「現場の知恵」を蓄積・活用する「考動知図」

「現場の知恵」を積上・活用する「考動知図」(こう・どう・ち・ず))

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12月

即戦力化を求める企業と成長を急ぐ若手との「すれ違い」解消法

即戦力化を求める企業と
成長を急ぐ若手との「すれ違い」解消法
http://diamond.jp/articles/-/8649

文中に..
電話応対については、配属されてすぐの頃にはおぼつかなく、つい学生言葉になってしまうのを周囲に注意されていました。ただ、それも場数を踏むことによって、3ヵ月もするとほぼ心配することはなくなりました。それは順調な成長だと思うのですが、「電話応対ができるなんて、成長でもなんでもないです」と新人は言うのです。

 そのときの私の反省は、「成長の定義が共有できていなかった」ということと、「こちらが期待している成長レベルの設定と、一人前レベルへのロードマップが明確でなかった」ということです。
--------------------

必要なことは
 ・成長の定義が共有すること
 ・一人前レベルへのロードマップを明確にすること
この2つが必要だと読み取れます。

納得です!

広い視野で考えることが必要になった!

広い視野で考えることが必要になった!

広い視野で考えることが必要になった!

インターネットの出現で、生産者・メーカーと最終消費者が
簡単にコミュニケーションできるようになりました。
会社でも家庭でもインターネットでWEBサイトを開き、
自分の欲しい商品やサービスの情報を集めます。

こんな時代に、問屋や小売店の存在意義は何なのでしょうか?

意味があるから存在し、意味がなくなると...

これからは、事業を考える時に、
生産~流通~利用まで、
上流から下流までを
考えてビジネスの構造を創り込む必要があります。

自社の上流工程、下流工程、最終消費者へ
 ●どんな価値を提供できるのか?
 ●その価値を実現するための方法・手順は?
それを実現できるビジネスの設計力で勝負が決まります。

仕入れた商品を一生懸命に営業して売るという感覚では、
ビジネス・サイクルの中で残っていくことは難しい時代です。

 問屋無用論 – Wikipedia
 1960年代ごろからの流通革命により
 大量生産、大量消費、チェーン店化が進められてきた。
 このことからメーカーから小売店に直接商品を
 搬送するという事が可能となり、
 中間に存在する問屋は無用になるという概念であった。
 だが実際には問屋が無くなる事で小売店が不利になったり、
 問屋の方も新たな経営戦略やシステム構築を行っているため、
 問屋無用論が唱えられてから50年以上が経った現在でも問屋は存在している。

問屋無用論が発表されてから50年以上経ちます。
でも、依然として問屋は存在します。
それは、単純な流通の1段階でなく
しっかり上流・下流の役に立っているという証です。

無数に有る生産者・メーカー(又は輸出入)業者と
たくさんある小売業者が直接取引きをするには無理と無駄が有ります。
それらを「つなぐ」業者がいれば社会的に効率的で有用です。
問屋さんも、どんどん変化することで
重要な役割を担っているのです。

物流業者や小売業者の一部が、その機能を獲得している場合もあります。
(コンビニの本部、物流部門は、ある意味で新たな問屋と同じです。)
いづれにせよ従来の型から変化出来ない問屋は無用になるだと思います。

ネットの普及は仕事環境を大きく変えました!

ネットの普及は仕事環境を大きく変えました!

ネットの普及は仕事環境を大きく変えました!

今は、何か問題があれば、ネットで検索します。
必要な商品情報があれば、グーグルで探します。

販売している会社を複数洗い出して、
 ・内容を読み
 ・価格を比べ
 ・競合商品と比べ
ます。

身銭を切る購入者は、
会社員の営業マンの言葉だけをうのみにしません。
積極的に商品情報を集めます。

必要があれば、
  SNSで知人に聞いたり、
  Q&Aサイトで質問したり、
体験者・購入者・専門家に簡単に相談できます。

記名でも、匿名でも自由に情報交換ができます。
自分の体験談も発表できる環境がそろっています。

以前の営業マンの情報だけを頼りにしていた時代とは
大きな違いです。

もう仕事の仕方が変わりました
 ・取引を変える(Relations)
 ・市場を変える(Market)
 ・業務を変える(Operations)
 ・戦略を変える(Strategy)

