「現場の知恵」を蓄積・活用する「考動知図」

「現場の知恵」を積上・活用する「考動知図」(こう・どう・ち・ず))

TEL.025-531-1151 

〒942-0036 新潟県上越市東中島1943-91

  hidetoshi@teoria.co.jp
図解思考

「考える」ことの「3つの力」の関係

図解:「考える」ことの「3つの力」の関係

「考える」を辞書で調べると
  ・情報を集める
  ・情報を作る
の2つの機能があります。

詳細は
http://www.teoria.jp/?p=3036

●情報を読取る力

 情報の真偽を確認しながら「情報を集める」力です。

 必要なことは視点を移動して、問いを立てるのです。
  ・ここは、どうなっているのか?
  ・あそこは、どうなっていのる?
  ・○○は、どうなっているのか?
 と、どんどん位置を移動し「問う」ことです。

 効率的に視点を移動するためには
 物事を構造で理解していることです。
 
 構造で理解していると
 手持ちの少ない情報を構造で理解して
 抜けている情報、矛盾のある情報を見つけることができます。
 ここを質問する、探していくことができます。

 思いつきで質問していては相手に見透かされます。

 しっかりと効率的に質問するためには
 物事を構造で理解していることが必要です。

 例えば、
  ・一人ブレストする
  ・裏紙に向かって箇条書きをたくさん書く
  ・曼荼羅の空白に書き出す
 ことを使って、相手や自分に質問するとしても
 何を質問するかのガイドにはなりません。

 経験を積むことで、だんだんできるようになるだけです。

●情報を組立てる力

 主張を論理で表現し「情報を作る」力です。

 物事を構造で理解していると
 その構造の完成度を高めることに注力できます。
 
 主張したいことを、論理的に組立てるということは
 「情報を構造化する」こと、その物です。
 
 情報を可視化すると、構造としての不備が見えてきます
 それを修正しながら完成度を高めることで
 価値ある情報を作ることができます。

「情報を集める、情報を構造化する、情報を作る」3つ行為は
それぞれ独立した力ではなく関連したものです。

情報を集め、組立てて、構造としての完成度を確認し
 ・不足の情報があったら、質問する
 ・矛盾する情報があったら、質問する
ということを繰り返します。

一度で上手くいくことはありません。
ぐるぐる繰り返すことで、内容の完成度が高まっていきます。

この中心にあるのが「構造化する力」です。

では、どうやって「構造化する力」を高めるのか?!

 構造の最小の基本要素を使って
 要素同士の関係をモジュール化し
 モジュールとしての完成度を高め
 完成度の高まったモジュールを組み合わせていく

という方法で、簡単な構造から複雑な構造までも
図解で構造化出ます。

簡単な部分から組み上げていけるので
誰でも構造化の力を高めることはできます。
ただし、練習が必要です。

この構造化の方法として
「9つの基本形」を使った図解思考を提唱しています。

テオリアの業務「図解思考・経験学習・業務マニュアル」

図解:テオリアの業務「図解思考・経験学習・業務マニュアル」

私がやっていることを1枚でまとめました。

私は、はじめ、
営業をしても上手く話なせませんでした。
提案書を作成するのに時間がかかりました。
どうしよう..

そこで、2つのことを考えました。

1つ目は、「紙に、しゃべらせる」です。
上手く話せなくても紙を見れば理解してもらえる
ように分かりやすく図解しました。

2つ目は、パワポで1枚づつ保存することです
過去に作った提案書を1枚づつパワポでバラバラにして保存して
提案相手や内容に応じて組み合わせる環境づくりです。

言えば簡単です。
今なら..

でも30年くらい前では難しかった。

なかなか図解できない。
どこから、どう手を付けようか..
なかなか進みませんでした。

上手くできないと..結構逃げていました。
 ・コーヒーに逃げて
 ・コンビニに売っているピーナッツチョコに逃げ
 ・散歩に逃げ
 ・ビールに逃げ
と、最後はひと眠り..

