、
当時はまだ図解という言葉は一般的ではありません。

図解に関する本もありませんでした。

そこで思いついたのは図解パターンです。
自分で書き溜めた図解集の中からパターンを探しました。

どんなパターンを集めたら効率的に図解できるか?
いつも考えていました。

自己流ではなく何かしっかりした理論が欲しいと思い
たくさんの本を買いました。

そんな図解本・図解思考本には

・5つの図で..
・5つの図解..
・6つの図解..
・7つの図の必勝..
・7つの..
・7つの図解..
・7つの道具..
・10の図解..
・12の図解..

このようなタイトルで、
パターンを使った図解の解説をしています。

これらでは
・チャート:論理の図解
・グラフ:数値の図解
を組み合わせて、5つ、6つ、7つ..と解説しています。

これらを整理したのが、この図解です。
いろいろ変形はありますが、ここに集約」できています。

確かに、
表現したい内容がパターンに当てはめて図解すれば簡単です。

当てはめるのですから、すぐにできます。

ただし、内容がパターンに当てはまればです。

ここで、大きな疑問です?
・パターンに当てはまらない内容は、どうする?
・複雑な内容は、どうする?
です。

結論は、図解できません。

私の考えは、
「パターンに頼ると、すぐに限界を感じる」
です。

「このパターンを覚えれば図解できる」と言っている人は、
・図解パターンに当てはまらない内容
・複雑な内容
を扱っていないのか?
とすら思ってしまいます。

ただ、図解パターンを否定するものではありません。

図解するための基礎力をつけるためには
たくさんのパターンを使って
たくさんの図解の練習をすることが必要だと考えています。

私自身、試行錯誤で図解パターンを使ったことが
今の基礎になっています。

図解パターンは、図解の入り口としては良いと思います。
でも、万能でないことを意識することが必要です。

「9つの基本形」で考える ⑧展開+⑦組成

図解:「9つの基本形」で考える ⑧展開+⑦組成

「9つの基本形」で考える ⑧展開+⑦組成

仕事を構造で理解する「9つの基本形」で考える事例です。

新しい仕事の仕組みや商品を考える時に、
他の仕事の仕組みや商品の成り立ちを参考にできます。

香水には、
複数の香りの成分が含まれています。
その中に、少しの不快な臭いの成分が配合してあるそうです。

香水の成分を、具体化「展開」すると、

香水=香り成分
  + 香り成分
  + 香り成分
  + 香り成分
  + 不快な臭い

です。

これを逆に、すると...

「不快な臭い」に
  + 香り成分
  + 香り成分
  + 香り成分
  + 香り成分
=良い香り
になるというものです。

「香り成分」と「不快な臭い」を組合わせる「組成」
することで「良い香り」になります。

この原理を利用したのが
「農業・酪農用デオマジック」という商品です。
  http://www.cainz.com/shop/g/g4549509188919/

酪農などの家畜の糞尿がある場所では、
近隣に臭いの迷惑をかけることがあります。

消臭剤や芳香剤を使っても限界がありました。
そこで、香水の原理をもとに考えられた商品が
「デオマジック」です。

デオマジックは、
この「不快な成分」を抜いた状態で提供されます。

困った悪臭(糞尿臭)に、
デオマジックを噴霧することで
ナッツ系のほのかに甘い香りに変わります。

ある農場では、
農場の民家側にポールを立てて、空中に噴霧しています。
施設から出てくる「不快な臭い」に
デオマジックの香りを混ぜ込んで良い臭いにします。

少し注意してみると、世の中には
参考になる原理がたくさんあります。
自分でゼロから考えなくても
たくさん使える構造があります。

構造を読み解く手法として「9つの基本形」があります。

私の図解思考講座では、
11月22日(水) 図解思考講座で解説します。

講座テーマ「図解思考でアイデアの価値を高める技術」
~アイデアを可視化して価値あるコンテンツに磨き上げる方法~
<図解CD・ミニ演習つき/先着20名限定セミナー>
http://www.teoria.co.jp/90semi/semi01/index.html

頭に浮かんだことを整理し分かりやすく表現するだけではダメ

図解:価値ある企画を生み出すための方法

企画や提案が通らないと困っていませんか?
図解できれば「何とかなる..」と期待していませんか?

