「現場の知恵」を蓄積・活用する「考動知図」

「現場の知恵」を積上・活用する「考動知図」(こう・どう・ち・ず))

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中高年の知恵
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中高年になって、定年になって、どう戦いますか?

中高年になっての転職をどうしますか?
定年退職してからの再就職をどうしますか?
まったく違う業界に就職しますか?
知識も経験もない業界や業種に新人として採用してもらうのでしょうか?

「何も分かりませんが、一生懸命に頑張ります!」と採用面接で言うのでしょうか?
何も知らない、何の経験もない新人なら
給料が安く将来の可能性が大きい若い人が選ばれてしまいます。

40歳・50歳を過ぎれば、社会人経験20年・30年です。
それまでの経験を活かさないで良いのでしょうか?

定年退職して、まったく違う業界に再就職した60代後半の人と話しました。
前から、なかなかできる人だと思っていました。
2人で話すと、いろいろ話してもらえます。

よく聞いてみると、前職でかなりの実績のある人でした。
それを裏付けるエピソードもたくさん出てきます。
若い人に、教えて欲しいと思うのですが..

過去の経験を問題解決の「知恵」として活かすことが必要です

年配者の話を聞くと、若い人の役にたつ体験がたくさんあります。
ただ、それを利用できるカタチにして蓄積していません。
聴けば答えてくれますが...

中高年の頭の中には、たくさん失敗体験や成功体験が入っているのですが..
それをソリューション(問題解決)の材料として蓄積していないのです。

ですので、ピンポイントで聞かれれば答えられます。
「出番」を与えられればできるのです。
でも、自分から発信できません。
問題解決の方針設定や解決策の手段として企画や提案することができないのです。
だから活躍する場が限られます。
持っている経験を活かすことができません。
とても、もったいないと思います。

社会の変化が働き方・生き方を変える

この図解コンテンツは、ドラッカーの著書から作成しました。
これからの社会は、働く者は組織より長命であり、自由に移動する存在である。
と書かれています。
まさに、その通りだと思います。
これからは、誰でも「自分の人生をマネジメントする」ことが必要です。

もう会社は頼るべきものではありません。
会社をアテにせず、自分の力で稼げる力を身につけることが必要です。
それができないと、どこからも声がかからず単純作業に甘んじることになりかねません。

大事なのは、あなたの過去の経験を活かすことです。
過去の努力が、未来の自分を活かす財産になることが理想です。

経験を活かしてコンサルタントの立ち位置で働くことが必要です

過去の経験を「知恵」として活かせる職業はコンサルタントです。
お店を構えたり、在庫も持つ必要もありません。
経験を存分に活かせる職業です。

ただ、独立してコンサルタントにならないで会社員として働いていても、
専門家としてアドバイスする「コンサルタントとしての立ち位置」が必要です。
これからは、単純作業を時間給で働く人になりたくないなら、
どん仕事もコンサルタント化していくことが必要になってきます。

そうなると、誰もがこのように問われます。
 ・どのように私の問題を解決してくれますか?
 ・あなたには、他の人と違う「強み」はありますか?
 ・その実績や裏付けはありますか?
資格があれば大丈夫ですか?
資格を持っている人同士で競争になりませんか?
たくさんの人の中から、あなたが選ばれる「理由」はありますか?

本で学んだ知識、勉強して取得した資格は、どれも大切です。
でも、それがあるだけで「あなたにお願します」と声がかかりますか?
資格を持っていても、上手く行かない士業の方やコーチの方がたくさんいます。

「選ばれる理由」として必要なことは..
たくさんの同業の人との違いを明確に打ち出せる「キラーコンテンツ」を持つことです。
競争力のあるキラーコンテンツを創るには、
実際の現場で体験したことから「気づき」を書き溜めて、
顧客の問題解決を実現するソリューションとして蓄積することです。

自分の経験を「強み」にして、キラーコンテンツへ

優秀な人は、仕事の現場ので「気づき」をメモやノートに書き溜めています。
書いていない人でも、過去の経験が「すぐに使えるように」整理されて頭に入っています。
何か問題があれば「あれと、これと..」と言うように、解決策がすぐに浮かびます。

過去の経験が整理されていて、
仕事をする時は、こことここに気をつけてと、
事前に注意するチェックリストが浮かびます。
だから、ミスやトラブルを未然に防げます。

過去の経験が使えるように整理されて
記録・記憶にないと...
ミスやトラブルを未然に防ぐことができません。

 

自分の経験が仕事のノウハウとしてしっかり表現できれば、
定年もリストラも不安になることはありません。

過去の体験を抽象化して「知恵」として蓄積しましょう!
メモやノートから一歩進めて、意識して「知恵」として蓄積しましょう。

この蓄積が自信になります。
自分のノウハウが貯まってくると、可能性が見えてきます。
増えるに従って、さまざまな組み合わせが考えられます。

他の人のノウハウとの組合せも考えられます。

中高年になって出番のある人・出番のない人の違いは!

何ができるか、何が得意か、何が強みかを具体的に提示できる人には
声がかかります。
自分で、これなら負けないと発信できるからです。
声のかからない人は、誰かに出番作ってもらえれば動けます。
でも、それだと気心をしって実力を理解した人からしか
声がかかりません。

自分で自分の得意明確にしましょう。
見せられる実績を持ちましょう。

●他人の価値と組合せて相乗効果へ
 自分の価値が明確だと他との連携がしやすくなります。
 「知恵」の組み合わせは新しい価値を生むことにつながります。
 ヨコ連携で、自分の可能性がどんどん拡大します。

●自分のノウハウで自分の出番を創る
 ・自分の製品化 (価値ある素材として)
 ・自分の商品化 (目的に応じて組立てる)
 ・自分のマーケティング(売り方を考える)

  自分で仕事の現場から得た「気づき」を
問題解決の「知恵」や「方法論」として「知のデータベース」を築くと、
自由で手応えのある仕事のスタイルを確立できます。

参考までに..

●65歳まで再雇用義務づけ、法改正案を閣議決定
政府は企業に対し、希望者全員の65歳までの再雇用制度導入を義務づけることなどを
柱とする高年齢者雇用安定法改正案を決定した。
改正案は、厚生年金の支給開始年齢(60歳)が2013年度から25年度にかけて段階的に
65歳まで引き上げられることで年金も収入もない人が出ることを避けるのが目的です。
これからは、年金支給が先送りされたり、減額される時代がやってきます。
頼れるのは自分だけです。
でも、中高年になり体力が落ち目も悪くなり若い時のように集中力もありません。
でも、働く必要があります。

体力が落ちたと言っても、蓄積した「知恵」の財産があります。
生涯現役で、人の役に立ちたいと誰もが考えています。
人の役に立つ事で収入が得られたらと考えている人が多いのです。

それには、自分の過去の経験を商品化することが必要です。
そのための準備をしましょう!


人と組織の「強み」を積上げる「考動知図」(こう・どう・ち・ず) 有限会社 テオリア 池田 秀敏