逃げても、逃げても...上手くいきません。
気分転換もできていず
時間が過ぎるだけでアイデアが浮かぶはずもなく。

結局は、途方もない時間をかけることになりました。

今やっているのは、
 ・どう向き合うか!
 ・どう小さなきっかけから発想を広げて目標に」進むか
という方法論をお教えしています。

若い時に、聞いていれば
途方もない時間を、大幅に減らせたのにと思う内容です。

徒手空拳でコツコツ続けてきたので
今は、パワポを1万枚以上持っています。
これは、30年近く仕事で気がついたことを書き溜めたものです。

講座では、この1万枚を組み合わせて
新しいものを追加したり、修正して組立てます。

この1万枚を見ると、自分の得意分野が見えてきます。

そして、その得意分野のパワポが十分集まると
他の人に対して「自分の強み」として発信できます。

長い文章では、読んでくれる人はいませんが
図解だと見た瞬間に自分にとって役に立つかどうか
分かります。

自分の役に立つと感じた人から声がかかります。

ただ、図解すると危険なことがあります。
内容が陳腐だと簡単に見透かされます。

ここで重要なことは、図解は単純な表現方法では
無いということです。

私自身、はじめは「分かりやすく表現する」でした。

でも、長くやっていると、
上手く図解できない理由は、表現力ではないと分かったのです。
表現する内容の完成度が高ければ、図解表現自体は簡単です。

価値ある図解を分かりやすく作成できない最大の理由は
表現するべき内容が不完全なのです。

ここから、私の図解講座は、図解思考講座となりました。

いかに表現する内容の充実した発案するか、整合性を担保するか
これが難しいです。

図解思考は、
方法論を知っても、なかなか上手くできません。
言葉の定義、抽象度の上下、対立軸、因果関係などの組立ての
基礎力が必要なのです。

その練習には、フレームワークや図解パターンを使った
論理思考を積上げることです。

この練習量が少ない中で
簡単に図解できるようにと考えても上手くいきません。

まあ、図解パターンに当てはめて
図解ができるということは言えますが。

それでは、複雑な内容を図解で構造化して考えるという
図解本来の思考には到達しません。

水泳と同じです。
オリンピックの水泳選手にパワポで泳ぎ方を習っても
泳げるようになりません。
プールに入って、相当量の練習が必要なのです。

練習すれば、水泳も図解もできるようになります。

図解ができるようになると、現場で気づいたことを図解したくなります。

どんな会社でも、職場で発生する問題発生の原理は同じです。
ちょっと抽象度を上げて図解しておくと
 ・問題を分析する、
 ・解決方針をつくる
役に立ちます。

図解してあると、説明して理解を得やすくなります。

A社で発見したことを、B社で使えます。
何年も続けると、自分のノウハウとして積み上がります。

これは、自分の知的財産です。
組織で働くなら会社を運営する方法として提供しましょう。
たくさんのノウハウを提供した社員として活躍できます。

独立するなら、自分のノウハウを発信して活動範囲を広げましょう。

これからは、資格や経験年数だけでは評価されません。

それに、人生100年時代と言われます。
複数の組織と対等な関係で仕事をするためにも
自分の知的資産を充実させ「強み」とすることが必要です。

図解思考は、誰でもできるようになります。

必要なのは、コツコツ続けることです。

図解に対する2つの誤解

図解:図解に対する2つの誤解

上手く言いたいことを伝えられないという悩みは
誰にでもあります。

伝えたいことを分かりやすく図解すると
企画、提案、プレゼン資料、会議資料、打ち合わせに効果抜群です。

図解は、仕事に役に立ちます。

こう書くと、
伝える側からすると、図解は伝えるための手法と思われ
伝えられる側からると、図解は理解を助ける表現方法となります。

図解は、伝達のための道具と言って良いと思います。

でも、こう定義してしまうと..

