「現場の知恵」を蓄積・活用する「考動知図」

「現場の知恵」を積上・活用する「考動知図」(こう・どう・ち・ず))

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現場のノウハウを組織で共有できているか?

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図解:ノウハウを活用する障害を考える

現場には、ノウハウがあふれています。

これに、
 ・気づいて、自分の知恵として積上げる人
 ・気がつかなないで、毎日「疲れた」と嘆くだけの人
がいます。

短期間に成長する「できる人」は現場での体験から
「現場のノウハウ」を自分の知恵として積上げています。

仕事の指揮を取れる人、安心して任せられる人には
自分が現場で培ったたくさんの知恵があります。

組織の成長を目指すには
この個人の頭の中にあるノウハウを取り出して
 ・組織の標準として
 ・社内で共有し
 ・それを改善の土台にし
みんなの「気づき」を出発点に改善を積上げていく。

これが必要です。

でも、言うのは簡単ですが...
いくつかの障害があります。

これを乗り越えることが必要です。

1.ベテランのノウハウを抽出する
  これがなかなか難しい
  現場で教えられても、何がノウハウなのか言葉にできない
  言葉にして抽出しないと、できる人の個人技で終わる

2.標準化して文書化する
  文書化しないと伝えられない
  標準化すること、文書化することは難しい
  そんな面倒なことと先送りされがち

3.全員が使えるようにする
  共有しないと意味が無い
  自分の立場を守ろうとする管理職がしまい込んしまう
  それを使って教えようとする、標準化が損なわれやすい

4.自分に関係する内容で無いと見ない
  役にたつと感じないと見ない
  俺は「こっちの方が良い!」と部分最適を主張する
  「組織の標準」という意味の浸透が必要
 
5.内容を理解できないと使わない
  理解する応援が必要
  目的や背景を理解して行動することが必要
  誰でも、簡単に理解できる分野だけではない

6.使う力量が低いと途中で投げ出す
  どう使うか、成長支援が必要
  日々の支援体制が必要
  個人が成長するロードマットとしての価値は高い

こんなに面倒なの?
と思う人もいると思います。

簡単なやり方は
 ・作業手順を写真や動画に撮って
 ・この通りやって
と作業マニュアルを作って従わせることです。

これを標準化と言えば、標準化です。
これなら簡単です。
どこでも、誰でもすぐにできます。

間違いなく一定の効果はあると思います。

でも、これを続けて
 ・生産性を上げ続ける
 ・競争力を高め続ける
ことが出来るでしょうか?

現場に立った、みんなが
 ・気づいて
 ・考えて
 ・工夫する
ことを、組織に積上げることが必要だと考えます。

簡単にはできません。

研修を受けたらすぐにできる。
コンサルを入れたら簡単に会社が変われる。
管理職が指導すれば..

と気軽に考えていてはできません。

現場に立つ、従業員個人が自分の頭で考えることが必要です。

そのために、現場で
 ・何を
 ・どう考え
 ・どう表現するか
という訓練をコツコツ続けることが必要です。

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