「現場の知恵」を蓄積・活用する「考動知図」

「現場の知恵」を積上・活用する「考動知図」(こう・どう・ち・ず))

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仕事の構造を整理する

伝言ゲームは組織の宿命です

図解:伝言ゲームは組織の宿命です

伝言ゲームは組織の宿命です

仕事は、一人ではできません。

組織の役割は、
複数の人が、
自分の得意を持ち寄って、
能力を発揮することで、
個人の集合以上の価値を
生み出すこと、と考えています。

複数の人がかかわることで
意志を伝える・受取るという
ことが必要になります。

誰でも子供の頃に、
伝言ゲームをやったことがあると思います。

昔、TVでもありました。
当事者は真剣ですが、
どんどん変形していきます。
遊びを回りで見ている分には、楽しいのですが
これが仕事なら問題です。

よくあるのが、上司から部下への
情報の伝達です。

社長が、部長にAと言うと
部長は、A”と受取ります。

A”がBになり
B”がCになって
どんどん変形して行きます。

伝わる場面では、「≒」ですが、
最初と最後では、「≠」になります。

関係する人が多いほど内容が変形する、
無くなってしまう場合すらあります。

思った程、伝わっていません
伝わる構造を意識しましょう。

いかに正しく伝えるか
いかに正しく受け止めるか
意識しましょう。

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この図解もPDFで入っています。

これらの図解は、私が自分の勉強用に作成したものです。
図解の練習としても、初歩的な構造ばかりなので使えます。

「社長のゴーストライター」としての体験

「社長のゴーストライター」としての体験

先日、親しくしているIT企業の社長から

 『池田さんの仕事は
  社長のゴーストライターなんだから、
  それをもっと打ち出したら
  それが一番分かりやすいよ!』

と言ってもらいました。

これまで、何回もその社長の仕事をさせてもらっています。

全国に販売しているソフトのプレゼン資料や説明資料、
提案書などの作成です。

技術者が、プレゼン資料を作ると..
機能の説明になるんです。

これだと利用者に興味を持ってもらえないし、
ソフトの良さも理解してもらえない
と言うことから、
私が図解で分かりやすく作ることになりました。

私に依頼する前には、
彼は、自分でやろうと考えて
私がやっていた図解講座や企画書作成講座に
何回か参加していました。

でも自分でやるより
頼んだ方が早くて良いモノができそうだと感じたので、
私に声をかけていただきました。

「社長のゴーストライター」ですから
何度か打ち合わせします。

彼は表現したい「核」となるモノをしっかり掴んでいます。
それを、どう表現しようか..
問題は、そこだけです。

そこに、私の出番があります。

図解を使って、
質問をしながら
核心に迫っていきます。

ただ、一直線にはいけません。
紆余曲折はありますが..
どんどん進んでいけます。

ですので、
打ち合わせの回数も、それほど必要ではありません。

とても優秀な方で、
打ち合わせしながら、
私の方がたくさん刺激を得られます。

とっても勉強になります。

先日も、どんどん進化していて、
話しを聞いていて、嬉しくなりました。

「俺も、頑張らないと!」と感じました。

でも、..
同じように、私に依頼するのですが
「核心」を掴んでいない社長がいます。
普通は、このタイプの方が多いです。

この「核心」を掴むまでが大変です。
紆余曲折どころか、行って戻って..
見える所から、少しづつ掘り起こします。

まさに「スイスチーズ法」で攻略します。
 
やりたいこと、考えていることを
言葉に表現しながら
細かく分割し、
一つづつ確認して行きます。

何度も何度も、打ち合わせが必要です。

どちらも、
私への依頼は、「私のアイデアを表現して」です。

でも、労力はかなり違います。
時間も大きく違います。

どちらも、遣り甲斐があります。

でも、でも...
困った社長がいます。
「私のアイデアを表現して」というのですが..