実は、企画や提案が通らない理由は2つあります。
1つ目は、価値を正しく伝えられないこと
2つ目は、伝えた内容が相手にとって価値が低いこと
間違いなくこの2つです。

一般的に図解は、
頭に浮かんだことを整理して
分かりやすく表現し表現するために使います。

確かに、図解は分かりやすく伝える表現方法として
有効な手段です。
図解すると長い文章を読むより分かりやすくなります。

パワーポイントで
いろいろ表現機能をつけて図解すると
価値があるように見えます。

ただ図解すると..

内容が陳腐だと、それが丸見えになります。

他人の評価は厳しいです。

原因は、
自分の知っている少ない情報を
こねくりまわして何んとかしようとすることです。

分かりやすく図解表現するだけでは
内容の価値は高まりません。

価値を高めるには

1.知っているけれど
  「気がついていない情報」

2.価値を高めるために必要だが
  「自分が知らない情報」

を取込むことです。

ここを、どう取込んでいくかが重要です。

このために図解思考があります。

て頭の中にあるモヤモヤした「想い」を
・分かりやすい言葉で表現し
・構造として整理する
方法が図解思考です。

考えたことを図解にすると
・抜けているところが見えます
・ダブっているところが見えます
・矛盾しているところが見えます
見えるので修正していけます。

これをコツコツ繰り返すことで、
頭の中のモヤモヤ状態の「想い」を
体系化することができます。

「見える→直す」を繰返すことで
完成度が高まっていきます。

モヤモヤしたアイデアを整理しまとめる方法

図解:「9つの基本形」で発想し要素を補ってまとめていく

こんな悩みはありませんか?

・頭の中に、すごい企画ができている
・これなら、みんなに評価される
・あとは、分かりやすく表現するだけ

本人の悩みは、「表現できない」という定義です。

でも、私の
これまでの経験から言うと妄想です。

2時間、熱く語っても内容がほとんどない場合があります。
書かれた長い文章を読んでも要領をえません。
願望がたくさんあるだけですから。

願望を頭の中だけで妄想してるので
「できたつもり」となっているのです。


解決策は、紙に書くこと。
ただ、妄想状態では言葉にできません。


でも、どんなビジネスアイデアも妄想から出発します。


ダメなのは、自分の頭の中の妄想から抜け出せず
「表現しよう!」というところから抜けられないことです。

紙に、言葉で書けないものは
「頭の中に無い!」と理解しましょう。


では、どう解決するか!

そのための方法論として
「9つの基本形」を考えました。

思考を可視化して完成度を高める方法です。

「9つの基本形」とは

 ●比べる  
  1.対比      
  2.対立
  3.親和

 ●並べる
  4.因果
  5.移動
  6.段階

 ●組み立てる
  7.組成
  8.展開
  9.包含

この9つです。

言葉の要素同士の関係のモジュールを組立て
図解で情報を構造化する基本です。

言葉を書き出して、「9つの基本形」を使って
関係のモジュールを組立てることで
 ・ヌケが見えます
 ・ダブリが見えます
 ・矛盾が見えます
見えれば直せばいいんです。

どう直すか?
「ヌケ・ダブリ・矛盾」について質問します。
自分や回りにの人から、新しい情報を得るのです。


聞いて直していきます。

聞いて直すことで
要素と要素の関係のモジュールの完成度が高まります。

完成の高い関係のモジュールを組み合わせることで
複雑な内容でも構造として組立てることが出来ます。

これが思考の整理です。


そうです。
思考の整理と言うと、箇条書きを書き出して
図解を使ってまとめて行くと考えがちです。


でも、問題なのは..
自分の頭の中にある情報を書き出して整理するだけではダメ。


なぜなら
自分が良くても、相手にとって価値があるかどうか?
ということです。


必要なことは
自分の知らないことを「問い」を立てて、
情報を集めていくことなのです。

そうです
自分の知らないことが必要なのです。

そのための視点の移動のガイドが「9つの基本形」なのです。

この「9つの基本形」を使うことで
 ・言葉にする
 ・広げる
 ・深める
 ・まとめる
この4つの作業をするのです。
繰返すことで情報の価値を高めることができます。