これを意識しないと、
古いビジネスモデルのまま、業績悪化を招くことになります。

地方の老舗が、昔からのまま営業をしていてじり貧になっている
そんな場合がたくさんあります。

時代が変わって、変化しないといけないのに、
昔からのやり方にこだわっているのです。

ただ、土地建物など昔からの蓄積があるので
業績悪化してもなんとかやっていけます。

問題なのは..
目の前の作業に逃げ込んで、自分は一生懸命やっているよと
自分に言い訳をしてしまうことです。

それが、変化にブレーキをかけています。

人によって優先順位(レベルとタイミング)が違う

人によって優先順位(レベルとタイミング)が違う

人によって優先順位(レベルとタイミング)が違う

コミュニケーションに大切なことは!

コミュニケーションの基本は
適切な 
 「ありがとう」
 「ごめんなさい」

適切とは?
 自分の思うレベルとタイミング
 相手の期待するレベルとタイミング

これが近しいとコミュニケーションが深まります。

相手と自分の優先順位が違うことからトラブル発生します。
トラブルは、「ありがとう」と「ごめんなさい」の場面で、
違いがはっきりと具体的に現れます。

「ありがとう」と「ごめんなさい」は
 ●相手を大切だと思ったら素早く十分に発せられ
 ●相手を重要視していなかったら、とりあえず...
 
相手の反応の中に、相手が自分をどう位置づけているか、
それがハッキリと現われてきます。

相手が、自分を重要だと思ってくれない!

相手と自分の関係を考えてみるのに恋愛関係を例にします。

人間関係を恋愛を例に上げてランクづけすると...
   1. 好きでたまらない相手
      (こっちから何とか理由を付けて連絡する)
   2. 1と3の中間
   3. 連絡がきたら、連絡する
      (普通の人、相手から来ればOK、来なくてもOK)
   4. 3と5の中間
   5. 嫌いな人なので、電話に着信があっても放っておく(会いたくない人)

”好きでたまらない相手”だと、何か無理やり理由を作って電話しますね...
どうしたらこっちを向いてくれるか、一生懸命考えると思います。

でも、”嫌いな相手なら”できるだけ、近づかないようにします...
電話の着信にも気がつかないフリをする場合もありますね。

自分が”1”なのに、相手が”3”だったら?
自分が”5”なにに、相手が”3”だっらら?
自分が考えているレベルと、相手が考えているレベルが違う...
人間関係も、連絡の悪さも、このランクのミスマッチなのだと思います。

『期待したのに応えてくれない』と、感じる理由はここにあると思います。

結局、関係は低い方に落ち着きます。

送ってくれた相手にも年賀状を出さないと、だんだん減ってきます。
これと一緒で、連絡がだんだんなくなります

でも、同じプロジェクトを進めているメンバーならどうでしょうか?
放っておくわけにもいきません。

相手にも自分にも、”レベルとタイミング”があるのです
 こう、投げたら”...”
 こう返してくれるだろう”
 ”え?!、こんなふうにきたの?”
 ”だったら、こう返そう”
みんな、レベルとタイミングが違います。

特に、違う業界の人や違う職種の人と一緒に仕事をすると
”違い”が実感できます。

自分の能力も、持ち時間も限られています。
何をして、何を捨てるか!が重要になってきます。

誰もが、自分の”優先順位”を持っています。

   「自分の一番大切なものは何か?」

この優先順位が問題発生の原因です...
自分の”優先順位”と、相手の”優先順位”が違うとどうでしょうか?

簡単な例だと..
相手にメールを送ったが返事が来ない
遊びや、日常生活なら、
  1.読まなかった...重要と思わなかった
  2.返事をしたくなかった...相手が嫌いだから
  3.読んだ....自分は知って理解して、おしまい!
これでも影響は少ないでしょう。

でも、仕事だったらどうでしょうか?
これで、良い仕事ができるでしょうか?

でも現実は、留守電を入れてもメールを入れても返事もしない人はいます。
約束の時間に必ず5~10分、遅れてくる人もいます。

優先順位が違うのですね!  

人によって優先順位(レベルとタイミング)が違う

人によって優先順位(レベルとタイミング)が違う

人によって優先順位(レベルとタイミング)が違う

コミュニケーションに大切なことは!

コミュニケーションの基本は
適切な 
 「ありがとう」
 「ごめんなさい」

適切とは?
 自分の思うレベルとタイミング
 相手の期待するレベルとタイミング

これが近しいとコミュニケーションが深まります。

相手と自分の優先順位が違うことからトラブル発生します。
トラブルは、「ありがとう」と「ごめんなさい」の場面で、
違いがはっきりと具体的に現れます。

「ありがとう」と「ごめんなさい」は
 ●相手を大切だと思ったら素早く十分に発せられ
 ●相手を重要視していなかったら、とりあえず...
 
相手の反応の中に、相手が自分をどう位置づけているか、
それがハッキリと現われてきます。

相手が、自分を重要だと思ってくれない!

相手と自分の関係を考えてみるのに恋愛関係を例にします。

人間関係を恋愛を例に上げてランクづけすると...
   1. 好きでたまらない相手
      (こっちから何とか理由を付けて連絡する)
   2. 1と3の中間
   3. 連絡がきたら、連絡する
      (普通の人、相手から来ればOK、来なくてもOK)
   4. 3と5の中間
   5. 嫌いな人なので、電話に着信があっても放っておく
      (会いたくない人)

”好きでたまらない相手”だと、何か無理やり理由を作って電話しますね...
どうしたらこっちを向いてくれるか、一生懸命考えると思います。

でも、”嫌いな相手なら”できるだけ、近づかないようにします...
電話の着信にも気がつかないフリをする場合もありますね。

自分が”1”なのに、相手が”3”だったら?
自分が”5”なにに、相手が”3”だっらら?
自分が考えているレベルと、相手が考えているレベルが違う...
人間関係も、連絡の悪さも、このランクのミスマッチなのだと思います。

『期待したのに応えてくれない』と、感じる理由はここにあると思います。

結局、関係は低い方に落ち着きます。

送ってくれた相手にも年賀状を出さないと、だんだん減ってきます。
これと一緒で、連絡がだんだんなくなります

でも、同じプロジェクトを進めているメンバーならどうでしょうか?
放っておくわけにもいきません。

相手にも自分にも、”レベルとタイミング”があるのです
 こう、投げたら”...”
 こう返してくれるだろう”
 ”え?!、こんなふうにきたの?”
 ”だったら、こう返そう”
みんな、レベルとタイミングが違います。

特に、違う業界の人や違う職種の人と一緒に仕事をすると
”違い”が実感できます。

自分の能力も、持ち時間も限られています。
何をして、何を捨てるか!が重要になってきます。

誰もが、自分の”優先順位”を持っています。

   「自分の一番大切なものは何か?」

この優先順位が問題発生の原因です...
自分の”優先順位”と、相手の”優先順位”が違うとどうでしょうか?

簡単な例だと..
相手にメールを送ったが返事が来ない
遊びや、日常生活なら、
  1.読まなかった...重要と思わなかった
  2.返事をしたくなかった...相手が嫌いだから
  3.読んだ....自分は知って理解して、おしまい!
これでも影響は少ないでしょう。

でも、仕事だったらどうでしょうか?
これで、良い仕事ができるでしょうか?

でも現実は、留守電を入れてもメールを入れても返事もしない人はいます。
約束の時間に必ず5~10分、遅れてくる人もいます。

優先順位が違うのですね!  

性別による(男性・女性)考え方の違い

性別による(男性・女性)考え方の違い

性別による(男性・女性)考え方の違い

女性と男性では、考える基本が違います!

