「現場の知恵」を蓄積・活用する「考動知図」

「現場の知恵」を積上・活用する「考動知図」(こう・どう・ち・ず))

TEL.025-531-1151 

〒942-0036 新潟県上越市東中島1943-91

  hidetoshi@teoria.co.jp
10月

枠の中で考える人、枠を無視する人 

図解:枠の中で考える人、枠を無視する人 

枠の中で考える人、枠を無視する人 

上司に指示されたら..
その中で「どうしようか?」と考える人がいます。
全く関係なく「何をするか?」から発言する人がいます。

その違いは、何ななのでしょうか?

 ・同じような生まれ育ちで
 ・同じような学歴で
 ・同じような社会経験で...

同じような顔をしていても、
頭の中の「思考」の基準が大きく違う場合があります。

それは、
 ・与えられた枠内で考える人か、
 ・自分の頭で目的に沿って目標を読み替えることのできる人か
その違いは大きいです。

私たちは、良くも悪くも社会の「枠」の中にいます。
何をするにも、前提条件があります。
制約もあります。

それは、思考に枠を与えのです。

———————————
■ 枠の中で考える人
———————————
与えられた条件は、守るべきとの意識があります。

前提条件を超える発言は..
無謀、広げ過ぎ、と考えます。

枠外の発言を制止したり批判する傾向があります。

———————————
■ 枠を無視する人
———————————
与えられた条件は、考えるキッカケでしかありません。

目的の確認から入り適切なゴールを探ります。
最終的に、良い状態になれば良いと考えます。
だから目的の確認から入ります。

そのための選択肢を制約を考えずに発言。

以前、読んだ雑誌のことですが..

ある部長が、社長からいろいろ言われるので、
ある時社長に、
「私に、何をしろと言うんですか?」
こう聞いたそうです。

そうしたら社長から..
「それを考えることが、あなたの仕事です。」
と返ってきたそうです。

昔は、社長の指示に従っていれば部長ができたのでしょう。
だから、社長の指示を待っているのだと思います。

これからは、役職に関係なく自分の頭で考えて
上司に提案して仕事を改善してくことが求められます。

指示を待つだけなら、単純作業を行う単なるワーカーとして、
扱われ時間で給料が決まる「安い人」になってしまいます。

他の人と違う「価値」を発信できないと、
会社の人も生き残っていけない時代になったと思います。

ただ..
指示に従って一生懸命やる人も必要です。
役割や出番が違う、違いを意識してチームを構成する必要がある!

そして、必要なのは...
必要なのは制約条件を乗り越えて
「何?」をするか
「最適解」を考えることと
それを、合理的な組立てで説明して
「納得解」にして共有することです。

「丸投げ」して「任せた」と言っていませんか?

図解:「丸投げ」して「任せた」と言っていませんか?

「丸投げ」して「任せた」と言っていませんか?

経営者や幹部は..

期待して任せているのに..
 ・やる気が見えない
 ・自分で考えないですぐに頼る
 ・努力しないので成長しない

自分でやった方が早い..
 ・うちの社員はレベルが低くすぎる
 ・任せて育てるが通用しない
 ・任されることを嫌がっている

というような不満を持っています。

でも、どう任せたのか詳しく聞いてみると
 ・何を任せているんですか?
 ・どのように任せているんですか?
 ・部下は正しく理解していますか?
 ・活動を応援していますか?
 ・結果の評価、アドバイスは?
 ・「任せる理由」を伝えていますか?

この質問にしっかり答えられません。

本当は「任せた」のではなく
単純に「丸投げ」しただけなんです。

ひどいのは「丸投げ」した本人が、
その内容を、よく理解していなかったりします。

だから、聞くたびに
 ・前提条件
 ・目標
が微妙に変化してきます。

その結果、上手くいかないと
 ・信頼して任せたのに
 ・期待していたのに
というような個人攻撃をします。

これでは、上司と部下の関係が悪化します。

マニュアルと言うと、従業員をロボット化となりますが..

しまむら:マニュアル

マニュアルと言うと、従業員をロボット化となりますが..

マニュアルと言うと作業手順を決めて、
考えないで指示通り動くロボット従業員を作るという
ように誤解されている場合が多いんです。

しまむらのオペレーションは徹底的にマニュアル化されていて、
「商品仕入」から「店舗運営」「システム開発」「社員研修」..
何から何までマニュアル化しているるそうです。
その総ページ数は1000ページを超えるといいます。

しまむらには、この考え方があるそうです。
  「仕事=改善されるもの」
  「マニュアル=改訂されるもの」
考えながら仕事をして、
改善を考え
マニュアルを変えて行く。

これは
「仕事=決められた作業をこなすこと」
と考える職場では
業務の改善も進まず
マニュアルは進化しません。

ベースにあるのは、
マニュアルを改訂すること、
そして、そのために業務改善を提案するという行為そのものが、
最重要な仕事と考えられている。

マニュアルは、現場の仕事の改善を考える中で成長させていくものです。
それが、しまむらの強さの秘密何だと思います。

しまむらのマニュアルが進化し続ける意味/日沖 博道 の記事より
http://news.livedoor.com/article/detail/8025554/

無印良品がV字回復した理由

無印良品:マニュアル指導

無印良品がV字回復した理由として、
徹底的なマニュアル指導があった

松井会長が作った
無印良品での仕事のやり方を書いた
虎の巻「ムジグラム」という業務マニュアルです。

全13冊
2000ページ

内容は..
笑顔は、七分咲
商品の面を揃え、棚の一番前で合わせる
展示する時計の時刻は、10時9分33秒
..

細かく書いておくことで
上司や先輩に聞かなくても
仕事ができるようになる。

または、教える人によって違うことを
教えてしまうことも防げる。

「ムジグラム」はお仕着せのマニュアルとは違う。

どの項目も
 ・何のために
 ・なぜ
 ・いつ
 ・誰が
が書いてある。

そして、書いてある内容が違うと思ったら
自分はこう思うと変更・追加を申し出ることができる。

本部では、全国から集まってくる「こう変えて欲しい」とい
要望をムジグラム編集会議で採用するかを決める。

たくさんの改善案を出すと会社から表彰される。

がっちりマンデー 
無印良品が驚異のV字回復した秘密に迫る
https://www.youtube.com/watch?v=qA49moTt2n0