「現場の知恵」を蓄積・活用する「考動知図」

「現場の知恵」を積上・活用する「考動知図」(こう・どう・ち・ず))

TEL.025-531-1151 

〒942-0036 新潟県上越市東中島1943-91

  hidetoshi@teoria.co.jp
現場の仕事は、現場で教えていると言うが...

現場の仕事は、現場で教えていると言うが...

このエントリーをはてなブックマークに追加
図解:現場の仕事は、現場で教えていると言うが...

「現場の仕事を教えていますか?」と聞くと、
我が社は「現場に入れてしっかりOJTしているよ!」
という返事がかえってきます。

でも、こんな悩みがあります。

同じような意慾・能力の新人を入れて
OJTを任せても
教える担当者によって結果が違います。

悩みは..
  ・A係長に任せると、
   いつもできる社員が上手く育つ

  ・B係長に任せると、
   いつも社員が育たない、時間がかかる
   すぐに辞めてしまうこともある

教えるのが下手なB係長に
「何を教えているんだ、ちゃんと教えているのか?」
「お前の、教え方が悪いんだ!」

と課長、部長からお叱りがあります。

A係長とB係長何が違うのでしょうか?

実は
 ・教える内容が違います
 ・教え方が違います
ここに問題があります。

現場に丸投げするので
担当者によって
 ・教える内容が違い
 ・教え方が違う
これが当たり前です。
人によって、持っている知識・経験が違うからです。

教える人の知識と経験が、教育の上限になってしまう!

問題は

   会社が組織として

   社員に「何を教えるか!」
      「どう教えるか!」

   組織としてコントロールしていない

これです。

職場によりますが、現場はかなり忙しいのです。

何も知らない新人に手とり足とり教えている
余裕が無いのが現実です。

教えると言うことは、大きな負荷のかかる仕事。
だから、つい忙しさにかまけて後回しになります。

目の前の作業のやり方を教えて
「やってみて!」指示をするだけで
OJTをしていると思いこんでいると危険です。

仕事を教えることに必要なことは

 1.誰が教えても
   教える内容が確定していて、漏れが無い

 2.誰に教えても
   誰にでも結果を出せる作業に細分化して教える

 3.同じ成果を出す
   再現性のある作業を教えて成果を出させる

これが必要ですが...

優秀な社員に教育を丸投げにしておくと..
会社が組織として、
教える内容や教え方をコントロールできなくなります。
会社としてのノウハウの蓄積もできません。

能力の低い社員に任せるとと..
しっかり教えられないので
使えるようになるまで時間がかかります。
それは採用の投資効率をどんどん悪化させます。

経営者の悩みの根本の原因は..

会社として
 ・仕事の標準が決まっていないから、
  教えられない。

 ・仕事の経験を蓄積していないから、
  伝承できていない。

優秀な社員が辞めない事を祈るか、
教えなくてもできる優秀な人が欲しいと悩むか..
どちらも経営者の苦労が続きます。

「教える内容・教え方」の蓄積がないのです。
経営者は「しっかり教えろよ!」と言うしかありません!

もったいないです。

« »

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA