「現場の知恵」を蓄積・活用する「考動知図」

「現場の知恵」を積上・活用する「考動知図」(こう・どう・ち・ず))

TEL.025-531-1151 

〒942-0036 新潟県上越市東中島1943-91

  hidetoshi@teoria.co.jp
理解

主題は、理解する土台を決める

図解:主題は、理解する土台を決める

図解でも、文章でも主題(タイトル」)は重要です。

これは、その文書の内容を一言で表現したものです。

読み手は

1.主題(タイトル)を読む

まず主題を理解します。

理解に必要なことは
「主題(タイトル)が明確か?」ということです。
 ・明快な言葉の定義
 ・意味ある主張
になっている必要があります。

ここで「読む価値あり」とならないと読んでもらえません。

2.何が書いてあるか仮説を立てる

自分の知識・経験を探します。
関連情報があるか考えます。
これが、内容を理解する土台となります。

まったく知らないことだと心理的なブレーキがかかります。

3.内容を読む

構造から内容を追い掛けます。
そして、知っている情報を比較して理解します。

理解に必要なことは
 ・内容の完成度は?
 ・主題と内容の整合性は?
この2つが大きな問題です。

4.理解する

問題なのは「主題≠内容」の時です。
混乱します。

書いてある内容の一部には共感できたとしても
その文書の価値を認めてもらうことはできません。

この主題と内容の関係は、文章でも図解でも同じです。

「分かりにくい」ことを大切にしよう

図解:「分かりにくい」ことを大切にしよう

図解をやっていて
図解は情報を「分かりやすくする」表現方法
と言い続けているのに..
矛盾があると思われるでしょう。

でも、「分からない」、「理解できない」も重要です。

ここで
「分かる」を阻む4つの要素を考えました。

  テーマの難易度
   ・構造が複雑(複雑だと理解できない)
   ・量が多い(考える要素が多すぎると理解できない)

  自分の理解力
   ・知識、経験(知らない・体験は理解の土台)
   ・論理構築力(自分の理解する力)

この4つの要素によって
「分かる・理解できる」が決まります。

もし、簡単に理解できることだけを追求したとしたら?
いつまでたっても、自分の理解できる範囲は広がりません!

自分が理解できないのは、相手の説明が悪いからだと思ったら?
自分の理解力は高まりません!

相手の説明するときに
どんなに図解して分かりやすくしようとしても
そこには、相手の理解の限界があります。

自分が理解する時に
一生懸命に説明されてもわからい場合があります
それは、自分の理解力の限界なのです。

私の体験ですが
1枚の図解をして、そこでは理解したつもりでした。
でも、数年後にその1枚の本当の意味を理解したことがあります。
「ああ、そうだったんだ!」
それまでは、「分かったつもり」の自分がいたのです。

分からないことを大切にすることが必要です。

タモリさんも、あるTV番組の中で
「わからないことは わからないでいい」と言っていました。
まさに、と思います。