図解を書くために
「わかりやすくて、美しい図解のつくり方」
というようになってしまいます。

ここから2つの誤解が生まれます。

1.図解は、「絵を描く」ものという誤解

  こうなると、図解できない人は
    ・センスがないから
    ・絵心がないから
  と、言い訳することになります。

2.図解は、図形を組み合わせるものという誤解

  よく聞く言葉で
  「図解は、〇や□などを線や矢印で結べばいいんです、簡単!」
  と、言う発言となります。

この2つは、間違いです。

ただ、昭和58年から図解をしている私でも
はじめの頃は、このように思っていました。
たくさんの人が誤解されるのは仕方のないことです。

あれから30年以上、たくさんの図解をしてきた結果、
図解は、図形を使った表現方法ではあるが
図形ではないので、図形から考えるのはおかしいのです。

絵でもないから、センスも絵心も不要なんです。

図解で必要なことは

 図解を使って、
 ・思考を広げること
 ・思考を整理すること
 ・内容の完成度を高めること

 なんです。

要するに、図解を使って思考することが必要です。

表現したい内容の完成度が低い状態で
 図解を使って
 ・頭の中のモヤモヤを整理して
 ・分かりやすく表現しよう
とするところに無理があるのです。

ただ図解を図形として考えて上手くいく場合があります。

それは、
 ・内容が簡単で
 ・図解パターンに合う
場合です。

これだと、あまり苦労なく図解することができます。

ただ技術が進化して、仕事の仕組みが複雑になった現代は
図解パターンに合う内容だけを図解するだけでは間に合いません。

図解パターンは基礎力としてたくさん練習することをお勧めしますが、
その先を行くには、図解パターンの図解から抜け出すことが必要です。

なぜ箇条書きにして図解で構造化するのか!

図解:なぜ箇条書きにして図解で構造化するのか!

図解を創る最初は、
頭の中にある事柄、思い、事実を言葉にして書き出します。
いかに、たくさん書き出すか!
そこが重要。

形式は、どうでもOKです。
とにかく書き出します。
まずは言葉にして紙やパワポにします。

まずは言葉にして、三人称にして
モノとして扱うことが出来る状態にするのです。

書き出されたものは
 ・単語
 ・箇条書き
 ・長い文章
などなど、混在します。
それでいいんです。

大量で、まとまりない情報が団子状態。
頭の中では、とりとめもない
これでは、扱えないので情報を意味で分けます。

その分けた情報ごとに
長い文章、込み入った複文はわかりにくいで単文にします。
単語は、主語・述語を組み合わせて箇条書きにします。

こうすると、最初の分類に合わないことが見えてきます。

そこで、再度「意味のグループ化」をします。
次に、そのグループに名前(ラベル)をつけます。
名前(ラベル)をつけるために必要なことは、抽象度を上げ理解すること。

今度は、グループの関連付けです。
書き出し、整理され、名前が付けられたグループには
それぞれ関係があります。

関係を整理し、関係のセット同士を組み合わせていきます。

こう書くと..
スムーズに進められるようですが
現実は、何度も行ったり来たりします。

すると
 ・ヌケ
 ・ダブリ
 ・矛盾
が見えてきます。

言葉を入れ替え
ラベルを付け替え
組合せを変えます。

繰り返すことで、
自分が
 ・何を考えていたのか
 ・何を表現したかったのか
段々と見えてきます。

要するに
自分の考えを「創る」という作業です。

よくある誤解は
図解を表現する技術と思っていることです。

頭の中にあるもやもやした状態の情報を書き出して
整理することだけでは表現できません。

頭の中には完成度の低い情報が混とんとしているだけ。
これでは「表現」するというアプローチでは無理なんです。

「創る」作業なので何度も繰り返します。

そのための基本材料が箇条書きです。

単語では、
言葉の意味はありますが
意図は示されていません。

箇条書きは、
意図を示すことが出来ます。

この箇条書きを、最小単位として関係を整理し
組合わせていくことで複雑な内容も表現することが出来ます。

図解しようとパワポに向かうと
つい100%の完成度で分かりやすく表現しようと
してしまいますが..