私は、違うと思っています...
この図解を描いたきっかけは、
取引先の女性経営者と話した事でした。

彼女は、自分を含めた女性の特性を
「女性は、自分を中心に考える」と言っていました。
自分を中心に、距離感を持っていて、
近い人、遠い人がいて、その違いで
対応が違うということでした。
私も、「確かに!」と感じていました。

●女性は
 仕事内容や立場に関係なく、
 自分を円の中心において、自分にとって
 「良い人・悪い人」として考える傾向があるようです。
   ..だから、職場の居心地が重要です

では、男性は?
男性は、いつも自分との上下関係で考えている
と思います。
納得してくれる人も多いと思います。
この分野では、自分より上なのか?、下なのか?
いつも気になっています。
特に会社員には重要です。

自営になると..
自分のできることと、できないことを見据えて、
自分よりできる部分をお金を払って
手伝ってもらうようになります。
それは、自分のできることに対する自信が
できているからです。

●男性は
 仕事内容や役職の有無を常に気にします、
 自分より上か下かが最重要であり関心事です
 でも、その上下の判断は独断と偏見に満ちています。
   ..だから、職場での立場や権限が重要です

男性・女性の違いは..
もともとの発生が影響しているのでしょうか..??

人によって仕事に対する意味・目的が違う

人によって仕事に対する意味・目的が違う

人によって仕事に対する意味・目的が違う

誰もが自分の仕事に、独自の目的・意味を持っている!

あなたにとって仕事とは何ですか?
どんな意味がありますか?
どんな目的にために働いていますか?

あなたは、この例をどう考えますか?

【この例は、有名なお話です】
 
  通りを歩いていると、
  道端でレンガを積んでいる人がいました。
 
  「何をしてるんですか?」って尋ねると、
  「レンガを積んでいるんだよ」と答えました。
  しばらく歩くと、
  道端でレンガを積んでいる人がいました。
  「何をしてるんですか?」って尋ねると、
  「塀を建ててるんです」と答えました。
  この他にも
  「お金を稼いでるに決まってるじゃないか」
  「みんなの教会を建ててるのさ」という考えもあります。

同じようにレンガを積むという作業でも、
その意味は人によってまったく違うのです。

あなたにとって 「意義のある仕事」とは?

誰もが「意味のある仕事」をやりたいと考えています。

待っていたら、いつか?
「意義のある仕事」が、できるようになるのでしょうか?

待っていれば...そんなことは絶対にありません。
 ●誰かがあなたに、
  「これが有意義な仕事ですよ」と言ってはくれません。
 ●大きな会社に入ったら、
  「やりがいのある仕事が与えられる」こともありません。
 ●上司に恵まれたら、
  「面白い仕事ができる」ということもありません。
 ●「待っていれば、いつか有意義な日々がやってくる」
  というようなこともありません。
 
あなたにとっての有意義な仕事が、別の人には無意味かもしれません。

どんな環境にも、有意義な仕事が隠れています。
一見無駄と思えるモノの中から、何を引き出せるか?
それは、その人しだいだと思います。

世の中には、仕事に意義を見つけられる人と、
単なる作業としてしか考えられない人がいます。
この人たちを、同じレベルで、同じ方法で、同じように扱って良いのでしょうか?
作業員としては、同列でOKだと思います。

でも、その先の”仕事”として考えた時は、
社員一人一人に、まったく違う対応が必要なのではないでしょうか?

目的発想が生き方・仕事の仕方を変える時代です。

モノ造りの時代なら、
『あれより、良い物をつくれ』で良かったのだと思います。
目標とする製品を購入して、すべての部品を分解して、
どうしたら?、それより良い物をつくれるか?
モノを手にとって眺め、考えられました。

そして、目標が目に見える形でハッキリ決まりました。

でも、これからの会社や事業は...
 ・個人の行動の成否が、成果に大きく影響します
 ・個人の自己裁量が大きく、能力・判断が重要になります

会社にとって、自分にとって、その仕事はどういう意味があるのか?!
何が求められているのか?!
よりよりやり方を自分で見つけ出す力が必要になってきます。

その時、
    1.レンガを積んでいる人
    2.塀を立てている人
    3.お金を稼いでいる人
    4.みんなの教会を立てている人
1~4の人の、どの人が役に立つでしょうか?