聞いても、聞いても..
アイデアが出てきません。
やりたいことの「核」が無いんです。

こう言う社長は、すぐに結果を欲しがります。
2回くらいの打ち合わせで、結果を欲しがります。

そして、
「池田さんは、表現できるんですか?」ときます。

表現する内容が無いんです。
感情だけが渦巻きます。

そして、
「○○新聞の記者は、上手くまとめてくれた」とも言います。

それは、そうです。
過去の事実をまとめるなら簡単です。

問題は、未来をどう築くかが重要なんです。
そこを話しても理解できないと..
私の図解の表現力の出番まで行きつきません。

誰にでも分かりやすく表現するには
 ・創って
 ・表現する
いうように「創る」という段階が必要です。

これから年末がやってきます。
2015年も、すぐそこです。

一度、じっくり未来を考えてみませんか?

英語で未来形は「Will」です。
自分の意志で築いていくということなんだろうと思います。

働く意慾と能力の個人差が大きくなった

図解:働く意慾と能力の個人差が大きくなった

働く意慾と能力の個人差が大きくなった

これまで仕事は、
 ・辛いもの
 ・苦しいもの
 ・辛抱するものと
考えていた人が多いのではないでしょうか?

その上、「苦しいこと=努力すること」
と考えていては仕事を楽しむことができません。

これからは仕事を、
 ・どのように考えて
 ・どう行動するかで
未来が大きくかわってくると思います。


■職場に、こんな人はいませんか?

どちらのタイプもいると思います。

  —————————————
  ●仕事は辛いこと・我慢する時間
  —————————————
   ・言われた通りにすればいい
   ・自分の担当じゃない
   ・余計なことはしたくない  
   ・悪いのは私じゃない 

   ワーカーとしての働き方
   何年やっても、経験が積み上がらない

  —————————————
  ●仕事は楽しいこと・成長する場
  —————————————
   ・仕事を見なおしてみる
   ・他の方法を考えてみる
   ・他の方法を試したらどうか
   ・振り返る・反省する

   クリエイティブな働き方
   現場から発見して、成長を続ける

■理想の働き方は

どちらの働き方が、将来幸せになれるでしょうか?
それは、誰が考えても明らかではないでしょうか?

理想は...

自分の子供に
 「お父さん、何のために仕事をしているの?」
 と聞かれた時に、「楽しいからさ!」と迷い無く
 答えられる事ではないでしょうか?

こう答えられることが幸せな事であり
子供にとっても大人になっていくことに
大きな希望を持てるのではないでしょうか!

■働き方を選べない職場がある

ただ、社員が..
自分がどんなに積極的に考え、行動しようとしても
組織がそれを許さない場合があります。

上司が部下に、
「自分で考えて動け!」と命令しても、
部下が自分で考えて行動しようと思っても..

部下本人に
 ・何を考えたら良いか分からない
 ・考える材料がない
 ・考えて動いたら怒られた経験がある
 ・考えた経験が少ないと..
などのマイナス要因があると、
掛け声だけで上手くいきません。

これから良い仕事をするには
 ・社員が、いかに良い働き方をするか
 ・会社が、いかに良い働き方ができる環境をつくるか

その2つがしっかりしていることが必要ではないかと思います。

業績を決める3要素「入力・回路・部品」

図解:業績を決める3要素「入力・回路・部品」

業績を決める3要素「入力・回路・部品」

社長や幹部の不満は..
 ・部下が指示通りに動かない
 ・部下が頑張ってくれない
 ・部下が期待通りの成果を上げない

この期待通りにならない原因は何でしょうか?

ここでラジオの電気回路で考えてみました。
より高い性能を出すために必要な事は
 ・アンテナ:入力信号を強くする
 ・電気回路:性能を高めにには回路を強化する
 ・実装部品:部品の性能を高める

この3つが機能することで期待した出力が得られます。

これは、仕事の現場でも同じです。

—————————————————————–
◆アンテナからの入力
 指示命令は明確か、適切だったのか?

—————————————————————–
経営者や管理職が部下に指示命令を発する時は、
自分の指示命令に問題がるとは思っていません。

期待通りに進まない場合に、
指示命令の相手である部下の意欲と能力を疑います。
『できないやつ、やる気がない..』と評価しがちです。

私が、平成元年に独立してシステム化や新規事業の立ち上げなどの
支援で中小企業の社長と話した体験から考えると...
多くの場合、社長の指示が明確ではありません。

具体的には
 ・具体的な作業手順の指示(その通りやればいいこと)
 ・大枠の指示(考えないとできないこと)
が混在していて、
同じレベルで語られている場合が多いのです。

具体的な作業手順の指示なら問題はありません。
その通りにやれば良いだけです。

でも、大枠の指示は考えないとできません。
考える材料を持っている人・言ない人
考える経験のある人・無い人
が社内にいます。

これだと同じ指示をしても、人によって
 ・考えた内容が違い
 ・行動が違い
 ・結果が違う
と言うことになります。

部下の能力の分野や経験・理解力を意識して
指示を出す必要があります。

—————————————————————–
◆電気回路の完成度
 仕事の仕組みは、しっかりしているか?

—————————————————————–
社員は、仕事の仕組みの中で行動して成果を上げます。

成果を上げるための仕組みが用意されているでしょうか?
そこが問題です。

こんな問題があります

1.対象としている仕事と仕組みがマッチしていない
  提案営業の必要がある事業なのに...
  「商品を売って来い!」と檄を飛ばす
  壁に営業成績のグラフを貼って、100件飛び込めと...
  でも、相手先のニーズを確認して
  提案していないので成果は上がらない

2.組織として自発的な行動を許さない
  『うちの社員はいつまでも一人前にならない』と不満
  すべて具体的な作業手順で指示し、それ以外の行動を許さない
  自分で考えて判断したら..叱られる
  考える行為を許さず、経験を積ませないで...
  自発的に行動しないことを愚痴る

3.考える材料が与えられない
  報告は上司に行くが、その結果が部下に返ってこない
  どこで、誰が、どうなっているのか?
  すべてを把握しているのが社長なのだが...
  すべてを知り・判断を下すことには無理があり..中途で終わる
  そして、誰も全体像を知らないままに判断され作業指示される

—————————————————————–
◆実装部品の性能
 人材の意欲・能力は?

—————————————————————–
経営者としては、
自分と同じように考えて行動してくれる社員が 欲しいのですが...
そんな人はいません。

社長と同じレベルの実力があったら独立しています。

人は誰も違います。
何が違うのでしょうか?

能力があっても、それを発揮できない場合があります。
何らかの理由で意慾が落ちる場合もあります。

社員の持てる意慾・能力は発揮できているでしょうか?

A社でダメ社員のレッテルを貼られていた人が、
B社に移ったら..
優秀な社員に返信した。
そんな例はたくさんあります。

一人でできない仕事をこなすために組織があります。

より効率的に効果的に成果を上げるために
 ・入力:仕事の指示
 ・回路:仕事の仕組み
 ・部品:社員の意慾と能力
この3つで考えてみませんか!

熟練者に依存する体制は業績の上限を決める!

図解:熟練者に依存する体制は業績の上限を決める!

こんな体制になっていませんか?

 ・工場で、熟練者に依存する体制になっていたら?
 ・営業で、優秀な営業マンに頼っていたら?
 ・経理で、長く勤める経理マンに頼り切りになっていたら?

もし、その人に
 ・辞められたら?
 ・通勤途中の事故は?
 ・病気で長期入院したら?
そんな危険はありませんか?
このままで良いでしょうか?

できる人、熟練者に頼ったままだと
どうしてもその人に
 ・過度の作業の集中
 ・過大な成績の期待 
となります。

作業が集中し
常に納期やノルマ、時間に追われ、
後継者を育てる余裕が生まれてきません。

問題なのは..
 ●熟練者の作業量が...受注量・売上の上限になってしまうこと
 ●熟練者の熟練度が...品質・精度に大きく影響する
と言うことです。

会社の業績を伸ばすためには、
熟練者に頼る体制を改めなければなりません。

そして、最も怖いのが..
突然の退職です。
 ・工場の技術が辞めれば、技術力は下がります。
 ・優秀な営業マンでは、営業力がガクンと落ちます。
 ・何でも知っている経理の人が辞めると..

今いる優秀な社員が「いなくなったら?」と
頭の中でイメージしてみませんか?

解決策は..
どん仕事も、小さな単純作業に分解することができます。
小さな単純作業なら新人でもすぐに習熟させられます。

出来ない部分、習熟の必要な部分は、
組織でバックアップすることが考えられます。
新人営業マンには、営業ツールで下駄を履かせられます。

ある化粧筆のメーカーは、
生産の最初から最後までを80の工程に分けました。
全行程を一人の職人に任せきりにすると
一人前の技術を習得するまでに10年、20年とかかります。

でも、80の工程に分けることで、
一つの工程を習熟させるには1週間程度でできるようになりました。

それができると新人でも、その部分の即戦力として働けるということです。

すると..
どう頑張ったら、技術者になれるか!
目指す道筋が見えることで、意慾も高まりました。

自分が、優秀な技術者になるための
ロードマップが見えるからです。

20年、30年の経験の長い職人さんに頼り切っていたころは、
職人さんがダメだと言えば、それ以上踏み込めませんでした。
「素人が何言っているんだ!」とお終いにまります。

これだと個人が一人でコツコツやるのなら良いでしょうが..
工場として機能しませんし、
安定した品質の製品を安定して供給することは難しくなります。

全工程を小さな作業工程に分け、練習方法を定義したことで、
職人任せで見えなかた仕事が「可視化」できました。

「可視化」することで、
 ・どこを、どう改善すればよいか?
 ・どの作業が遅れているか?
などという工場の管理に必要な情報が得られ、
先手先手と手を打つことができるようになりました。

仕事の「仕組み化」をすることで、
個人の力の合計の会社の実力から脱皮しましょう。

ハローワークから来た新人に
会社のノウハウを教えて、「できる人」に育てて
業績を上げられる体質に移行することが必要です。

現場の仕事を小さな作業に分解することから始めましょう。
それに必要なスキルは論理思考です。

論理思考は、誰でも知って練習すれば誰でもできるようになります。

————————————————–
■論理思考講座

講座テーマ
「論理思考力の養い方と活かし方」
 
●日時 2018年7月25日(水) 10:30-16:30
●会場 [東京・大井町]きゅりあん4階 第3グループ活動室

  申込・詳細ページ
  http://www.johokiko.co.jp/seminar_chemical/AC180711.php

講師割引申込書(10,800円引きとなります)

  お申込みは info@teoria.co.jp

買う人・売る人の「意識」のミスマッチ

図解:買う人・売る人の「意識」のミスマッチ

買う人・売る人の「意識」のミスマッチ

以前、忘年会で犬の話が出た時のことでした。
知人が、犬を買おうとブリーダーの所に行ったところ、
きちんとした対応をしてもらえなかったと話してくれました。

たまたま、そのブリーダーの女性とも親しくしていました。
状況が目に浮かびました。

彼は、意識は
 「犬」と言う「モノ商品」を
 お金と交換する

 「私はお客です、大切に扱って欲しい」
 でした。

犬を売るブリーダーの彼女の意識は
 「私は、犬が好きでこの仕事をしている。大切にしてくれる人にだけ売りたい」です。

1.犬は単なるモノ商品ではない
  「犬」は、モノではない、「犬」を買うときことは命を引き受けるということ。
  単なるモノとして扱ってもらっては困る、かわいそう...
  しつけが必要、きちんとした世話が必要、世話は大変です..理解していますか?
  病気にもなる...大事にして欲しい。

2.きちんと世話のできる人に買ってもらいたい
  世話のできない人には売りたくない、犬がかわいそうだから
  その代り、育て方、躾の仕方、病気..何でも相談にのります
  「犬」の一生にかかわる責任はありますが、その分の楽しさもあります。

