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熟練者のノウハウを引出し活かす方法

熟練者のノウハウを引出し活かす方法

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図解:ノウハウの共有化は受容者にかかっている

現場のノウハウは、社員の頭の中にあります。

長く勤めていて、
優秀な社員の頭の中にはたくさんあります。

日々、仕事の現場で発見し
それを使って成果を上げています。

充実したノウハウを積上げている社員は
安定した成果を上げ続けることができます。

そして、そのノウハウの充実によって
右肩上がりになることが見込めます。

だんだんと、優秀な社員とそうでない社員の
差が広がってきます。

だったら優秀な社員の頭の中にあるノウハウを
社内で共有すれば良いではないかとなります。

でも、それがなかなか難しい。

ノウハウ共有が上手くいかない理由が2つあります。

1つ目は、ノウハウが顕在化していないこと。

ノウハウを持っている人が、「これがノウハウ」と言って
書き貯めているわけではありません。
人によって、分野によって様々です。

ノートに書いてあったり、メモだったりします。
書いたものが全くなく、頭の中だけということもあり。

まったく意識されていないことが多いのが現実です。

そのために、文書化しようとすると
アウトプットの訓練が必要です。

訓練しても簡単には、表現できるようになりません。
水泳をパワポで習っても、すぐに泳げないと同じです。
練習が必要です。

2つ目は、ノウハウを引出す力は個人に依存すること

現場体験からノウハウを創り出せなくても
優秀な人の行動を見て質問して理解することはできます。
優秀な人の行動から学ぶことが出来れば近づくことができます。

でも、この観察力や理解力は個人の能力に
大きく依存します。
学歴とか年齢とは、関係ないのではと思います。

あまり学歴が高いと、学歴が低いが優秀な人から
素直に学べないというバイアスがかかることがあります。
もったいないです。
高い学歴を持てるという優秀さを活かして欲しいのですが。

でも、ことわざにあるように..
馬を水辺に連れて行くことはできるが、水を飲ませることはできない
のです。

では、どうやってノウハウを共有するか。

一番現実的なのが
アウトプットできる人に入ってもらい
どんどん書出していくことです。

書出されたものを見ると、誰でもケチをつけられます。
それが良いんです。
ゼロからは書けなくても、改良の意見は言えるのです。

ケチをつけるということは
自分の意見があるということです。

同じ仕事をしていても
少しづつやり方が違ったりします。
Aさんに合わすのか、Bさんに合わすのかではなく
「仕事の標準」として、
どうやるの適切かを
みんなで議論して探っていけばいいんです。

これはアウトプットの練習となり、
現場で考える考え方を身に付けることにつながります。

人も、組織も成長していくには
現場で「気づき・考え・工夫する」が基本となります。

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コメント

  • 本村和也 より:

    失敗学会で学んでいます。仲間に「事務学」を提唱する宮崎さんという方がいます。その方にInspireされ「引継学」をまとめています。今回のベテランからの伝承も、まさに「引継学」だと拝読しました。

    • 池田 秀敏 より:

      木村様 コメントありがとうございます。
      ベテランからの伝承は、ほんと難しいです。
      意識しないでやっていること、できていることを
      言葉にするということは意識することが必要です。
      そんな理屈っぽいコト..と嫌がられながら
      少しづつ聞いていくことの連続です。
      「引継学」頑張ってください。ヽ(^。^)ノ

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