同じ職場で、同じ仕事をしていても「頭の中」はまったく違います。

特に、最近は外国人のような若者、
残業手当が欲しいだけの社員、時間だけ働くパート、契約社員、派遣社員..
と、たくさんの雇用契約の人が混在しています。
すべての人に同じような意識で働くことを求めることはできません。

一枚岩で頑張った「以心伝心」から、
何をどうするか明確に仕事の分担の定義が必要な
「同床異夢」の時代になりました。

人によって価値観が違う(同じものでも評価が違う)

人によって価値観が違う(同じものでも評価が違う)

人によって価値観が違う(同じものでも評価が違う)

人は誰もが、その人特有の価値観を持っている!
その人のもっている価値観が発想の差を生みます。

会議で、意見の食い違いがあり、
歯がゆい思いをした経験は誰にもあると思います。

10人が同じ事を考えても、10人とも答えが違うのです。

フーテンの寅さんを各国の人は評価すると...

ドイツ人は
「日本映画であんな優しい男が登場したのははじめてだ」
フランス人は
「あれこそボヘミアン、自由な生き方だ」
イギリス人は
「あんな人が家にいたら困る」
アメリカ人は
深刻に「あれはダメだ、ホームレス寸前だ」
エジプト人は
「あの啖呵は素晴らしい、商売上手だ」
中国人は
「あんな人は珍しくない、中国ではみんな寅さんだ」
韓国人は
「あれは親不孝者」
日本人はどうか?
優しく自由に生きたいが、家にいられたら困る

  ※これは、作家の藤本義一氏が雑誌に寄稿していたものです。

同じ「寅さん」でも、国によって評価が大きく異なります

日本人と外国人の違いの小話...

大勢の人が乗った船が沈没しかけました。
女性や子供を守るために男性が海に飛び込まなければならなくなった時...

どのように声をかければ飛び込むか???

アメリカ人には:
    『お前はヒーローだ』
イギリス人には:
    『お前は紳士だ』
ドイツ人には:
    『これがルールだ』
日本人には:
    『みんな飛び込んでいるぞ』

何か、笑えますよね!

心理学でいう自動思考

心理学では自動思考という人の考え方があるとされています。
自動思考とは、自分が「こうだ」と決め込んで、
疑うことの無い思考パターンです。

人それぞれ、独自の思考の傾向を持っています。
そして、それから離れて考えることは難しいのです。

周りにいませんか?
いつも、悲観的に悪い方にしか取れない人
逆に深く考えないで、トラブルを起こす人...

みんな価値観が違う、その価値観で行動を選別するのです。

情報が頭を通って、意味や価値として認識されて、
他の情報と組み合わされたり、視点を変えられたりして、
新しい意味や価値として生まれ変わります

その土台となるのが、その人の持っている価値観です。

人によって理解する内容が違う(6人の盲人と象)

人によって理解する内容が違う(6人の盲人と象)

人によって理解する内容が違う(6人の盲人と象)

『6人の盲人とゾウ』のお話を聞いたことはありますか?

6人がそれぞれゾウを触って...
  
  尻尾を触って....『鞭のようだ』
  足を触って.....『丸太のようだ』
  鼻を触って.....『大蛇のようだ』
  耳を触って.....『うちわのようだ』
  牙に触って.....『ツノのようだ』

と、それぞれ違ったゾウをイメージします。

誰もが、自分の触ったゾウが正しいと主張します。

全員の主張は正しいのですが、
各自の触った部分が違うために、
それで全体を理解したことにはなりません。

これと同じようなことは日常生活にもあります。

自分の考えや気持ちを完全に伝えきれているでしょうか?
相手の話すことを100%理解しているでしょうか?

日常の些細な事なら、だいたいの意図が通じれば
困ることは少ないでしょうが?

会社にも、こんなことは無いでしょうか?

同じ話をしても、相手によって反応がまったく違う
そんな経験はありませんか?