と思っています。

だから犬を買いに来た人には事こまかに質問します。
育て方を指導します。

結構年配の彼女は、自分で事業として長年やってきたので、
押しも強いし、下手な遠慮もしません。

そこに、
「犬」と言う「モノ商品」を買いに来た彼は
お客として大事にしてもらえなかったと
不満になるのです。
「私はお客なんだから、もっと大切にして!」となります。

どちらの主張も正しいと思います。

商品や売り方に、「こだわり」のあるビジネスでは、
誰にでも売ります、買ってください..と御用聞き営業はしません。

うちの店は、会社は、ここにこだわっています、
これに納得できない人とは取引したくはありません。
というスタンスで商売します。

これは、商売なんだからと
一律に「御用聞き」のような対応を望んでいる人には理解できません。

何だ、横柄だ!、
お客をお客と思っていない!、
失礼な人だ!
...となりがちです。

これは、どちらが正しくて、
どちらかが間違っているということではありません。

お互いに、相手に「望むモノ・コト」が違っていたのです。

誰から買っても同じ価値の商品を扱っている場合は、
「御用聞き」のような対応が必要だと思います。

でも、これからのビジネスの多くはサービス業化し、
売り手の能力や意欲によって商品の価値が大きく異なります。

  ●買う方もお客を選別します。
  ●お客も売り手を選別します。

両方で納得できたら「売買」が成立です。

価値の交換ですから対等です。

これからは、このような方向へ進むビジネスも多くなるのだと思います。

売り手に必要なことは、
儲けることが目的なのか?、こだわりを持っている商売するのか?
正しいメッセージの発信が大切なのだと思います。

「期待」を伝えられない・伝わらない4つの理由

図解:「期待」を伝えられない・伝わらない4つの理由

「期待」を伝えられない・伝わらない4つの理由

受信する側から遡りながら
4つの理由を整理しました。

1.受信者の理解
  聞いたことを正しく理解できない

  受信者の受信能力の問題です。

  受信する内容を正しく理解できないことです。
  これまで、ここが一番の問題だと言われてきました。
  受信者の知識・経験の量が、受信の力を高める方法です。

  知っていることしか理解できないんです。

2.発言者の発言
  発言は思いついたことを話すだけ

  発信する人は、頭に浮かんだことを、浮かんだ順に
  話してくるだけです。
  聞いていると問題ありませんが、並べて比較すると
  つじつまの合わないこともたくさんあります。
  抜けていること、ダブっていること、
  同じことを違う言葉で言っていることもあります。

  発言内容を、見比べて整合性の確認が必要です。
 

3.発言内容と期待
  「期待」を正しく認識できていない

  ここが一番の問題です。
  頭で具体的に認識できていないけれど、
  こうなったら嬉しいという漠たる想いがあります。
  期待してることと、自分で認識できていません。
  
  受信側で、これを汲み取ることが必要です。
  発信側では暗黙の期待なんです。
  これを満足しないと、伝わらないと感じます。

4.箇条書きの特徴
  箇条書きに依存したことが間違い

  取材で使う箇条書きの問題があります。
  箇条書きをして、優先順位を付けて..
  順番に解決しようとなりますが
  ここが問題です。

  箇条書きした項目同士の整合性や関係を
  整理する必要があります。

  後日、図解で解説します。

これが
「期待」を伝えられない・伝わらない4つの理由
です。

発信側から、受信者に届く段階で、
だんだんと情報が失われ、間違いが増えて行きます。

これを意識して、正しい伝達を考えてもらいたいと思います。

部下は指示通り「やらないのか?、できないのか?」

図解:「Do not」と「Can not」で成果を考える

部下に指示命令したが
 ・維持通り動かなかった
 ・期待通りの成果が得られなかった
ことはあると思います。

それは..
 ・やらなかったのか?「Do not」
 ・できなかったのか?「Can not」

どちらも、実行されなかった、成果が出なかった
ということでは同じですが、
その改善や対策は全く異なります。

————————————————
■ やらなかったのか?  「Do not」
————————————————
やらなかったのは「やる気」にならなかったのです。

「やる気」にならないのは、
やる意味が..
・教えられていなかった
・理解できていなかった
と考えることができます。

相手のレベルに応じて「やる意味」を伝えましょう。
・自分にとっての意味
・会社にとっての意味
・社会のどのような役に立つか
納得することで、意欲的に考え行動することができます。