ユーチューブで解説しています。
【図解思考】思考を整理しまとめる「9つの基本形」
https://www.youtube.com/watch?v=SWsS_sF3EDw&t=619s

「9つの基本形」の組合せで何でも図解できる

図解:簡単な内容も複雑な内容も「9つの基本形」で図解できる

図解というと..

よくあるのが
「このパターンを覚えれば図解できる!」です。
確かに、簡単なパターンに合致する内容なら簡単。

でも、頭に浮かんだことは
パターンに当てはまらない場合がほとんど。
パターンを覚えても、すぐに限界を感じます。

図解の本質は、「関係の整理」です。

言葉で表現した、
・2つの要素の「関係」を洗い出し
・その関係同士を組合わせる
ことで、どんなに複雑な内容も図解で構造化できます。

その「関係の整理」のための
最小単位が「9つの基本形」です。

これは
・視点を移動し思考する「型」
・論理だてて表現する「型」
です。

図解は、
・思考の完成度を高めること
・分かりやすく表現すること
に役に立ちます。

頭に浮かんだアイデアを
「9つの基本形」に当てはめると
・抜けが見えてきます
・重複が見えてきます
・間違いが見えてきます

見えるので、修正すればいいんです。
・抜けていたら、取材で埋める・アイデアを追加する
・重複していたら、どちらか選んで削除する
・間違っていたら、整合性を確認する

これを繰返すことで、だんだんと完成度が高まります。

この完成度の高まったモジュールを組み合わせることで、
・簡単な内容の構造化から
・複雑な内容の構造化まで
できます。

家や車と同じです。
部品点数が多くても
最小単位の部品は小さな単純なものです。

複雑なものは、部品点数が多いだけなのです。

この構造化する高める手法が「図解思考」なんです。

—————————————————–
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生産管理システムの企画の図解も
関係を整理して、組立てることで図解できます。

図解」生産管理システム企画

パターンに頼った図解ではすぐに限界!

図解パターンを使って、図解していませんか?

図解パターンは、覚えればすぐに使え、
図解ができるようになったと実感できます。

私もたくさん作っています。
間違いなく役に立ちます。

でも、ちょっと複雑なテーマを考えると使えません。

どうパターンに当てはめようか?
と考えても、当てはまりません。

その上、考えたことを
ムリにパターンに当てはめようとすると
本来の頭の中のアイデアが深まりません。

これからの仕事は、ネットが絡んできて、
目の前に、商品も伝票もお金も通過しません。
商品だけでなく、サービスもネット経由で提供されます。
ビジネスの構造を理解していないと改善策案は浮かびません。

