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可哀そうなコピー機の営業マン

可哀そうなコピー機の営業マン

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図解:可哀そうなコピー機の営業マン

我が家に来た、営業マンの実体験です。
その時の彼の営業方法がこの4つでした。
 ・アポなし訪問..近くまで来ました 
 ・90度のお辞儀..切なそうな顔です
 ・コピー機を買ってくれて..こっちの話は聞かない
 ・カタログ、見積もりをつきつける

これが営業方法でしょうか?
これで、上手くいくのでしょうか?

独立当時はSEでしたし、開発の仕様書は
テンプレートを使って手書きしていました。
(このテンプレートは穴空き定規です)

手書きしてコピーが一般的でした。
資料のコピーもたくさんありました。
近くの事務機屋さんからコピーをリースしていました。

でも、リースが終わり少しすると..
手書きでなくパソコンで作成して電送するように
なったのです。

そうなると、資料のコピーも仕様書のコピーも
ほとんどなくなりました。
あってもコンビニに行って、コピーすれば間に合います。
場所もお金もかかりません。

でも..
親切なメンテナンス担当だった若い子が
コピー機の営業マンとなりました。

コピー機のリース期間終了なので、
新しいコピー機を入れてくれと営業にきました。

コピー機を入れていた時は、親身になって
メンテナンスしてくれた彼です。
私としてもむげにはできないと思っていました。

私は、これからは..
「コピーは使わないけれど、プリンターならそのうち買うよ。」
と言っているのですが..

彼はコピー機が売りたいだけなんです。
まったくこちら側の話を聴いていません。

こちらの都合も考えず、近くまで来ましたと
アポなし訪問です。

お互い時間の無駄だから、電話してきてよ。
サイホンでコヒー入れるから、と言っても
聞いてくれません。

切ない顔で90度のお辞儀です。

コピーメーカーの管理職の名刺がポストに
入っていたこともあります。
出張中で留守なのに..

彼は苦労しているのだと思います。
会社に帰れば、上司に「さっさと決めてこい」とでも
言われているのでしょうか?
どんどん苦しい顔になってきます。

これでは、彼の心も体も、会社のお金も消耗するだけです。

「もったいない!」

会社は、何を教えているのでしょうか?
頑張れ、しっかりやれ、誠意を見せろ...
のようなことを言って責め立てていないでしょうか?

メンテナンス要員としては、良い仕事していました。
彼が来れば安心だ、話しても楽しい、人柄も良い..
でも、どう営業して良いかまったくわからないのです。

他人事でしょうか?

どの会社にも、誰にも心当たりはあると思います。

自分の世界の中で、自分の「一生懸命」だけをしても
何の成果にもつながりません。

それどころか、信頼を失うことすらあります。
とても考えさせらる出来事でした。

一度、立ち止まって考えてみませんか!

 ・どんな手順で
 ・どのように話し
 ・顧客のニーズを引出して
 ・提案につなげられるか
 ..

何人かいる営業マンが
自分の体験や工夫を持ち寄って
「良いとこどり」することで
組織としての営業方法が進化していきます。

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