やりがいを提示しましょう
自分にとっての「やりがい」の意味が理解できていないのです。
分かりやすく教えましょう。
・意味や価値を伝える.目的が理解できると集中します。
・成果への報酬提示..報酬は手ごたえにつながります。

ただ...
どれだけ説明しても理解できない人はいます。
頭の中に、その分野の「概念」がないのです。

その仕事に向かない
根本的な問題です、解決策は1つだけです。
・わかる人と替える..これ以外に解決策はありません。

全員を、同じように意欲ある人材に変えようとしても無理です。
どこかで、線引きすることが必要です。

————————————————
■ できなかったのか?   「Can not」 
————————————————
できないということには2つの理由があります。
・できない理由があります
・やれる能力がない
この2つを区別して対策を立てましょう。

できない理由には、何らかの障害が考えられます。
その障害を取り除きましょう。
・障害解決の応援..障害を取り除けば良いのです。
・環境や道具の整備.仕組みやツールでバックアップしましょう。

例えば...
小さな子供がいるので残業ができない女性社員がいたとしたら?
託児施設を充実させるなどの対策が必要です。
小さな子供もすぐに大きくなります、数年で解決します。

やれる能力がないのは能力アップが必要です。
不足している能力を研修などで補いましょう。
・教育訓練の実施..知識・経験を積み上げればOKです。
・できる人と替える.教育してもダメなら人員配置が悪いのです。

業績が上がらない原因は???
単純に考えると、社員の意欲と能力の不足となります。

でも、経営者が、
そう言って言い逃れをしていては、いつまでも解決できません。

できない人に期待しても無理です。
できる環境を作らないで「頑張れ!」は無理です。

「うちの会社は?」と、考えてみませんか?!

図解思考と論理思考・問題解決・業績向上の関係

図解:図解思考と論理思考・問題解決・業績向上の関係


図解思考と論理思考・問題解決・業績向上の関係

私は、図解と図解思考が専門です。

ときに、こんな風に言われることがあります。
 ・なぜ、図解?
 ・図解って、何をするの?
 ・どんな役に立つの?
 ・とりあえず、今図解したいモノがない!
 ・私には必要ない..

確かに、突然「図解」と言われても..
どんな役に立つのか分かりません。

「図解思考」の位置づけは

 ・企業の業績向上
   ↑
 ・問題解決(ここで、問題解決の例を蓄積する)
   ↑
 ・論理思考(ここが、図解思考)
   ↑
 ・現場で気づく

●論理思考「考える」

図解は、
 ・考えていること
 ・行動すること
を可視化する手法です

可視化することで
 ・ヌケていることは見えます
 ・ダブっていることが見えます
 ・矛盾していることが見えます
この「見える」が重要です。

見えるので、
 ・ヌケていたら追加できます
 ・ダブっていたら整理できます
 ・矛盾していたら直せば良いんです
頭の中だけで考えていると気がつかないことが
図解で「可視化」することで
内容の完成度を高めることができるのです。

まさに図解思考は、論理思考そのものです。

●問題解決「工夫する」

論理思考することで、問題の構造が明らかになります。

構造が明らかになると、問題の本質を探ることができ
合理的な問題解決策を発案できます。

ただ学校の勉強ではないので1つの正解はありません。
 ・最適解
 ・納得解
を探り出していくことになります。

図解することで
 ・構成要素を、短い言葉で明確に表現し
 ・要素同士を組立て、情報のモジュールを創り
 ・情報のモジュール同士を組合せる
問題の構造をモデル化することができます。

