「現場の知恵」を蓄積・活用する「考動知図」

「現場の知恵」を積上・活用する「考動知図」(こう・どう・ち・ず))

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03月

新人育成の制度設計の要素

図解:新人育成の制度設計の要素

新入社員研修の準備は進んでいますか?

忙しい現場に新人を入れる時に

A係長の下に付けると、新人が育つが
B係長の下につけると、新人がいつまでたっても育たない。

というような違いがあります。

課長は
B係長を呼びつけて「お前の教え方が悪い!」と
叱責するのですが、
そこに問題があります。

「教え方」の問題なのでしょうか?

「教え方」は一要素でしかありません。

実は、
「教える内容」が
A係長とB係長では違うのです。

忙しい現場に入れて、任せきりにすることで、
教える人が、片手間で教えるので
自分の中にある「教える内容」を教える。
この違いが出てしまうのです。

4月から入ってくる新入社員研修の準備も
この延長になっていないでしょうか?

担当者に「新入社員研修の内容」を
丸投げしていないでしょうか?

担当者が、過去の教わったこと、自分で勉強したこと
ネットで調べて、本を買って..
などなどツマミ食いのようにして研修資料を
作成していないでしょうか?

新人を入れるということは投資です。

最初の年は、教育のためにマイナス勘定です。
何年で、自分の給料分を稼げるようになって
会社に利益を与えてくれるようになるのでしょうか?

新入社員教育として
・社会人としてのマナー
・学生と社会人の違い
・仕事に取り組む姿勢や考え方
・社会人としての勉強の仕方
...
などなど一般的なことを教えれば
「できる社員」になってくれるのでしょうか?

確かに社会人としての基本は教えられるでしょうが、
現場で戦力になる要素とはなりません。

すると..
現場に入れて
係長レベルが、現場の仕事を教えることになります。

その結果..
現場で教える人の持っている「教える内容」によって
新人が戦力になるかどうかが変わってきます。

現場の仕事を具体的に
背景から目的
仕事の仕組み
具体的な行動
期待する結果
などを教える為の仕事の教科書が必要です。

が、でもほとんどの会社にはありません。

仕事の教科書というと
「マニュアルだ!」マニュアル仕事は
上手くいないという間違った意識もあります。

マニュアルが悪いのは
・目的を教えず
・目の前の具体的な行為を指示し
・余計なことは考えるなと縛り付け
・現場で考えることを奪い
社員を単純作業員としてロボット化することが問題なのです。

現場のみんなで成長させるマニュアル(仕事の教科書」を
創りましょう。

モヤモヤしたアイデアを整理しまとめる方法

図解:「9つの基本形」で発想し要素を補ってまとめていく

こんな悩みはありませんか?

・頭の中に、すごい企画ができている
・これなら、みんなに評価される
・あとは、分かりやすく表現するだけ

本人の悩みは、「表現できない」という定義です。

でも、私の
これまでの経験から言うと妄想です。

2時間、熱く語っても内容がほとんどない場合があります。
書かれた長い文章を読んでも要領をえません。
願望がたくさんあるだけですから。

願望を頭の中だけで妄想してるので
「できたつもり」となっているのです。


解決策は、紙に書くこと。
ただ、妄想状態では言葉にできません。


でも、どんなビジネスアイデアも妄想から出発します。


ダメなのは、自分の頭の中の妄想から抜け出せず
「表現しよう!」というところから抜けられないことです。

紙に、言葉で書けないものは
「頭の中に無い!」と理解しましょう。


では、どう解決するか!

そのための方法論として
「9つの基本形」を考えました。

思考を可視化して完成度を高める方法です。

「9つの基本形」とは

 ●比べる  
  1.対比      
  2.対立
  3.親和

 ●並べる
  4.因果
  5.移動
  6.段階

 ●組み立てる
  7.組成
  8.展開
  9.包含

この9つです。

言葉の要素同士の関係のモジュールを組立て
図解で情報を構造化する基本です。

言葉を書き出して、「9つの基本形」を使って
関係のモジュールを組立てることで
 ・ヌケが見えます
 ・ダブリが見えます
 ・矛盾が見えます
見えれば直せばいいんです。