私には、印象的な出来事がありました。
まったく同じFAXを、2人に送りました。
その反応がまったく違ったことに驚きました。
何で、こんなに違うんだろろ感心しました。
仕事を進めるために重要な内容では無かったので
笑い話で済みました。

15年も前のことなので、
FAXの内容は覚えていませんが、驚いたことは忘れられません。

同じことを聞いても人それぞれ、
まったく違うことを頭に思い浮かべるのです。

人によって、感じ方・理解の仕方には大きな違いがあるのです。

ですから、一回話しただけでは
正しく伝わっていない場合が多いのです。

自分が受けての立場としても、
相手のことを100%理解していると良い切れるでしょうか?

家庭の日常の些細な事なら、
だいたいの意図が通じれば困ることはありません、
あれ、それ、これ...と、言っても、
正しく伝わっていなくても、別に問題にはなりません。

でも、ビジネスの場面では、どうでしょうか?

耳障りの良いかけ声だけでは.

例えば会社で『今は売れない時期だから...
 『お客様第一主義で乗り切ろう』
 『不況だからって、手をこまねいてはいられない、頑張ろう 』
 『そうだ、今こそお客様第一主義だ』
と、会話して盛り上がっても...

具体的に実行できる具体策がどれだけ上がってくるでしょうか?
”お客様第一主義”の意味を、参加者全員に聞いてみましょう。

同じイメージを持っているでしょうか?

耳障りのいい言葉は、掛け声としては、意味があります。

でも、意味を具体的レベルで”定義”しないままだと、
何か前進した気持ちになるだけで何も進んではいません。

不明確な掛け声だけで指示命令をしていると、
上司や社長の意図しない行動をする社員も出てきます。
でも、それは彼なりの「お客様第一主義」を実行しているだけなのです。

人によって認識している事実が違う(4つの事実がある)

人によって認識している事実が違う(4つの事実がある)

人によって認識している事実が違う(4つの事実がある)

世の中には4つの事実が存在しています!

そして、それはどれも違うのです

 A:私の事実
   当事者である自分の認識している事実
   自分の立場、利害、感情で歪みます

 B:あなたの事実
   相手の認識している事実
   相手の立場、利害、感情で歪みます

 C:彼の事実
   第三者の認識している事実
   人の数だけ存在します
   自分・相手との関係で、どちらかに偏ります

 D:具体的事実
   誤解・感情の入らない具体的事実
   日付・金額・数量...確定している事実
   でも、記憶ミス・勘違いは付いてきます

誰もが自分は正しいと思っているのですが..

関係する人の数だけ認識が違います!

世の中には4つの事実が存在しています

トラブルが発生した時
『言った・言わない』の
言い争いを見たことはありませんか?

聞いてないよ。
いや、○月□日に話してある。
それは、違うことだろう。

などと、取り留めなく感情的な言葉が続くことがあります。
そして、何の進展も成果も上がらないで、
不信感がつのって終わります。

『事実の共有』でなく『感想の応酬』になってしまいます。

それは、自分が考える”事実”と
対立する相手の”事実”は違うことが原因なのです。

確信犯的に、自分が間違っていると意識して、
事実を捻じ曲げごり押しする場合もあります。

でも、多くの場合は、自分も争っている相手側も、
『自分は正しい』と信じて主張している場合が多いのです。

自分の”事実”を主張しても、
相手の”事実”とは違います。
関係者の認識している”事実”はみんな違うのです。

当事者である自分と相手は対立し、
第三者も、どちらよりかで公正な判断や事実認識が偏ってきます。
でも、それは仕方の無いことなんです。

 A:私の事実≠B:あなたの事実≠C:彼の事実≠D:具体的事実

違うんです、だから感情諭で話したり、
相手を追求したりすることには意味はありません。
みんな『自分が正しい』と思っています。

『あなたが間違っている』それは、意味の無い言葉!です。

立場によって、正しいの基準が変わります。
  自分が正しい ←→ 相手が正しい

誰もが『自分は正しい』その前提から考え・行動します。
その人にとって正しいことが事実です。
そして、それが判断や行動の基礎になります。

みんな正しくて、みんな事実なんです。