「現場の知恵」を蓄積・活用する「考動知図」

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エビデンス

「主張」を納得してもらえない5つの理由

図解:「主張」を納得してもらえない5つの理由

図解というと、絵心とかセンスと言われますが、
一番必要なことは論理構築力です。

図解できない人の話を聞くと
 ・何を主張したいのか不明確
 ・主張を支える根拠(理由・エビデンス)が陳腐

なのです。

そのような状態で
 ・わかりやすく表現したい
 ・刺さる言葉を使って
などと表現方法を考えています。

でも、
「何を表現するのか」
表現方法を考えても前に進みません。
表現する前に、表現する内容を構築することが必要です。

図解は、1枚の紙に
 ・主張(相手に伝えること、自分の意志、情報)
 ・根拠(主張を支える根拠を構造化したもの)
です。

相手に
何か行動を期待して図解を見せたとき
こんな反応が返ってくることがあります。

 ・何で、そうなの?
 ・それで、どうした?
 ・納得できない?
 ・どうして、そうなる?
 ・だから、何なんだ?

と..

この言葉が返ってきたとしたら?
主張・根拠のどこかが不完全ということです。

以下の5つの条件が考えられます。
 1.主張はあるが根拠がない    
 2.根拠はあるが主張がない
 3.主張する根拠が弱い
 4.根拠と主張がつながらない
 5.主張が平凡すぎる

誰もが、「え、そんなこと?」あるの
と思われると思いますが、あります。

2時間熱く語っても
主張が不明確なことはよくあるんです。
特に新規事業の場合はありがちです。
本人は、明確な主張をしているつもりなのですが、
客観的に考えると主張も根拠もあやふやです。

でも、それが悪いわけではありません。

一度、あやふやな状態で書き出します。
そこからが出発点です。

そこから、表現するというアプローチから
主張を組立てるというアプローチに移ればいいんです。
そのやり方が、最も効率的です。

逆に、最も上手くいかない方法は、
「表現するというアプローチ」に拘泥すること。

さらに問題なのは、企画書の制作を
部下や外注にまかせて責め立てることです。

表現する内容が不明確なのに
 ・分かりやすく表現しろ
 ・相手が納得する表現をしろ
などと責め立てることです。

私も、若い時には
さんざん泣かされました。

今は、表現する内容が8割がたできていれば
表現するということで請けられます。

表現する内容がほぼない場合は
(新規事業の立ち上げでは、この状態がほとんど)
「主張を組立てるというアプローチ」が受入れられる
場合のみ仕事を請けることにしています。

比較的、年配者の多くは
自分に自信があるのかアプローチを変えられません。
良いアイデアがあっても、実現できません。

もったいないと思います。