「現場の知恵」を蓄積・活用する「考動知図」

「現場の知恵」を積上・活用する「考動知図」(こう・どう・ち・ず))

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属人化

仕事の属人化を解決する方法

図解:仕事の属人化を解決する方法

優秀な社員に頼る仕事のやり方をしていませんか?

優秀な人に頼った仕事の運営は..

 ・社員によるレベルの「ばらつきが大きい、優秀な人なら結果を出すが
 ・優秀な人が我がままになるので、いつも気を遣わないといけない
 ・優秀な人が辞めると業績ダウン、なかなかへこみを埋められない
 ・優秀な個人に頼るので、結果オーライ体質になる
 ・結果オーライ体質なので、上司の指導は精神論になる
 ・上司の指導は精神論になので、新人をほったらかしOJTしてしまう

原因は..
 仕事のやり方を個人に依存しているから、
 組織として指導する内容を持っていない

 指導内容を持っていたとしても
  ・単純な作業の手順だったり
  ・管理職の個人として経験だけだったり

その結果..
 ほったらかしOJTプラスアルファ程度の指導しかできない
 結果オーライ体質なので指導は精神論・根性論が多くなる

 新人の成長は個人任せなので
  ・戦力になるまで時間がかかる
  ・戦力になる、ならないの当たり外れが大きい

仕事の属人化が発生する理由は..

優秀な人が現場で発見した「こうやれば上手くいく」を人に教えられないから。

「こうやれば上手くいく」は現場で得た知恵であり組織のノウハウ。
これは個人が現場で発見した
 ・成果の出る手順(段取り)
 ・上手くやる方法(コツ)

個人が発見し、人に教えること前提で文書化することで
組織の「現場の知恵」として積上げることができる。

この「現場の知恵」は、優秀な社員は
 ・頭の中にあったり
 ・ノートやメモをもっていたりする
が、人に教えることを意識していないので上手く教えられない。

教えられないので、個人の知恵を組織の知恵にできない。

属人化していた仕事でも..
実は、85%は言語化できる。

これをみんなから集めマニュアルを作れば、
 ・新人の即戦力化できる
 ・改善を積上げる土台になる

「現場の知恵」を書き出そうとしても、なかなか難しい。
アウトプットは苦しい作業。

普段、書きなれていない人はほとんど書けない。

なら誰かが聞き出せば、となるが。
これも片手間では難しい。
本気で時間とエネルギーを投入しないとできない。

この「現場の知恵」を書き出す方法論として
「図解思考」が期待されている。

「なぜ、そうするのか?」を突き詰める

図解:「なぜ、そうするのか?」を突き詰める

同じ職場で、同じ仕事をしていても..
人によって成果が違うのは、なぜでしょうか?

同じ作業でも、
人によって、やり方がバラバラだったりします。
当然、生産性が違います。
 ・Aさんのやり方
 ・Bさんのやり方
 ・Cさんのやり方
これが、仕事の「属人化」です。

なぜ、いろいろなやり方があるのでしょうか?

考えられるのが
 ・教えてくれた人が違う
 ・それぞれが独自に改善、工夫している
 ・各自の工夫を教えあわない
 ・教えてもらっても受け入れない
などなどです。

要するに
「会社が、組織として仕事のやり方をコントロールしていない」
ということです。

会社は、
結果さえ出れば、どうやってもいいのです。

結果にしか興味がなく、プロセスはどうでもいい
と考えていると言われても仕方がありません。

では、会社が組織としてプロセスをコントロールするには
属人化している仕事のやり方を「標準化」することです。

でも、誰かのやり方に統一させようとすると問題が起きます

正しいやり方は、これまでやってきた
 ・Aさんのやり方
 ・Bさんのやり方
 ・Cさんのやり方
をテーブルに出して
具体的なタスク単位に分解して
成果につながるプロセスを組立てます。

要するに
現場の担当者の頭の中にある「現場の知恵」を
集めて成果につながる新しいプロセスを組立てるのです。

では、「どう、成果につながるのか」を考える3つの視点があります。

1.お客様
  顧客満足は得られるか?
  顧客に支持されることが最も重要です。

2.経営者
  理念に合致するか?
  儲かればいいでは、会社を長く続けられません。

3.担当者
  生産性はどうか?
  仕事をしやすいのか、効率的な作業ができるのか。

という観点で、小さな作業を一つひとつ探っていきます。

とても面倒くさい作業です。

でも、成長する業務の標準化を導入するには
必要な土台作りとなります。

そんな面倒くさいことしないで、
現場作業を写真や映像で撮って手順化して
スマホやタブレットでオンラインマニュアルを作れば簡単。

確かに、簡単でしょう。

一定の効果はあると思います。

でも、作業手順を共有化するだけで良いんでしょぅか?
この通りやれと、教え、その通りやらせるだけでいいんでしょうか?

「仕事の属人化」の問題

図解:「仕事の属人化」の問題

こんな問題で悩んでいませんか?

 ・優秀な人の知識や経験を伝承できない
 ・担当者によって、仕事品質の差が大きい
 ・新人を即戦力化することが出来ない
 ・優秀な社員に頼らないと、仕事を回して行けない
 ・つまらないトラブルが何回も繰り返される
 ・会社を、何年やってきても「優秀な人が欲しい」と悩む
 ・後継者へ上手く事業を引継ぐことが難しい

これらが発生する原因は一つです。

社員が、自分の頭の中にある知識や経験に従って仕事をしているからです。
だから、優秀な人は高い成果をあげ。
普通の人は、それなりの成果しか上げられないのです。

これを

 「仕事の属人化」

と言います。

「仕事の属人化」の事業運営の特徴は

  1.業績の個人差が大きい
    「優秀社員・普通社員」の実力差が大きい
 
  2.組織として教育をコントロールできない
    新人に教える内容が担当によって違う

  3.仕事品質に個人差がある
    仕事のやり方が、少しづつみんな違う

  4.いつまでも組織知が高まらない
    仕事のノウハウは個人に頭の中

要するに

 「仕事の標準化」ができていない

これにつきます。

「属人化」された会社では
Aさんの頭の中と、Bさんの頭の中にあることが違い
それぞれが独自で仕事に取り組んでいるのが現実です。

その結果、
優秀な人が辞めたら
現場の仕事のノウハウが無くなってしまいます。

仕事のノウハウは
 ・問題にぶつかり
 ・会社がコストを負担し
 ・誰かが解決に奔走し
 ・誰かが「ノウハウ」を得る
こうやって積み上がります。

誰かの頭の中に入っている「現場のノウハウ」は
会社がコスト負担したものです。

これが簡単に失われてしまうのです。
もったいない。

トヨタは、すべて文書化されているそうです。
改善は、その文書の書き換えや追加とのこと。
これは、組織の知恵。
改善することで、どんどん成長していきます。

だから、組織の知恵を
どんどん成長させることが出来るのです。

間違いなく、これが大企業になった理由だと思います。