社会の変化による働く環境の変化「若い時から準備が必要」
渋谷で「ファストフードの時給を1500円にして」と
要求するデモが実施されました。
「時給1500円これが常識」
「働きすぎはもう終わりだ」
などといったプラカードを持った参加者らが
渋谷センター街を行進
「マクドナルド」のドナルドに扮装した人もいたそうです。
「労働条件を改善して欲しい!」
「ちゃんとした生活ができる収入を得たい!」
という気持ちは理解できます。
でも、「時給1500円」をデモで勝ち取れるでしょうか?
今、牛丼屋・居酒屋に外国人のアルバイトが増えています。
理由は簡単です。
人件費を押えるためです。
経営者としては
同じ作業なら「安くやってくれる人」を雇った方が
経営効率が上がるからです。
だから「時給1500円でないと働かない」
という日本人がいたら辞めてもらって
時給800~1000円で働いてくれる外国人を雇います。
結果が同じなら、安い方に流れます。
当たり前のことです。
その上、機械化がどんどん進んでいます。
昔は、寿司屋さんと言うと
何年も修行をした職人さんが握ってくれました。
だから高いものでした。
今は、安く食べられる回転寿司が全国に広がりました。
厨房では、マニュアル通りにごはんを炊いて、
酢などの調味料を入れてすめしを作ります。
それを機械に入れると、握られてでてきます。
アルバイトが、その上に寿司ネタを載せるだけで
お寿司です。
それをベルトコンベアーに載せると接客すら必要ありません。
今日は入ったアルバイトでも、すぐに厨房で戦力として働けます。
時給1500円で働いてもらう必要はありません。
経営者としては
安くて美味しい食事を提供して
他のお店と差別化して競争力を高めるために
人件費を含めて製造原価を下げる工夫をします。
当たり前のことです。
このようなことは、
どの業界でも、どの職場にも広がっていきます。
ですから、誰でもできる「作業」を仕事にしたら
海外や若者との価格競争になります。
機械化で仕事が無くなることも覚悟しないといけません。
これからは
・誰でもできる「作業」を仕事とするか
・誰にもできない専門性を磨いて仕事にするか
自分で決めないといけません。
そして、社員でも自営行でも
こう問われ続けます。
「あなたは、何ができますか?、どんな貢献ができますか?」
厳しいです。
でも、当たり前のことです。
これに、どう答えますか?
1.一生懸命頑張ります
(指示してください、真面目にやります)
これは質問への答えになっていません。
得意なことが無いんです。
会社への貢献を提示することができません。
こうなると..
誰でもできる作業の争奪戦を、若者や外国人・機械と行います。
40代、50代になると間違いなく仕事は無くなります。
2.○○を□□年経験しました
(○○部長でした、任せてください)
これも質問の答えになっていません。
出番を作ってくれれば、「場」がハマれば実力発揮できるかも?
大手から中小に行ったら自分で「場」を作れないと意味ありません。
飲んで酔えば、武勇伝がでますが..
それをノウハウとして汎用化できないので応用が利きません。
多少の習熟度を必要とする作業で安く働くしかありません。
でも、どんどん機械化が進み、外人との競争も入ってきます。
3.○○についての専門家です
(独自に積上げたノウハウがあります)
自分の専門性を明確にしています。
積上げた実績をベースに、自分の専門性を語ることができ
それを文書にして見せることも、若い人に教える事もできます。
何の専門家か明確にして
会社と成果について契約するしか高給では働けません。
この3つの分類を、キャメル・ヤマモト氏は著書
「稼ぐ人、安い人、余る人―仕事で幸せになる」で
3つに分類しています。
稼ぐ人、安い人、余る人―仕事で幸せになる
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4344900138/teoriacojp-22
そして、藤原和博氏は「なぜ給料が二極化するのか?」の中で
年収200万円と800万円の人と定義しています。
なぜ給料が二極化するのか? 年収200万円と800万円の人
http://bizmakoto.jp/makoto/articles/1303/06/news003.html
これからは、
・「稼ぐ人、安い人、余る人」のどれになるのか?
・「年収200万円と800万円の人」のどちらを目指すのか?
若い時から、しっかり考えて準備する必要があります。