「現場の知恵」を蓄積・活用する「考動知図」

「現場の知恵」を積上・活用する「考動知図」(こう・どう・ち・ず))

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09月

会社に貢献できないと働けない

図解:会社に貢献できないと働けない

仕事は、市場原理で変化していきます。

市場原理は
・同じ物を買うなら、安い所へ流れます。
・同じ価格なら、より良いものを選びます。
購入者は、自分の満足と購入価格を比べて
よりコストパフォーマンスが良い方を選びます。

だから
安くても不味いラーメン屋さんには行きません。
少しくらい高くても
行列ができて待たされても
美味しいラーメン屋さんに行きます。

社員を雇用する時も同じです。

問題なのは
・誰でもできる仕事
・誰がやっても同じ結果がでる仕事
をやっている人です。

経営者としては、同じ結果を得るなら
「安い人」
「安く使える人」
を選びます。

同じ売上なら
人件費が安い方が、利益が大きくなるからです。

今は、
ネットが進化して社会のグローバル化が進んでいるので
人件費の安い国の人に仕事が流れます。

その上、
単純作業はどんどん機械化・ソフト化されます。

AIの進化によって、
これまで知識や経験を積上げないとできなかったことまでも
機械化されてしまいます。

問題なのは、中高年になって
「単純作業」をやっていることです。
これが得意ですという「強み」がないことです。

こうなると
誰でもできる作業で働くために
「一生懸命頑張ります」としか言えません。

経営者側からすれば
・海外や若者で安くあげたい
・機械に置き換えて節約したい
と言うのが本音です。

この仕事は「○○さん、しかいない」と
言われるようにならないと
中高年になって行き場が無くなります。

これからは誰でも
「あなたは何ができますか?、どんな貢献ができますか?」
と問われます。

これに
「○○が得意です、
こんな方法論を持っています。
これまで、こんな実績をあげました。」
と答えられないと
就職では、採用されず
社員は、雇用の継続は難しくなります。

会社は、
正社員と言えども定年まで雇用し
生活の保証をする義務はありません。

社員が会社を辞める自由があるように
会社にも社員に辞めてもらう自由はあります。

これからは人生100年時代と言われています。

誰もが、70才~75才くらいまでは
元気に働かないといけない時代です。

その時、「一生懸命頑張ります」としか言えなかったら
悲しい現実が待っているとしか考えられません。

若い時から、自分の「強み」をコツコツ積上げましょう。

ハインリッヒの法則と「考動知の法則」

図解:ハインリッヒの法則と考動知の法則

「現場の知恵」って、
・何を書けば、良いんでしょうか?
・どう、書き貯めれば良いんでしょうか?
と聞かれます。

なかなな書けないですよね。

書けない理由は2つあります。
 1.完成度の高いものを書こうする
 2.価値の高いものを書こうとする
この縛りがあると、書けません。

30年以上、図解している私でも書けません。

私が、たくさん書いているのは
この2つに縛られないからです。

書くポイントの1つ目は、
完成度の高いものを書こうとしないことです。

気がついたことをとりあえず書く。
これが重要です。

私は、70~80%の完成度で書きます。
後から修正します。

今の頭で書いて100%を目指すと
時間がかかります。
時間をかけても納得できるものが書けるか??

書いてから、3日後、1週間程度で
見直しするタイミングがあれば見直し
無ければそのままです。

忘れた頃に、
提案書などで使う時に、
見直して修正してから使います。

書いてから何年も、
放っておいて
忘れたようなものもあります。

何年もたってから見直すと
新たな発見があります。

要するに、
中途半端な状態で保存しておき
完成度を高めるコトを
未来の頭に託すことです。

今年ダメなら、来年です
来年ダメなら、5年後でも良いんです。

私の図解には、
7年かかって完成度を高めたものがあります。
15年かかったものもあります。

宙ぶらりんのまま、使えないで放っておきました。
人に見せて反応を確かめて修正します。
気がつくたびに修正を重ねていきます。
だんだんと完成度が上がります。

書くポイントの2つ目は、
価値の高いものを書こうとしないことです。

簡単な事を書けばいんです。
その場の思いつきを書けばいいんです。

私の図解の中のほとんどは
・そうか~
・だよね~
・へ~
という程度のものです。

他でも聞いたことある、見たことあるです。

そういう普通のこと、
誰でも知っていることを
 ・自分なりの視点で
 ・自分なりの組立てて
簡単な図解で書き貯めています。

それで良いんです。

そうやって、たくさん書いていると
時々、
・自分の理想としていること
・考えていることを大きく方向つける考え方
を発見します。

それを、意識してコツコツ何年もかけて
完成度を高めていくんです。

社会人として働く期間は40年以上あります。
積み上げる時間は、十分にあります。

ただ、何も考えないでいると
あっというまに老人になります。

普通の頭の人間が、
何か「強み」を持とうとしたら
時間を使って競争力を高めることしかありません。

継続は力です。
間違いありません。

このやり方は、誰でもできます。
でも「継続すれば」という条件付きですが。

私は、
「ハインリッヒの法則」を真似て
「考動知の法則」を考えました。

ハインリッヒの法則は、

「労働災害における経験則の一つである。
1つの重大事故の背後には29の軽微な事故があり、
その背景には300の異常が存在するというもの。

1:29:300

です。

ハインリッヒの法則 ? Wikipedia より
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%AA
%E3%83%83%E3%83%92%E3%81%AE%E6%B3%95%E5%89%87

これを参考に、「考動知の法則」
を自分の経験から

1:29:600

としました。

私が書き溜めた図解コンテンツのほとんどが
・そうか~
・だよね~
・へ~
程度のものです。

これに、何年もかけて修正を加えることで
競争力を持つ「強み」なる「現場の知恵」となります。

たくさんの書きたまったものを見ると、
・自分の「強み」の方向性を発見できます
・「強み」として商品化する体系が発見できます
これが自分の方向性を決めてくれます。

競争力を持つ「強み」を発揮するには
蓄積することが重要です。

そして、これを組織に提供しましょう。
現場のみんなが日々の仕事で「気づき・考え・工夫した」
ことを「現場の知恵」として組織に積上げれば
組織としての競争力は高まります。

もちろん自分の実力も組織内でも立場も良くなります。