図解パターンという情報の構造化だけでは無理があります。

でも、図解パターンを使った図解を否定するものではありません。
私自身、図解パターンを使った図解をたくさん作成しています。

図解パターンでの作成経験は、図解の基礎として有効です。
たくさんやることで、間違いなく図解力が上がります。

「人材マッチングシステムの概要」の図解を見てください。
これはパターンでは作れません。

図解:複雑な図解

これを見せると
物販の営業マンやデザイナーや広告企画マンには
複雑すぎてわけがわからないと不評です。

でも、ビジネスモデルの開発をしている人
システム設計をしている人には
1枚にまとまって非常に分かり易いと好評です。

全体が、1枚にまとまっているので
ビジネスの全体を俯瞰できます。

全体を理解して
部分に入って、
「この部分を詳細にすると?」と
具体的な検証がしやすくなります。

全体を見て、部分に入り
だんだんに全体の仕組みとしての完成度を高める
そのために、この図解を使っています。

「図解の応用表現(対比+段階+移動)」の図解を見てください。

図解:複雑な図解3つのモジュールの型の組み合わせ

この複雑な図解でも
簡単な3つのモジュールの
組み合わせでできています。

私が考案した「3つの型」は、
「9つの基本形」に展開しています。
この「9つの基本形」が、
・思考を整理するモジュール
・思考を表現するモジュール
です。

これを組み合わせれば、
簡単な情報の構造化から
複雑な図解でも分かり易く整理し表現できます

図解の注意点「フォーカス・ディープ・ノイズカット」

図解:図解の注意点「フォーカス・ディープ・ノイズカット」

頭の中の「想い」を
図解しようと考えるときに必要な3つの注意点です。

 1.フォーカス
 2.ディープ
 3.ノイズカット

この3つが重要です。

1.フォーカス

焦点を合わせることです。
何を書くのか絞り込みが重要です。

図解のアドバイスするときに、
何枚もの文書を出してきて
「あれも、これも図解したい」と言う人がいます。

気持ちは分かります。

大きな文字になっていたり
書いてある割合が多い部分に
絞り込んでアドバイスをすると、
「一番言いたいことは、そこじゃないんです」
と言い訳します。

書きたいことの優先度や具体化の
作業が進んでいません。

現状は、材料を集めて
それなりに書いただけの状態です。

でも、自分の中では
文章で書けているから
後は図解して分かりやすくするだけ。
と思っています。

これが、図解のブレーキになります。
・図解という表現のテクニックが無いから
・図解のテクニックが難しいから
図解できない。
と言い訳することになります。

これではいつまでたっても図解が上手くなりません。

文章でも図解でも、
・一度に
・すべてを
・1枚に
表現することはできません。

自分の表現したいことが
・大きい(抽象度が高い)
・たくさん(内容が多い)
場合には
何枚かの文書に分け、組み立てる
ことが必要です。

最初に、一番表現したいことに
焦点を合わせましょう。

2.ディープ

内容を深めることです。
見ても価値がないことでは意味がありません。

若い時(30代後半)に、
企画書を勉強している女子大生に
企画書のアドバイスを求められました。

彼女の企画書を見ながら
正直に..
「きれいに書けているけで、内容が無い」と
言ってしまいました。

まさに、若気の至りです。

それ以来、音信不通。

自分には意味があっても
見る人に「見る価値」があるかが重要です。

きれいに表現できていることと
価値ある内容があることと相関しません。

パワーポイントが悪者にされますが、
ここに問題があるのではないでしょうか?

3.ノイズカット

名前の通り「雑音の除去」です。
企画書など書きなれないと雑音が入ります。

1枚の中に
あれも、これも、それも..
たくさんの内容が入ります。

見る方は、「気持ちは、分かるが..」となり
理解しようとす意識が止まります。

その1枚に書きたいことを定義したのに、
頭の中では、もっと上位概念を描いていると、
定義以外の要素を入れてしまいます。
入れても気がつきません。

これが問題です。

これは、なかなか自分では気がつきません。

表現する内容の定義があいまいだと
アドバイスのしようもありません。

必要なことは、
「何を表現する1枚なのか」を
明確にな定義することです。

図解する場合は、
この3つを意識して内容を絞り込み、価値を高めましょう。

実は、この3つができれば
自然に頭の中の書く内容が構造化できます。

構造化すれば、そのまま図解になります。

図解講座では、
体験から得た、そのテクニックをお伝えします。

知っていれば、戸惑いません。

必要なことは
・何を、描くのか
・どう、描くのか
知って図解に向かうことです。

3つの「型」で図解する手法

図解:3つの「型」で図解する手法

3つの「型」で図解する手法

昔は、いくつかの図解のパターンを作って
図解しやすいようにしようと考えていました。

でも、パターンを使う図解の仕方では
複雑な図解を作ることはできません。

パターンに合えば、図解になりますが、
それでは、本当に図解できるとは言えません。

そこで、昔から作ってきた大量の図解を眺めて
3つの「型」を作りました。

「型」とは?
 ・考えを整理する単位!
 ・考えを表現する単位!
です。

この「型」で考えれば
誰でも図解できるようになります。

ただ、水泳と同じで練習が必要ですが!

