「現場の知恵」を蓄積・活用する「考動知図」

「現場の知恵」を積上・活用する「考動知図」(こう・どう・ち・ず))

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社長のゴーストライター

「書くこと」で考えることに集中できる

図解:「書くこと」で考えることに集中できる

「書くこと」で考えることに集中できる

パワポに向かって書こうとしますが
なかなか書けません。

頭の中にはあるんだが
上手く表現できない。

誰かに相談すると
・ありのままに書けば
・素直に書けば
・難しく考えずに書けば
...
というようなアドバイスをもらいます。

その時は、分かったような気になりますが
・何を書けばいいんだろうか?
・どこを、どう書こうか?
悩む!

結局、ふりだしです。

30年以上、図解してきた経験から言うと。

頭の中にあるテーマを
「表現しよう」というアプローチに問題がある
ということです。

書きたいことは頭の中にあります。
ただ
 ・部品の断片
・構造の一部

でしかありません。

頭の中だけで妄想していると「できているつもり」。
そこから抜け出せない。
だから、表現しようとなる。

表現しようとしているから
「部品の断片・構造の一部」から
全体像を創り出していこうという意識に
向かっていかないのです。

「表現する」から「創る」
という転換が必要です。

「書く」ことによって
自分の頭の中から紙やパワポという
三人称になり、モノとして
自分の感情から切り離せます。

そこから考えることに集中できるようになります。

頭の中の「部品の断片・構造の一部」を
三人称のモノにして、「突っ込み」を入れましょう。

紙に向かって書くと
・モヤモヤを言葉にして
・言葉同士の関係を
考えることができるので
自然に論理思考して内容の完成度を高めることができます。

考えるとは、「頭の中の潜在的なアイデア」を「顕在化」させる。

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講座テーマ
「企画力・提案力を高める技術としての図解思考方」

●日時 2019年1月16日(水) 10:30-16:30
●会場 [東京・京急蒲田]大田区産業プラザ(PiO)6階G会議室

詳細
https://johokiko.co.jp/seminar_chemical/AC190102.php
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「社長のゴーストライター」としての体験

「社長のゴーストライター」としての体験

先日、親しくしているIT企業の社長から

 『池田さんの仕事は
  社長のゴーストライターなんだから、
  それをもっと打ち出したら
  それが一番分かりやすいよ!』

と言ってもらいました。

これまで、何回もその社長の仕事をさせてもらっています。

全国に販売しているソフトのプレゼン資料や説明資料、
提案書などの作成です。

技術者が、プレゼン資料を作ると..
機能の説明になるんです。

これだと利用者に興味を持ってもらえないし、
ソフトの良さも理解してもらえない
と言うことから、
私が図解で分かりやすく作ることになりました。

私に依頼する前には、
彼は、自分でやろうと考えて
私がやっていた図解講座や企画書作成講座に
何回か参加していました。

でも自分でやるより
頼んだ方が早くて良いモノができそうだと感じたので、
私に声をかけていただきました。

「社長のゴーストライター」ですから
何度か打ち合わせします。

彼は表現したい「核」となるモノをしっかり掴んでいます。
それを、どう表現しようか..
問題は、そこだけです。

そこに、私の出番があります。

図解を使って、
質問をしながら
核心に迫っていきます。

ただ、一直線にはいけません。
紆余曲折はありますが..
どんどん進んでいけます。

ですので、
打ち合わせの回数も、それほど必要ではありません。

とても優秀な方で、
打ち合わせしながら、
私の方がたくさん刺激を得られます。

とっても勉強になります。

先日も、どんどん進化していて、
話しを聞いていて、嬉しくなりました。

「俺も、頑張らないと!」と感じました。

でも、..
同じように、私に依頼するのですが
「核心」を掴んでいない社長がいます。
普通は、このタイプの方が多いです。

この「核心」を掴むまでが大変です。
紆余曲折どころか、行って戻って..
見える所から、少しづつ掘り起こします。

まさに「スイスチーズ法」で攻略します。
 
やりたいこと、考えていることを
言葉に表現しながら
細かく分割し、
一つづつ確認して行きます。

何度も何度も、打ち合わせが必要です。

どちらも、
私への依頼は、「私のアイデアを表現して」です。

でも、労力はかなり違います。
時間も大きく違います。

どちらも、遣り甲斐があります。

でも、でも...
困った社長がいます。
「私のアイデアを表現して」というのですが..

聞いても、聞いても..
アイデアが出てきません。
やりたいことの「核」が無いんです。

こう言う社長は、すぐに結果を欲しがります。
2回くらいの打ち合わせで、結果を欲しがります。

そして、
「池田さんは、表現できるんですか?」ときます。

表現する内容が無いんです。
感情だけが渦巻きます。

そして、
「○○新聞の記者は、上手くまとめてくれた」とも言います。

それは、そうです。
過去の事実をまとめるなら簡単です。

問題は、未来をどう築くかが重要なんです。
そこを話しても理解できないと..
私の図解の表現力の出番まで行きつきません。

誰にでも分かりやすく表現するには
 ・創って
 ・表現する
いうように「創る」という段階が必要です。

これから年末がやってきます。
2015年も、すぐそこです。

一度、じっくり未来を考えてみませんか?

英語で未来形は「Will」です。
自分の意志で築いていくということなんだろうと思います。

依頼通りに実行しても上手くいかない構造

20130530

依頼通りに実行しても上手くいかない構造

昔、SEだったのですが
だんだん業務改善の企画を依頼されるようになりました。
そこでの体験から、この図解が生まれました。

何をやりたいか?!
社長の頭の中にしかありません。

頭の中には
やりたいこと、実現したいことが渦巻いています。
それを、2時間ほど熱く語ってくれます。

その熱い想いを一言一句漏らさず
一生懸命に企画書にして
実行できる計画に落とし込んで
次回の打ち合わせに持っていきます。

その企画書を見せて説明すると..

でも、「こうじゃない!」と言われます。
「ここは、こうしよう!」となります。

そこを修正して、関連部分も調整して
次の打ち合わせになります。

すると..
「こうじゃない!」と言われます。
「ここは、こうしよう!」となります。

何度も、これを繰り返します。

そして、結局はぐるっと回って
一回目の企画の内容が
一番良かったと落ち着つくことがあります。

若い時は、苦しかった..
話をするたびに、
 ・前提条件が変わっていきます。
・新しい内容がでてきます
・何が違うのか、なぜ違うのか?..分かりません

打合せをしても積み上げていけないのです。

原因は2つありました。

1.聞いたことをそのまま進めたことが間違い

依頼してくれた社長が
熱く語った内容を分析してみると..

 ・現状の分析
社長が把握している問題点

 ・未来の定義
どうなったら満足なのか

 ・実行の課題
何をどうするかの具体的な行動

これが入っています。

でも、問題は..
明快な言葉で伝えてくれているのですが、
 ・抜けていること
・ダブっていること
・つじつまの合わないこと

が混在しているのです。

やりたい事が明確な事と
あやふやなグレーな部分が混在しているのです。

要するに、
依頼してくれた社長の言う通りにするだけでは
上手く行かないのです。

そして、どうなるか?!
・「信頼して任せたのに..」
・「しっかりやってくれると期待したのに。。」
と言われてしまうのです。

依頼の言葉通りに企画し行動すると失敗、
責任だけ追究されるのです。

要するに、こういうことです。

 「言われた通りにやると」いうことは...
成功しない計画で、「不成功」の責任だけ
追及されるということなのです。

でも、これは下請けの立ち位置です。

企画書を作成すことを請け負うなら
これでは期待に応えられません。
信頼して、相談されることはありません。

2.明らかに私の経験不足

当時、まだまだSEを半分やりながらの仕事でした。
SEの仕事の時に、図解を使って取材していました。
図解を使うことで「聞く」から「尋ねる」という
アプローチができたので業務の取材はしやすかったのです。

その体験から図解を使って取材すれば
企画の仕事も上手くいくだろうとたかをくくっていました。

正直、難易度は格段に違いました。

SEの仕事は、業務をシステム化することです。
要するに、小さな作業単位に切りだして
どう組立てれば効率的かを考えて仕組みにすることです。

現場に行けば作業は見えます。
話を聞けば、理解もできます。
何をやろうとしているのか図解を使うと構造化できました。

でも、企画の仕事は
・前提条件を確認して
・使える資源は
・何のために
・どうなったら満足なのか
・足りない資源はどうするか
これらがすべて変数だったんです。

依頼してくれる社長の意図をくみ取って
期待以上の切り口や考え方で返さないと
満足してもらえないのです。

簡単に、分かりやすい企画書ができます。
任せてください。
なんて言ってはいけなかったのです。
..

この経験不足を補うために図解コンテンツを
コツコツと書き溜めました。
・こうすれば良いんだ!
・こう説明すれば伝わり易い
・取材内容をこのフレームで整理しよう
・使えそうな事例は..
仕事で感じた・考えたことを集めました。