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買う人・売る人の「意識」のミスマッチ

買う人・売る人の「意識」のミスマッチ

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図解:買う人・売る人の「意識」のミスマッチ

買う人・売る人の「意識」のミスマッチ

以前、忘年会で犬の話が出た時のことでした。
知人が、犬を買おうとブリーダーの所に行ったところ、
きちんとした対応をしてもらえなかったと話してくれました。

たまたま、そのブリーダーの女性とも親しくしていました。
状況が目に浮かびました。

彼は、意識は
 「犬」と言う「モノ商品」を
 お金と交換する

 「私はお客です、大切に扱って欲しい」
 でした。

犬を売るブリーダーの彼女の意識は
 「私は、犬が好きでこの仕事をしている。大切にしてくれる人にだけ売りたい」です。

1.犬は単なるモノ商品ではない
  「犬」は、モノではない、「犬」を買うときことは命を引き受けるということ。
  単なるモノとして扱ってもらっては困る、かわいそう...
  しつけが必要、きちんとした世話が必要、世話は大変です..理解していますか?
  病気にもなる...大事にして欲しい。

2.きちんと世話のできる人に買ってもらいたい
  世話のできない人には売りたくない、犬がかわいそうだから
  その代り、育て方、躾の仕方、病気..何でも相談にのります
  「犬」の一生にかかわる責任はありますが、その分の楽しさもあります。

と思っています。

だから犬を買いに来た人には事こまかに質問します。
育て方を指導します。

結構年配の彼女は、自分で事業として長年やってきたので、
押しも強いし、下手な遠慮もしません。

そこに、
「犬」と言う「モノ商品」を買いに来た彼は
お客として大事にしてもらえなかったと
不満になるのです。
「私はお客なんだから、もっと大切にして!」となります。

どちらの主張も正しいと思います。

商品や売り方に、「こだわり」のあるビジネスでは、
誰にでも売ります、買ってください..と御用聞き営業はしません。

うちの店は、会社は、ここにこだわっています、
これに納得できない人とは取引したくはありません。
というスタンスで商売します。

これは、商売なんだからと
一律に「御用聞き」のような対応を望んでいる人には理解できません。

何だ、横柄だ!、
お客をお客と思っていない!、
失礼な人だ!
...となりがちです。

これは、どちらが正しくて、
どちらかが間違っているということではありません。

お互いに、相手に「望むモノ・コト」が違っていたのです。

誰から買っても同じ価値の商品を扱っている場合は、
「御用聞き」のような対応が必要だと思います。

でも、これからのビジネスの多くはサービス業化し、
売り手の能力や意欲によって商品の価値が大きく異なります。

  ●買う方もお客を選別します。
  ●お客も売り手を選別します。

両方で納得できたら「売買」が成立です。

価値の交換ですから対等です。

これからは、このような方向へ進むビジネスも多くなるのだと思います。

売り手に必要なことは、
儲けることが目的なのか?、こだわりを持っている商売するのか?
正しいメッセージの発信が大切なのだと思います。

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