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図解できない4つの状態

図解できない4つの状態

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図解:図解できない4つの状態

図解できない4つの状態

図解しようとパワーポイントに向かいます。
なんとなく、それらしい図解をしました...

でも、納得できません。

なぜでしょうか?
何が足りないのでしょうか?
どのようにしたら、
納得できる図解ができるのでしょうか?

実は..
図解できないと言うことは、
考えていることを
 ・具体化できない
 ・論理的に構成できない

ということです。

よく..
「文章なら簡単なんだけど、図解は難しい」
という人がいます。

文章が書ければ
それを図解するだけですから簡単です。
書いた文章を図解できないのは
日記のような思いつきを、思ったままに
書いているからです。

私は図解を、
「論説文のダイジェスト(要約)版」
と定義しています。
論説文が書ければ図解は簡単です。

ここから考えると

図解できない状態は、大きく分けて4つあります。

——————————————
1.疑問
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~するには、どうすべきか?

頭の中で、悩んでいるだけで
問題を明確にできていない状態です。

これが一番多い

考えていると言って、悩んでいるだけ
具体的な行動レベルに展開しないと意味が無いのです。

まずは頭に浮かぶ事を言葉にして書き出しましょう。
単語でも文章でもOKです。
それを見ながら、組合せを考えると
考えが深まっていきます。

——————————————
2.願望
——————————————
~なると嬉しいな!

どこまで、実現を望んでいるのでしょうか?

聞いてみると....
 ・未来の定義が曖昧だったり
 ・実現への意慾が低い
これだと、頭に浮かんでいるだけで
自分でも一生懸命になっていない状態です。
これだと、文章も図解も書けません。

どんな未来で、何を期待しているのか..
突き詰めて考えることが必要です。

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3.対応
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会社が、~すべきだ!

私に責任はない、責任範囲外、分野が違う..
私の権限の範囲外..
でも、担当分野の人が「やるべき!」

文章も図解も、発信したら責任がきます。
自分で発信したことに責任が問われます。

自分はどんな役割を果たせるのか..
他人事では何もできません。

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4.漠然
—————————————–
~が問題だ ..『営業部の力不足だ..』

明快に分からない状態では図解できません。
図解したとしても、内容の陳腐さが露呈します。
相手に簡単に指摘されます。
大雑把な問題の指摘では対策が立てられません。

考えを深めて具体化しましょう。
頭の中だけで考えていては深まりません。
紙に書き出して考えましょう。

この4つの状態で、図解しようと...
 ・悩むだけ
 ・困るだけ
前に進みません。

できない理由がでてきます。
 ・○○が決まっていないから書けない
 ・○○の部分は、□□さんに聞かないと
というような、自分への言い訳をします。

図解できない原因の多くが、
対象を突き詰めて考えていないためです。

図解に必要な要素の洗い出しが
不完全な場合が一番多いのです。

「考えていない」より「図解できない」と
言う方が言い訳しやすいのです。

逆に言うと、この状態を抜け出さないと図解できないと
考えても良いと思います。

ただ対象の解決策を自分で決められないことが多いのも現実ですので、
一概に図解担当者の能力・努力不足と言えないところもあります。

図解するという行為は!
 ・期待する未来を頭に中に描きだし、紙に書き出すこと
 ・主体的にその実現に向けて行動すること
 ・書いて発信したことに責任を持つこと
これだと考えています。

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