3つの「型」で図解する手法のスライドショー
http://www.slideshare.net/hidetoshiikeda/ss-54514019

図解の「3つの型」ができた理由

図解:図解の「3つの型」ができた理由

私は、もともとがCOBOLで汎用機の事務処理システムを
開発するSE(システムエンジニア)でした。

システムを導入する会社を訪問して、
どんなシステムにするのか取材して
その内容をもとにシステムを開発します。

かなり几帳面でしたので、
「こんなシステムが欲しい」という取材内容を
毎回しっかり議事録にしました。
重要なポイントでは、確認印をもらったこともあります。

しっかり聞いた、ちゃんとまとめた、
それに沿ってシステムを設計した...

でも、システムが完成して導入のテストをすると
「違う!」と言われます。

私は、議事録を広げて
「ここで、こう確認しました」と言います。

顧客 「そこは、そういう意味じゃないんだよ」
池田 「でも、具体例ではこうです」
顧客 「これは、そうだけど..」
池田 「確認印もありますよね」
顧客 「でも、修正してもらわないと使えない」
池田 「...」

と言うような会話になります。

ここで、発見したことが今の図解につながってきました。

発見したこととは
 「口で言っていることと、望んでいることが違う」
です。

この発見から、聞いているだけではダメだ!
そう思うようになりました。

良く言われる傾聴も大切ですが、
顧客の気がついていない「システムへの要求」を
尋ねて引出すことが必要です。

この尋ねるために使ったのが
 ・比べる
 ・並べる
 ・組立てる
この3つです。

試行錯誤で質問を考えながら
この3つに辿り着きました。

「比べる」は
 ・AさんとBさんで違いますが、どちらが正しいですか?
 ・Aと言われますが、Bの条件は考えられませんか?
 
「並べる」は
 ・A→B→Cとのことですが、途中に「E」が抜けていませんか?
 ・Cの次に「D」はきませんか?
 
「組立てる」は
 ・この要素が抜けていませんか?
 ・ここに、これが入るのは無理がありませんか?

と言うような、質問をしていきます。

「3つの型」を意識していると
 ・不足している部分が見えてきます
 ・間違いが発見できます
そこを、聞いて埋めたり修正すれば良いんです。

簡単な図解にして、お互いに確認すると
そこから内容を深めることもできました。

そして、一番良かったことが
自分の頭の中に開発のパターンが蓄積されたことです。

たとえば..
顧客が、「Aです」と言うことがあります。
でも私は、この展開では「B」になると確信しています。

そこで、「ホントにAで、良いですか?」と念を押し、
確認書を作成して確認印をもらいます。

設計では、AでもBでも対応できるようにします。
設定値を変えれば、プログラム変更なしで
動くようにします。

そして、システムの導入テストです。
もちろん、問題がおきます。

顧客 「Aじゃない、Bと言って無かっけ?」
池田 「何度もAですかと確認しましたよね!」
顧客 「確かに、印も押してる」
池田 「今の工程で、Bへの変更は重大です」

でも、ここで争うことが目的ではありません。

システムを変更しないと動かないので、
やりるしかありません。

でも、ここで変更の大変さを訴えます。

そして、ここでは泣きますが、
これ以上の変更があれば
追加見積もりをさせてもらいます。

と、念を押すことです。

システムって動かして分かることがあるので、
小さな変更などが必ずあります。

そこは、小さくても追加見積もりをします。
受容れ易い関係ができているので
話が早いです。

これができたのが、体験を構造化して
頭にいれておいたからです。

どんな現場にも、個人の頭の中には「知恵」があります。
それを社内で共有することで
仕事の効率も価値を上がります。

図解で、ノウハウとして社内に蓄積しましょう!