人によって理解する内容が違う(6人の盲人と象)
『6人の盲人とゾウ』のお話を聞いたことはありますか?
6人がそれぞれゾウを触って...
尻尾を触って....『鞭のようだ』
足を触って.....『丸太のようだ』
鼻を触って.....『大蛇のようだ』
耳を触って.....『うちわのようだ』
牙に触って.....『ツノのようだ』
と、それぞれ違ったゾウをイメージします。
誰もが、自分の触ったゾウが正しいと主張します。
全員の主張は正しいのですが、
各自の触った部分が違うために、
それで全体を理解したことにはなりません。
これと同じようなことは日常生活にもあります。
自分の考えや気持ちを完全に伝えきれているでしょうか?
相手の話すことを100%理解しているでしょうか?
日常の些細な事なら、だいたいの意図が通じれば
困ることは少ないでしょうが?
会社にも、こんなことは無いでしょうか?
同じ話をしても、相手によって反応がまったく違う
そんな経験はありませんか?
私には、印象的な出来事がありました。
まったく同じFAXを、2人に送りました。
その反応がまったく違ったことに驚きました。
何で、こんなに違うんだろろ感心しました。
仕事を進めるために重要な内容では無かったので
笑い話で済みました。
15年も前のことなので、
FAXの内容は覚えていませんが、驚いたことは忘れられません。
同じことを聞いても人それぞれ、
まったく違うことを頭に思い浮かべるのです。
人によって、感じ方・理解の仕方には大きな違いがあるのです。
ですから、一回話しただけでは
正しく伝わっていない場合が多いのです。
自分が受けての立場としても、
相手のことを100%理解していると良い切れるでしょうか?
家庭の日常の些細な事なら、
だいたいの意図が通じれば困ることはありません、
あれ、それ、これ...と、言っても、
正しく伝わっていなくても、別に問題にはなりません。
でも、ビジネスの場面では、どうでしょうか?
耳障りの良いかけ声だけでは.
例えば会社で『今は売れない時期だから...
『お客様第一主義で乗り切ろう』
『不況だからって、手をこまねいてはいられない、頑張ろう 』
『そうだ、今こそお客様第一主義だ』
と、会話して盛り上がっても...
具体的に実行できる具体策がどれだけ上がってくるでしょうか?
”お客様第一主義”の意味を、参加者全員に聞いてみましょう。
同じイメージを持っているでしょうか?
耳障りのいい言葉は、掛け声としては、意味があります。
でも、意味を具体的レベルで”定義”しないままだと、
何か前進した気持ちになるだけで何も進んではいません。
不明確な掛け声だけで指示命令をしていると、
上司や社長の意図しない行動をする社員も出てきます。
でも、それは彼なりの「お客様第一主義」を実行しているだけなのです。
コメントを残す