構造が明確になることで
真の原因を明らかにすることが
効果的な解決策につなげることができます

この解決策を創る時に
頭の中で考えているだけでは
高い完成度で創り上げることができません。

紙に書き出して、みんなの知恵を集めることが必要です。

ここで図解で可視化すると議論を空中戦から地上戦にできます。

●現場の知恵「問題解決手法」

問題解決した「最適解・納得解」をもとにした、
問題の解決方法を蓄積していきます。

蓄積すると言うことは
 ・文書にする
 ・文書にすることで共有、伝承でき
 ・共有することで、現場で使うことができ
 ・現場で使うことで、改善案で更新し続ける

ということができます。

ここでも図解が役に立ちます。

長い文章だと、内容が多少あやふやでも何となくOK通ります。
でも、図解にすると
見た瞬間に、「ここが、おかしい?」と疑問が湧きます。
しっかり考えて蓄積することができます。

ただ、箇条書きや長い文章使って論理思考することに
限界を感じています。

もう、
 ・これまでやってきたやり方で一生懸命
 ・どこかの同業者の真似をして一生懸命
では通じません。

同じ商品やサービスを扱っていても
まったく別のビジネスモデルということもあります。

これが普通になったきたので
自分の頭で考えたことで、差別化することが重要です。

それには、図解思考と図解表現が役に立ちます。

————————————————————-
■論理思考講座

講座テーマ
「論理思考力の養い方と活かし方」
 
●日時 2018年7月25日(水) 10:30-16:30
●会場 [東京・大井町]きゅりあん4階 第3グループ活動室

  申込・詳細ページ
  http://www.johokiko.co.jp/seminar_chemical/AC180711.php

講師割引申込書(10,800円引きとなります)

  お申込みは info@teoria.co.jp

ビジネスの「仕組み」としての完成度が低いと!

図解:ビジネスの「仕組み」としての完成度が低いと!

ビジネスの「仕組み」としての完成度が低いと!

営業は、売る仕組み弱いため業績が低迷します。
社内は、「私が正しい・あなたが間違い」と対立します。
顧客は、商品やサービスに信頼できません。
管理は、「根性!」と精神論で乗り切ろうとします。

どんなに精神論で乗り切ろうとしても..
「仕組み」としての完成度が低い場合には上手くいきません。

営業ツールの問題だとパンフレットや会社案内を、
改訂しようと印刷会社の営業を呼んで説明しても、
納得できるものは完成しません。

印刷会社を変えても納得できるものはできません。

原因は、
 ●デザイナーの「表現」が下手なのではなく
 ●表現する「内容」の完成度が低いのです

特に新規事業で、真似をするモデルが無い場合には、
十分に「仕組み」を創り込むことが大切になります。

社長も管理職も現場担当者も..
みんな一生懸命なのですが...!

ビジネスの「仕組み」としての完成度が低いと!

どのように自分の能力を発揮して良いか分かりません。

だから..
 ・自分の置かれた立場や環境の中で
 ・自分のそれまで経験で培った実力で
 ・自分が良いと思える方法・手順で
 ・自分に期待された役割を果たすために
一生懸命に考え、行動することとなります。

そう、一生懸命やっているのに
ビジネスの「仕組み」としての完成度が低いので、
みんなのマンパワーを束ねることができません。

経営者から見ると、みんなが勝手に動いている。
管理職にとっては、部下が指示通り動かない。
部下にとっては、指示がコロコロ変わる。
となります。

誰もが、努力しています。
もちろん、期待する結果もでません。

外部の立ち場から冷静にみると

1.理想が先に進み、現実が追いついていない..
  理想を振りかざす

2.どこまでが現実で、
  どこまで実現可能なのか混在している

3.積み残し事項や果たせない約束事がいくつもある

4.事業の全体を理解している人がいない..
  担当部分だけ知っている

5.体系化された文書が無い
  誤解を招く表現の文書が多い

6.事前に想定できる問題なのに、
  事前の対処がまるでできない

7.問題発生には対処療法・先延ばし・ウヤムヤ...
  再発する

このようなことになります。

ビジネスのアイデアが良くても
基礎となる技術があっても
商品やサービスに強みがあっても
ビジネスの「仕組み」としての完成度が低いと
上手くいきません。

もったいないと思います。