最初は、ラフな状態で完成度や分かりやすさを気にせず
どんどん箇条書きを書き出すところから始めてください。

慣れてくると、短い時間で納得できるレベルに近づけます。

主題は、理解する土台を決める

図解:主題は、理解する土台を決める

図解でも、文章でも主題(タイトル」)は重要です。

これは、その文書の内容を一言で表現したものです。

読み手は

1.主題(タイトル)を読む

まず主題を理解します。

理解に必要なことは
「主題(タイトル)が明確か?」ということです。
 ・明快な言葉の定義
 ・意味ある主張
になっている必要があります。

ここで「読む価値あり」とならないと読んでもらえません。

2.何が書いてあるか仮説を立てる

自分の知識・経験を探します。
関連情報があるか考えます。
これが、内容を理解する土台となります。

まったく知らないことだと心理的なブレーキがかかります。

3.内容を読む

構造から内容を追い掛けます。
そして、知っている情報を比較して理解します。

理解に必要なことは
 ・内容の完成度は?
 ・主題と内容の整合性は?
この2つが大きな問題です。

4.理解する

問題なのは「主題≠内容」の時です。
混乱します。

書いてある内容の一部には共感できたとしても
その文書の価値を認めてもらうことはできません。

この主題と内容の関係は、文章でも図解でも同じです。

「期待」を正しく伝えられない・受け止められない構造

図解:「期待」を正しく伝えられない・受け止められない構造

図解思考の原点は、実体験で苦労したことです。

もうかなり前ですが、フリーのSEでした。

システムを導入する会社を訪問して
「どんなシステムにするのか?」を取材していました。
しっかり聞いて、几帳面に議事録を作って
確認印をもらっても上手くいかない時がありました。
導入テストで、「違う!」と言われるのです。

そこで発見したのが
  口で言っていること ≠ 望んでいること
こうなっていると発見しました。

相手の「伝えたつもり」のことを、私が理解していなかった。
ということもあり、
  言った、聞いていない..
のトラブルになることもありました。

こんな仕事のトラブルを経験して..
 ・「なぜ?、伝わらないのか?」
 ・「なぜ?、本音を理解できなかったのか?」
と悩みました。

そこで、この情報が変化する構造を思いつきました。

発信者の「想い・考え」の情報は減衰し変形します。

 期待している
  →認識できない
  →認識できる →言葉にできない
         →言葉で表現できる → 伝え忘れ
                   → 間違い
                   → 正しく伝えた

受信者の受止めた情報は「誤解」が含まれます。

 発信者の「間違い+正しく伝えた」を受け
  → 聞き漏らし
  → 間違い
  → 正しく聞いた

というようににて
発信者の「期待」の情報がどんどん減っていきます。
誤解で、内容が変形していきます。

発信者から受信者の「理解」までに、
 ・どんどん情報が減っていき
 ・知らないうちに情報が変形していく
ことなります。

このようにして

 1.自分の意図を上手く伝えられない

   上手く伝えられないという悩みがあった
   分かりやすく伝えるために図解を使おう

   紙にしゃべらせよう!

 2.相手の期待を正しく理解できない

   相手の期待を理解できないという悩みがあった
   言葉にならない期待を理解するために図解を使おう

   図を使って読み解こう!

ということになりました。

ここから、20年以上の時を経て現在の図解思考となりました。

このテーマの詳しい部分をユーチューブにアップしました。

  【図解思考】図解思考が必要な理由
   https://www.youtube.com/watch?v=vLf61E1c4aU

25分ほどのZOOM動画です。
ご覧ください。

なぜ図解を使って思考するのか?

図解:なぜ図解を使って思考するのか?

図解思考は、図解を使った思考方法です。

図解は、
 ・要素(パーツとなる言葉の情報)
 ・関係(要素と要素の関係を構造化)

から成り立っています。

紹介している図の左右で
 箇条書きで示すこと
 図解で示すこと

を比べると
図解で表現したほうが、はるかにわかりやすくなります。

単純な内容なら、図解でも箇条書きでも大丈夫ですが
複雑な内容になればなるほど、
図解で表現することとの違いが大きくなります。

図解は、関係性を単純化して示すことが得意だからです!

