「現場の知恵」を蓄積・活用する「考動知図」

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言葉を伝えていく経路をもっと深く考えると..

言葉を伝えていく経路をもっと深く考えると..

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kangae

言葉を伝えていく経路をもっと深く考えると..

これは、コミュニケーションのブーメラン構造を
具体化したものです。

”思い・考え”は、このプロセスを経て
伝わって実行されます。

そして、結果が生まれます。

 
 1.発案
 2.記号化
 3.発信
 4.受信
 5.解読
 6.行動

このそれぞれの段階で、情報の変形や脱落があります。

その変形はの仕方に
 
 ●発信者と受信者との関係  
 ●置かれた状況
 ●個人差

によって情報が変形の仕方が異なります。

発案≒記号化≒発信≒受信≒解読≒行動

この違いが期待した成果との違いを生みます。

詳細を考えると

1.「発案」の段階

 考えて...頭の中で思い描きます

 頭に浮かんだアイデア、思いつき、考え..価値あることでしょうか?
 自分では、良いアイデアと思っても第三者から冷静にみたら..
 ??..ということもあります。
 自分の期待した成果を上げるには、より良いアイデアや発想が必要です。
 矛盾・歯抜け・整合不良..このままでは自己満足で終わります。
 思いつきも、”考え”のレベルに高める必要があります。

 独りよがりのアイデアでは成果を生み出す力にはなりません。

 価値あるアイデアを思い浮かべているのか?

2.「記号化」の段階

 言葉にして...言葉で表現します

 自分の頭に浮かんだ「考え」を言葉で正確に表現できますか?
 誰でも、思っていることをなかなか正確に表現できません。
 頭の中の「思考」を100%も表現できる人はいません。
 適切な言葉は、なかなか思い浮かばないものです。
 正確に伝わるように表現することは、とても手間がかかります。
 この作業を簡単に済ませると、トラブルが起きます。

 正しい記号化が行われないと相手の理解を得るところまで到達しません。

 言葉にして、他人に伝えられない「考え」は無いと一緒なのです

3.「発信」の段階

 伝えて...言葉で相手に伝えます

 言葉で表現したことを正確に相手に伝えていますか?
 相手に正確に伝えることが大切です。
 相手が受け入れやすい、話し方をしているでしょうか?
 相手に受信不可能な信号を送っていないでしょうか?
 相手に受け入れられないほどのメッセージを投げかけていないでしょうか?

 自分では伝えた、でも相手は聞いていない..これは理解を確認していないからです。

 相手の理解の状況を確認しながら伝えることが大切です。

4.「発信」の段階

 聞いて...音波を言葉として受け入れます

 話し手の言葉は、音波として耳に入っています。
 音波の振動の言葉と、聞いたと認識した内容は違います...
 それが問題です。
 人は、誰もが自分に都合の良い情報だけ受け取りがちなです。
 そして、他にも情報減らす要素があります。
 それは、頭の中の心配事が心の平静を乱し、
 聞き取る力を失わせるからです。

 相手の言葉を正確に聞くことが大切です。

 本当に正しく聞いているのか?

5.「解読」の段階

 理解して...言葉から情報を得ます

 聞いた言葉を、聞き手の今までの知識・経験と比べて理解します。
 聞き手の得意分野なら、少ない情報でも多少間違った情報でも、
 発信者の意図を汲み取ることができます。
 でも、まったく興味も無く知識も経験の無い分野だと、どうでしょうか?
 聞いた言葉の表面上の意味で理解してしまうことがあります。
 すると、まったく違った意味に受取る場合もあります...
 ここで情報が変形します。

 相手の言葉から背景を考え意味や意図を理解することが大切です。

 本当に正しく理解しているか?

 考えて...聞き手は、自分は何ができるか?考えます

 聞いて理解したことから、聞き手は何が求められているか?と、考えます。
 何を実行すべきか、何をしてはいけないのか?
 聞き手は自分の価値観を通して考えます。
 聞き手の論理構築能力で、話し手の依頼を再構成します。
 その結果、話しての意図が失われる場合があります。

 人それぞれ、その人特有の考える”癖”があります。

 「話しての価値観 ≠ 聞き手の価値観」
 これが前提であることを理解しましょう。

6.「行動」の段階

 意欲が湧いて...依頼者との関係が重要です

 聞き手の、聞いてる時や場所や心の状況で大きく異なります。
 同じ人が、同じ事を聞いてもマイナスにもプラスにも感じます。
 聞き手の状況も大切です。
 そして、一番は聞き手と話し手との関係が意欲に大きく影響します。

 聞き手が話し手に対して信頼していることと、
 聞き手が聞く状態になっていることが大切です。

 発信者との信頼関係が重要です

 行動する...聞いたこと・依頼されたことを行動に移します。

 聞いて・理解して・考えて..行動へとつながりますが...
 行動した結果が聞き手にとって
 都合の良いものでないと行動する気持ちになれません。
 話し手が望んだことと、聞き手がやりたいことが違う場合が多いんです

 誰もが相手の望んでいる事でなくて 「自分のしたい事」で行動します。

 伝える人の:やってほしいこと ≠ 聞いた人の:自分のしたいこと

この行動の結果が、発信者に戻って、
期待した結果が出れば「伝わった」と考えます。

でも、この6段階は、すべて「≒」です。
その結果、多くの場合「≠」になります。

期待した結果を得るには、発信者がコミュニケーションを
コントロールすることが必要です。

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