「現場の知恵」を蓄積・活用する「考動知図」

「現場の知恵」を積上・活用する「考動知図」(こう・どう・ち・ず))

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11月

現場のノウハウを組織で共有できているか?

図解:ノウハウを活用する障害を考える

現場には、ノウハウがあふれています。

これに、
 ・気づいて、自分の知恵として積上げる人
 ・気がつかなないで、毎日「疲れた」と嘆くだけの人
がいます。

短期間に成長する「できる人」は現場での体験から
「現場のノウハウ」を自分の知恵として積上げています。

仕事の指揮を取れる人、安心して任せられる人には
自分が現場で培ったたくさんの知恵があります。

組織の成長を目指すには
この個人の頭の中にあるノウハウを取り出して
 ・組織の標準として
 ・社内で共有し
 ・それを改善の土台にし
みんなの「気づき」を出発点に改善を積上げていく。

これが必要です。

でも、言うのは簡単ですが...
いくつかの障害があります。

これを乗り越えることが必要です。

1.ベテランのノウハウを抽出する
  これがなかなか難しい
  現場で教えられても、何がノウハウなのか言葉にできない
  言葉にして抽出しないと、できる人の個人技で終わる

2.標準化して文書化する
  文書化しないと伝えられない
  標準化すること、文書化することは難しい
  そんな面倒なことと先送りされがち

3.全員が使えるようにする
  共有しないと意味が無い
  自分の立場を守ろうとする管理職がしまい込んしまう
  それを使って教えようとする、標準化が損なわれやすい

4.自分に関係する内容で無いと見ない
  役にたつと感じないと見ない
  俺は「こっちの方が良い!」と部分最適を主張する
  「組織の標準」という意味の浸透が必要
 
5.内容を理解できないと使わない
  理解する応援が必要
  目的や背景を理解して行動することが必要
  誰でも、簡単に理解できる分野だけではない

6.使う力量が低いと途中で投げ出す
  どう使うか、成長支援が必要
  日々の支援体制が必要
  個人が成長するロードマットとしての価値は高い

こんなに面倒なの?
と思う人もいると思います。

簡単なやり方は
 ・作業手順を写真や動画に撮って
 ・この通りやって
と作業マニュアルを作って従わせることです。

これを標準化と言えば、標準化です。
これなら簡単です。
どこでも、誰でもすぐにできます。

間違いなく一定の効果はあると思います。

でも、これを続けて
 ・生産性を上げ続ける
 ・競争力を高め続ける
ことが出来るでしょうか?

現場に立った、みんなが
 ・気づいて
 ・考えて
 ・工夫する
ことを、組織に積上げることが必要だと考えます。

簡単にはできません。

研修を受けたらすぐにできる。
コンサルを入れたら簡単に会社が変われる。
管理職が指導すれば..

と気軽に考えていてはできません。

現場に立つ、従業員個人が自分の頭で考えることが必要です。

そのために、現場で
 ・何を
 ・どう考え
 ・どう表現するか
という訓練をコツコツ続けることが必要です。

図解思考で与件を要件へ

図解:図解思考で与件を要件へ

新規事業の事業企画をすることが一番難易度が高いです。

何故なら、既存のビジネスが動いていないからです。
業務改善なら、現状を調査することができ
一定の情報を得ることができます。

新規事業の場合は、
考えている社長の頭の中にあるだけ。
そこから情報を引出して、事業を企画することが必要です。

「こんなアイデアがあるんだ!」から始まり
2時間熱く語っても..
事業を企画するための情報がほとんど無いのが現状です。

その2時間のほとんどが
 ・願望(これが実現できたら..)
 ・競合(マネできる企業の外側からみたこと..)
 ・過去(これまで、こんなことやってきた..)
このような内容です。

社長の頭の中は
 ・これは成功する
 ・上手く表現したい
ということであふれています。
この情報を使って「分かりやすく表現して欲しい」
と依頼されます。

でも、これでは事業の企画にはなりません。
材料が少ないうえに不完全なのです。

でも、安心してください。
どんな新規事業は、ここから出発します。

若い頃、取材した内容で一生懸命に企画書を作成し
何度もダメだしをされたことがあります。

議事録に書いてっても
「本当は違うんだ!」
「確かにそう言ったけど、この場合は..」
となります。

社長の
口で言っていた言葉でなく
心で望んでいる期待を掴むことが必要です。
若い時、掴めていませんでした。

そこで考えたのが「図解思考」です。

社長の言葉にならない期待を掴むことは
「図解思考」の出番です。

社長から与えられた情報は「与件」です。

この与件から「真意・要求」を読み取ること
 ・バラバラな情報パーツを整理し
 ・期待する未来を予見し
 ・情報不足、矛盾を補い
要件確定を確定させます。

期待の確定とは
 ・期待の完成度を高める
 ・期待を可視化する
ことです。

実は、社長自信が
 ・何のために
 ・何を目指しているのか
 ・どうなったら満足できるのか
を明確に意識していません。

期待を確定することで
「自分が、何をやろうとしていたのか!」
見えてくるんです。

必要なことは
 ・質問:ここは、どうなっていますか?
 ・予測:この先、こうなるのでは?
 ・提案:そこは、こうやった方が良いのでは?
と質問をぶつけて情報を強化することです。

図解思考は、この質問の技法でもあります。

その確定した期待をもとに
実現のための「要件」を定義します。

新規事業が立ち上がりで失敗するのは
この期待を明確にし要件に展開できていないことです。

「図解思考」で、誰でも
 ・正しい方法論を知ること
 ・しっかり練習すること
 ・日々蓄積すること
でできるようになります。

問題は課題化することで解決できる

図解:問題は課題化することで解決できる

【図解de問題解決】問題は課題化することで解決できる


https://youtu.be/Zhou7jbq90A

職場で「問題だらけだ」「課題が山積みだ」
という言葉で話し合う場面がありますが..

この「問題」「課題」という言葉には
明確な違いがあります。

問題は 
 「答えを導くための問い、解答を必要とするお題」
課題は
 「解決すべき問題、果たすべき仕事」
と言う違いがあります。

ここで重要なことは
 ・現状分析
 ・目標設定

現状から、あるべき姿に向かって
実現できる行動を組み立てていく
小さな課題を実行して問題を解決する

問題は、そのままでは解決できない「問題の課題化」が必要!

●図解PDFダウンロードできます
http://www.teoria.co.jp/zukai2/m0001.pdf

【図解思考】図解の守備範囲「伝わらない理由を解決」

図解:図解の守備範囲「伝わらない理由を解決」

【図解思考】図解の守備範囲「伝わらない理由を解決」

伝わらない代表的な7つの理由
 ①「伝えたいこと」を、自分が理解していない
 ②「伝えたいこと」が、自分の考えが頭の中で整理できていない
 ③「伝えたいこと」の、説明が下手(分かりにくい・専門用語多用)
 ④「伝えたいこと」を、話す「場」を設定していない
 ⑤「伝えたいこと」を、理解する気がない相手に伝えている
 ⑥「伝えたいこと」を、理解する力が無い相手に伝えている
 ⑦「伝えたいこと」を、信頼関係を築いていない相手に伝えている
「伝わらない」理由はコミュニケーションの上手・下手だけではない!

①②③が「図解思考+図解表現」の守備範囲