図解の目的であり機能は
複雑な情報の関係性をシンプルに整理することです。

それには、
 ・要素化
   物事を言葉で切り取り情報化
   要素となるパーツを洗い出すことです

 ・抽象化
   俯瞰して全体を見ること
   情報の関係性を見つけるには抽象度の上下が必要です 

 ・関係化
   パーツとパーツの間にある関係性を考えます
   全体を単純化して要素同士を結び付けます
   因果関係、包含関係、移動、段階、対立など..

ということを行います。

関係を組立てるために
「図解パターン」を使うことがあります。

パターンは、とても有効です。
ただし、表現する内容に合致すればです。

図解の初心者は
表現する内容に合致しないテーマを
無理に当てはめようとすることがあります。

こうすると..
思考が深まらず、役に立たない図解が出来上がってしまいます。

これでは本末転倒です。

図解すると、思考の「見える化」ができるのです。
見えると、内容の過不足・矛盾が見えます。
見つけたら直せばいいんです。

そうなんです、思考の過不足・矛盾を可視化して
修正を繰り返すことで、思考の完成度を高めることが
図解を使った思考の大いなる役割なのです。

失敗から学んだ人・失敗を責められた人の発想

図解:失敗から学んだ人・失敗を責められた人の発想

「過去を考える・未来を考える」同じ脳の部分を使うといいます。

未来を考えるとき、過去を考える場所を使うのです。

京都産業産業大学サイエンス&テクノロジーVol.41
奥田 次郎 准教授は研究分野紹介のかなで
「脳は未来をどう考えているのか」を書かれています。
http://133.101.120.20/faculty/professors/ise/s1gk4u0000043q1s-att/25_okuda.pdf

そこには..
  私たちはまず人が未来を予見する際の脳メカニ
  ズムを確かめました。手掛かりは記憶の利用です。
  人間は未来のことを考える際、多くの場合、過去の
  経験を参照しているからです。
と書かれています。

確かに、納得できます。

私自身、新しい事業の企画書を作成するときには
まだ見ぬ事業を頭に思い浮かべることになります。

未来は存在しないので現実には見られません。

では、どうするか!
過去の経験の断片をモザイクのようにつなぎ合わせて
頭の中に展開します。

まさに未来を見ると言いながら、過去を見ているのです。

ですから、過去を見る・未来を見るの両方が
同じ脳の領域を使うことに納得できます。

ということは…

過去に蓄積が、未来をイメージする力に大きく影響する
と言って良いのだと思います。

ここで2つのこと
 1.失敗から学んだ人
 2.失敗を責められた人
が考えられます。

失敗を、どうとらえるか?
人により、組織により大きな差が付きます。

これからは社会がどんどん変化する時代です。
誰もが新しいことを考えることが必要です。

でも、その時に
失敗すると上司から
 ・何やってんだ!
 ・しっかりやれと言っただろう!
 ・努力不足なんだよ!
と失敗を責められたことは渦巻いていたら?
どんな未来を描けるでしょうか?

間違いなく言えるのは
明るい未来は描けません。

未来は
 ・不安
 ・恐怖
 ・混乱
失敗の胸騒ぎしか思い描けません。

これからは、失敗を「してはいけないこと」と
定義しては未来を創造できる人は育てられません。

自分が、その立場にいたら..
すぐにその会社を辞めたほうが良いと思います。

未来に明るい可能性を見出すには
失敗から積極的に学ぶことが必要です。

失敗は
 ・経験
 ・学び
 ・財産
として価値あることとして定義し
失敗からの「学び」をコツコツ積み上げましょう!

図解表現するために必要な土台

企画書とか提案書に図解を入れたいと考えますが、
なかなか上手く図解できません。

上手く図解表現できない
言い訳に使われるのが
 ・絵心がない
 ・センスがない
などと。

図解表現するには
 ・何のために
 ・誰に、何を伝えて
 ・どう行動を喚起する
ことが必要です。

要するに「何を表現するのか!」という
アイデアの概念化が重要です。

何を表現するのか?

