会社の仕事、見えていますか?、見えるようにしていますか?
私がSE(システムエンジニア)だった頃、
たくさんの会社の業務の取材をしました。
良く言う業務分析や要求定義のためです。
どんなシステムが必要なのかを取材して、
開発するシステムに必要な機能を文書に
まとめる作業です。
そこで、よく聞く言葉は..
「ここは、○○さんが担当なので○○さんに聞いて」
でした。
その○○さんしか知らないのです。
その人が不在だと、日を改めて取材に行きます。
一つの会社なのに、
・すべてを知っている人はいません
・仕事の内容を探っていく資料もありません
なのです。
どの会社にも、これがあります。
これで良いのでしょうか?
○○さんが
・退職したら?
・病気や事故にあったら?
・競合に引き抜かれたら?
戦力が落ちます。
ちゃんと引き継げば良いだろう..
となります。
そこで引き継ぎのために手順書を作成します。
すると、Aの作業をやって、次はB、そしてC..
と言うようになります。
でも、
・なぜAの作業なのか?
・そのAの作業をする時のコツは?
・Aの作業と他の作業との関連は?
当然、Bの作業、Cの作業..は
・その作業が選ばれた理由が抜け落ちます
・コツや工夫が簡単に説明できるレベルに減ります
会社が、失敗を経験して積上げたはずの
現場の知恵が人の離脱と共に無くなってしまいます。
もったいない..
この図のように
仕事を体系化して積上げませんか?
現場ノウハウが、人の頭から離れ
組織のノウハウとして会社に残ります。
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