「現場の知恵」を蓄積・活用する「考動知図」

「現場の知恵」を積上・活用する「考動知図」(こう・どう・ち・ず))

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会社に「現場の知恵」が積み上がらない理由

会社に「現場の知恵」が積み上がらない理由

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図解:会社に「現場の知恵」が積み上がらない理由

現場から帰ってきてパソコンに向かっていると..

上司に、このように言われることがあります。
 ・さぼっている暇はない
 ・さっさと仕事をしろ

現場で「作業」を長くやって管理職になった人は、
机に向かっていると遊んでいるように見えます。

担当者自身でも
早く現場に戻らないと..
仕事をまわしていけない場面はたくさんあります。

落ち着いて考えている時間はありません。

そうなると..
現場での「気づき」を書き溜めることができません。

後でまとめよう
と先送りしているうちに日がたちます。
面倒になってしまいます。

書くと言うことは、
考えて言葉で表現すると言うことです。
 ・何を書こうか
 ・どう書こうか
 ・上手く表現したい
と、ああでもないこうでもないと悩みます。

単なるメモでも役に立つのですが
ほかの人の役に立つものを書こうとすると
かなり厄介です。

現場での
 ・仕事のやり方
 ・細かな手順
 ・起こった出来事
 ・気がついたこと
 ・どうやれば改善できるのか?
頭の中で繰り返し考えることになります。

ああでもない、こうでもないと
いきつ、もどりつ悩むことで
問題点や改善点が、だんだんと見えてきます。
でも、時間がかかります。

現場で気づいてことを
ほかの人の役に立つ
「現場の知恵」にまとめるということは
決まった形式の報告書を効率的に書くのとは違います。

事実をもとにして、
自分の意見をまとめる作業です。
外から見ただけでは
 ・まとまらない時間
 ・何も生みだしていない時間
というように感じられてしまいます。

でも、この時間が無いと、
現場で得たちょっとした「気づき」を
次に使える「現場の知恵」として
書出し高めることができません。

紙に書き出さないので
 ・他の人に伝えることが難しくなります
 ・他の人に試してもらいにくいので
 ・再現性を検証することができません
 ・バージョンアップすることができません
 ・会社に積上げることができません
全て個人の頭の中にあるだけです。

これでは、会社に「現場の知恵」が残りません!

その結果、
優秀な人が辞めると、その人の頭の中にある
「現場の知恵」が無くなってしまいます。

会社にとっては大きな痛手です。

「現場の知恵」を組織として蓄積していなので
新人を採用しても計画的に教えることができません。
現場に入れてOJTと言って中間管理職に丸投げです。
成長までに長い時間がかかります。

そんな会社の社長は、10年たっても、20年たっても
「優秀な人が欲しい」と言い続けることになります。

そこで「優秀の定義」を聞くと
何もありません。
要するに
 ・何も教えなくても
 ・自分で考えて
 ・社長の時々に変化する要求に応える
 ・不平や不満を言わない人
というようです。

そんな人、ハローワークから採用できません。
いません。

そして、10年たっても、20年たっても
「優秀な人が欲しい」と言い続けることになります。
進歩がありません。

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