表現する内容が固まっていない状態で、
どう表現しようかと表現方法を悩んでも
全く意味がありません。

図解できないという理由のほぼ100%が
表現する内容が固まっていないことです。

不完全な情報を目の前に並べて
どうやったら
 ・分かりやすく
 ・理解されやすい
表現ができるか考えても
意味がないことが理解できると思います。

納得できる図解を作成するには
アイデアの概念が重要です。

そして、価値ある概念を作成するには
潤沢な情報収集が必要です。

自分の手持ちの陳腐な情報を
どれだけこねくりまわしても
「論理思考だ!」と言ってみても
たかが知れています。

いかに、価値あるアイデアに高めることが出来るかです。
概念化は、手持ちの情報に影響されるんです。

ここで役に立つのが「図解思考」です。
役割は2つあります。

 1.情報を集める
   ・視点を移動し
   ・問いを立て
   ・自他に質問する

   自分では知らないが、
   価値を高めるために必要な情報を探し出す

 2.情報を創る
   ・情報を整理、吟味し
   ・企画、編集して
   ・情報を組立てる

   集めた情報は自分がピンときたもの
   そこから目的を再定義して組立てる

この「情報を集める・情報を創る」を
ぐるぐる繰り返して手持ちの情報を広げ
価値ある概念化を行います。

「表現できない」と悩んでいても前に進みません。

表現できないのは、
自分の中に表現できる情報が無いのだと覚悟を決めて
情報収集から始めましょう。

図解の完成度を高める注意点

図解:図解の完成度を高める注意点

図解の完成度を高めるために何が必要なのでしょうか?

よくある間違いは
図解を図形として取り扱うことです。

図解としての
 ・分かりやすく
 ・きれい
な図解を目指しても意味はありません。

図解として重要なことは

 1.目的につながった1枚か?

  プレゼンの流れの中の役割を担っているのか?
  「主張」は適切なのか?

  図解は、一概念一葉ですが目的に対する役割があります。

  重要なのは「展開の中での役割」です。

  目的を明確にして、階段を1段づつ登るように
  図解を1枚づつ並べてプレゼンしていきます。

  
  問題なのは、目的が不明確なまま図解されることです。
  
  目的が不明確なまま図解するのか?
  と思われますが..
  よくあります。

  図解は、
   ・目的を掲げ
   ・その目的を実現する手段を具体化
  します。
  
  問題は、目的と手段は階層構造になっているということです。
  どの階層を図解するかが不明確なままということがよくあります。

 2.「主題」を明快な言葉で定義しているか?

  あやふや・分かりにくい言葉で表現していないか?
  「主張」として伝わるか?
 
  明確な主張になっていないことがあります。

  重要なのは「明快なメッセージ」」です。

  「主題」は、何が書いてあるかを一文でまとめたもの、要約です。
  この要約に2種類あります。
   ・主張(メッセージ)を書いている
   ・分野(カテゴリー)を書いている

  問題は、分野(カテゴリー)を書いている場合です。
  例えば
    「人材採用について」とか「人材育成について」
  と書かれていても何も伝わりません。

  確かに、内容を正しく要約していますが何も伝わりません。
  「だから何に?」と言われてしまいます。

 3.「内容」が、主張を支える構造になっているか?
 
  材料(事実・行為)は適切か?
  納得できる組立てになっているか?

  論理構造になっていない場合が多いのが現実です。

  重要なのは「論理的な組立て」です。

  図解を、図形表現と思っていると
  論理的な構造の完成度に思いが至りません。

  図形としての分かりやすさや見栄えを追求すると
  シンメトリーにするというよなことを注意することになります。

  論理的な完成度が出来上がっている状態なら意味がありますが
  完成度の低い状態で図形としての表現に注意しても意味がありません。

図解というと、何か特別なことのように感じますが
自分の考えを整理してまとめ発信するには役に立つ手法です。

文章で考えると
 ・ヌケ
 ・ダブリ
 ・矛盾
が見えません。

図解にすると、見た瞬間に分かります。

そこが図解の良い点です。
修正すれば良いんです。

修正を重ねることで完成度が高まります。

自分の「分かったつもり」から脱出することが出来ます。