どう直すか?
「ヌケ・ダブリ・矛盾」について質問します。
自分や回りにの人から、新しい情報を得るのです。


聞いて直していきます。

聞いて直すことで
要素と要素の関係のモジュールの完成度が高まります。

完成の高い関係のモジュールを組み合わせることで
複雑な内容でも構造として組立てることが出来ます。

これが思考の整理です。


そうです。
思考の整理と言うと、箇条書きを書き出して
図解を使ってまとめて行くと考えがちです。


でも、問題なのは..
自分の頭の中にある情報を書き出して整理するだけではダメ。


なぜなら
自分が良くても、相手にとって価値があるかどうか?
ということです。


必要なことは
自分の知らないことを「問い」を立てて、
情報を集めていくことなのです。

そうです
自分の知らないことが必要なのです。

そのための視点の移動のガイドが「9つの基本形」なのです。

この「9つの基本形」を使うことで
 ・言葉にする
 ・広げる
 ・深める
 ・まとめる
この4つの作業をするのです。
繰返すことで情報の価値を高めることができます。

ユーチューブで解説しています。
【図解思考】思考を整理しまとめる「9つの基本形」
https://www.youtube.com/watch?v=SWsS_sF3EDw&t=619s

顧客サービスについての2つの間違い

図解:顧客サービスについての2つの間違い

顧客サービスについての2つの間違い

店頭で接客サービスしているスタッフの地位は高いですか?

店長やスーパバイザにも、
 ・現場の出来事の話や
 ・お客様の話が
職場のチームとしてでていますか?

上司の指示を、一方的に聴くだけ、
言われた指示に、何も考えないで従うだけ、
という関係になっていませんか?

店頭で接客してくれる人は
 ・お店の顔
 ・会社の顔
です。

接客サービスが悪いとお店の印象が大きく下がります。

いやなことがあればクレームがきます。
でも、クレームは嬉しいことです。
何も言わないで、二度とこないお客様がいます。

それが、一番もったいないです。

お店に、お客様がついてくれる理由の多くは
店頭で接客サービスしている店員のおかげです。

でも、多くの職場がこんな意識で動かされています。

1.生産管理の手法でコントロールしようする

  人は機械ではありません。
  お客様も機械ではありません。
  現場を良く知らない人が、頭の中だけで考えたことを
  現場に無理強いして「上手く行かないと..」
  現場の責任にする
  
  これでは上手く行きません。

2.「サービスは下々のやること」という意識

  現場を一段低く見ている管理職を見かけます。
  現場を下に見ているから現場の情報が上がりません。
  教育・訓練だと言っても押し付けになります。
  若い事務の女性の電話応対はしっかりしていても
  電話に出るなんて俺の仕事じゃないと考えている
  年配の管理職の恥ずかしい電話応対があったりします。

  教育する相手が逆だったりします。

上手く行かない店頭には
この2つのような意識の間違いがあります。

一度、現場とスタッフ部門を見直してみませんか!

「9つの基本形」の組合せで何でも図解できる

図解:簡単な内容も複雑な内容も「9つの基本形」で図解できる

図解というと..

よくあるのが
「このパターンを覚えれば図解できる!」です。
確かに、簡単なパターンに合致する内容なら簡単。

でも、頭に浮かんだことは
パターンに当てはまらない場合がほとんど。
パターンを覚えても、すぐに限界を感じます。

図解の本質は、「関係の整理」です。

言葉で表現した、
・2つの要素の「関係」を洗い出し
・その関係同士を組合わせる
ことで、どんなに複雑な内容も図解で構造化できます。

その「関係の整理」のための
最小単位が「9つの基本形」です。

これは
・視点を移動し思考する「型」
・論理だてて表現する「型」
です。

図解は、
・思考の完成度を高めること
・分かりやすく表現すること
に役に立ちます。

頭に浮かんだアイデアを
「9つの基本形」に当てはめると
・抜けが見えてきます
・重複が見えてきます
・間違いが見えてきます

見えるので、修正すればいいんです。
・抜けていたら、取材で埋める・アイデアを追加する
・重複していたら、どちらか選んで削除する
・間違っていたら、整合性を確認する

これを繰返すことで、だんだんと完成度が高まります。

この完成度の高まったモジュールを組み合わせることで、
・簡単な内容の構造化から
・複雑な内容の構造化まで
できます。

家や車と同じです。
部品点数が多くても
最小単位の部品は小さな単純なものです。

複雑なものは、部品点数が多いだけなのです。

この構造化する高める手法が「図解思考」なんです。

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http://www.teoria.co.jp/20200514.pdf

生産管理システムの企画の図解も
関係を整理して、組立てることで図解できます。

図解」生産管理システム企画