「現場の知恵」を蓄積・活用する「考動知図」

「現場の知恵」を積上・活用する「考動知図」(こう・どう・ち・ず))

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03月

お客様との接触場面を設計する

図解:仕事のプロセスを設計する

どんな仕事にも品質が問われます。

とくに顧客と接触する場面では、
顧客満足という「仕事品質」を高めることが必要です。
仕事が、
・どんな手順で、
・どのように進んでいるのか
可視化していると、
問題やクレームが発生した時に、
どこに原因を特定しやすくなります。

もし、可視化していないと
担当者に「なぜ?、なぜ?、なぜ?..」
と問うと追いつめることになります。

追い詰めると、隠します。
隠されたら傷か深くなります。

仕事がどう進んでいるか
プロセスを可視化することが必要です。

プロセスの可視化とは
顧客との接触の場面を考えると
・顧客と接触する場面を定義して、
・それぞれの場面で
・誰が
・どう行動し
・何を話し
・どんな価値を生み出し
・どう顧客に感じてもらうか
・想定されるトラブル
・不正を行うとしたら何ができるか...
設計する事を勧めています。

顧客との接触の場面を具体的に考えると
・ホームページで候補にあがり
・メールで絞られ
・電話で判断され
・担当者の笑顔や行動が見られ
・食べた時、使った時の評価があり ..
顧客と接触するすべての場面に
評価の厳しい目があります。

高い評価が得られれば、リピートにつながります。
紹介にもつながっていきます。

逆に悪いうわさも広がります。
会社が組織としてコントロールしないで良いでしょうか?

社員の意慾や能力に何も考えないで
丸投げで上手く行くでしょうか?

同じ会社なのに、
Aさんは、いつも上手くやって、
Bさんが担当だと、いつもクレームがある。

というようなことは、ありませんか?

顧客に「担当をAさんに変えてくれ!」
と言われるなら良いのですが、
多くの顧客は黙って離れていきます。

これが怖いんです。

私の実際の体験ですが、
ある酒蔵に電話を2回したことがあります。
営業の売込ではありません。
社長と打ち合わせて
酒蔵見学をさせてもらうことになっていたので
その具体的な手順や購入する
お酒の種類などの打ち合わせのために
2回、電話させてもらいました。
社長に取り次いでもらうのですが..
取り次いでくれたのが
・若い事務員と思える女性
・年輩の管理職と思える男性
この2人の電話対応が両極端でした。

普通は、若い女性の方の対応が悪いと思いがちですが、
とても、しっかりした対応でした。

問題は、年輩の男性です。
私が、その酒蔵の下請けだとしても、
その男性とは仕事をしたくないと感じる対応でした。
工場で、部下や下請けを顎で使っているのでしょうか?

30人集まってマイクロバスを借りて酒蔵を見学させてもらい、
そこのお酒を全種類買って温泉に泊って飲みました。
みんな楽しんでくれたようです。
そして、それ以降どうなったか..
その電話対応以外にも、似たような出来事がありました。
一事が万事です。

以降、お酒を買う時に、その酒蔵のお酒は選択肢から外れました。
新潟には、美味しいお酒はたくさんあるんです。
経営者が頑張っても、知らないところで抜けて行きます。
努力を無駄にする出来事が発生しています。
もったいないと思います。

事前に設計することで、
社内の全員で同じように
顧客に喜んでいただける対応ができるようになります。

もし、トラブルが発生したら?
どのプロセスで
・何が起きたのか?
・何が原因なのか?
・どう対処すれば良いのか?
・プロセスの変更は必要か?
とみんなの知恵を集めることができます。

これができないと、
トラブルが発覚した場所にした担当者に
なぜ?、なぜ?、なぜ?..
と一生懸命に問い詰めて、
問題解決しようとする管理職がでてきます。

帝国ホテルのサービスの教訓に、
このようなものがあるそうです。
サービスは「100-1=0」
サービスは会社・組織で100のことを積み上げていても、
一人の従業員のお客様の気分を害する行動・言動が、
ホテル全体の評価を地に落としてしまう、
と言うことを数式化したものです。

仕事のプロセスを誰でも理解できるレベルで可視化しましょう。

ビッグワードで伝えていませんか?

図解:ビッグワードで伝えていませんか?

部下や協力者に、ビッグワードで伝えていませんか?

ビッグワードとは..
抽象度の高い、意味の幅の大きい言葉です。

もし、上司がこんな言葉で部下を指導しようとします。
●顧客満足度をアップしよう!
●お客様の立場で誠意を持って!
●みんなの力を合わせて!
●一生懸命頑張ろう!

誰もが..
これを聞いて、分かったと言います。

でも、人によって行動が違います。

ある人は、長時間労働で一生懸命をアピールします。
また、ある人は自分の得分野に逃げ込んで
エクセルで売上分析を行って営業に出て行きません。
また、今でも長時間労働なのに
「これ以上できません」と逆切れしたりします。

同じ言葉を聞いても
人によって、
その先の行動が違ってきます。

違うのが普通です。

解釈が違うからです。
「Aさん ≒ Bさん≒Cさん≒Dさん」

みんな少しづつ違います。

社長が、部下の行動の違いを問題にして
「言ったことを、ちゃんと聞いていない!」
「役に立たない!」
「言ったことくらい、しっかりやってくれ!」
と上から目線で叱ってききます。

誰にでも、経験があると思います。

私もさんざん泣かされました。

個人の解釈の差が、行動の差になるのです。

社長の解釈
≒ ベテランの解釈
≒ 中堅の解釈
≒ 新人の解釈
≒ お客様の解釈

チョット違います、少しずれています。
そこが問題です。

大きく違えば、
行動する前や行動のはじめに気が付きます。

ちょっとしか違わないので、
結果がでてから気がつくんです。

現業の改善なら、今の仕事の仕方の上に変えていくので
ビッグワードで指示されても
大きな行動の差がつかない時もあります。

でも、新規事業だと、困った問題が増えてきます。

新規事業を考えて協力してくれる人を広げようと
一生懸命に説明すると

こんなことが起こります。
・理想は分かった..
・情熱も分かった..
・市場も分かった..
・私は具体的に何をすればいいの?
・私にとっての意味は?
・儲からと言っても、どのような仕組み?
・どくらい儲かるの?
・その根拠は?
・メリットやデメリットは?
・コストやリスクは?
と協力者に聞かれます。

2時間熱く語ってもです。

そして、この人は分かってくれないと考えて
別の人に説明に行きます。

そして、同じことを繰り返します。
説明して回るだけでも、時間を使い・お金を使います。
あっと言う間に、半年・1年が過ぎます。

そして、みんな分かってない..と愚痴が出てきます。

この結果、時間もお金も消耗します。

もったいない

痴呆の母が、台所の玉ねぎを丸かじり..すごい(@_@;)

痴呆の母が、台所の玉ねぎを丸かじり..すごい(@_@;)

炬燵に入って、何か食べてます。

なんだろう?と見ると..
生の玉ねぎです。

台所から持ってきたようです。

まあ、毒じゃないんでイインでしょうが..

食べづらいようで、休み休み食べてました。

痴呆老人、恐るべし!!