「現場の知恵」を蓄積・活用する「考動知図」

「現場の知恵」を積上・活用する「考動知図」(こう・どう・ち・ず))

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10月

3つの「型」で図解する手法

図解:3つの「型」で図解する手法

3つの「型」で図解する手法

昔は、いくつかの図解のパターンを作って
図解しやすいようにしようと考えていました。

でも、パターンを使う図解の仕方では
複雑な図解を作ることはできません。

パターンに合えば、図解になりますが、
それでは、本当に図解できるとは言えません。

そこで、昔から作ってきた大量の図解を眺めて
3つの「型」を作りました。

「型」とは?
 ・考えを整理する単位!
 ・考えを表現する単位!
です。

この「型」で考えれば
誰でも図解できるようになります。

ただ、水泳と同じで練習が必要ですが!

3つの「型」で図解する手法のスライドショー
http://www.slideshare.net/hidetoshiikeda/ss-54514019

中高年になって出番のある人・出番のない人

図解:中高年になって出番のある人・出番のない人

アウトプットしていないと専門性を発信できない

あなたは、何かの専門家ですか?

「これが得意だ!」と言うものを持っていますか?

若い時だったら、良いですが、
30代、40代、50代と進むと
「得意!」と言える専門性を持っていないと
悲しいことになります。

中高年になって
何かの専門性を持っていないと
誰からも仕事の声がかかりません。

この図は、
「中高年になって出番のある人・出番のない人」
を分かりやすく図解したものです。

1.得意と言えるモノが無い

得意分野が無いので、誰でもできることを
「一生懸命やります!」と言うしかありません。
誰かに、誰でもできる仕事(作業)を与えてもらう。
これしかありません。

若い時は、やっていけますが
年齢が上がるたびに、不利になっていきます。
給料も、若い人と同じレベルでもらうしかありません。

その仕事も、機械化され仕事が無くなったり
海外に流れて自分に来なくなります。

「代替え可能な人材」では、未来はありません。

2.得意分野がある?

○○を□□年、経験しました。
○○会社で、部長でした、任せてください。

仕事の現場で体得した
問題解決の手法(ソリューション)を概念化して
・違う業界、違う問題に応用することができない
・他人に「知恵」として教えることができない
となると...と
ちょうど良い案件に、ちょうど良い組織があって
本人が現場に入ることができれば役に立つかもしれません。

でも、そんな環境が簡単に揃うわけもなく
「俺は、これが得意だ!」と言い続けても
役に立たないと言うことになります。
その人を良く知っている人に
「場」を設定してもらえると活躍できます。
ハマれば良いです。

「場」を設定してもらえるかどうかで
活躍できるかどうかが決まります。
これでは、本当の専門家とは言えません。

「自称専門家」と言われてしまいます。

3.指名される専門家

独自に長く積上げたオリジナルのノウハウを持っている。
そのノウハウを分かりやすく発信することができる。

何かテーマを与えられた時に、
すぐに、「これと・これを使って、こう解決しましょう!」と提案できる。
それも、分かりやすい文書を使って。

文書になっているので、他の人にも教えることができる。
若い人を育てることもできる。

自分の体験から積上げた問題解決手法(ソリューション)を
自分のオリジナルのノウハウを文書にして体系化して持っている。
これが必要です。

自分の得意分野を根拠(エビデンス)をもって発信できるので、
他の得意分野を持っている人から声がかかります。

この人が「指名される専門家」です。

この「1.得意と言えるモノが無い」の人は論外です。

20年、30年、働く中で
自分の専門性を身につけないと
働く場所がなくなります。

問題は
「2.得意分野がある?」、「3.指名される専門家」
のどちらになるのかです。

違いは簡単です。

持っている専門性を文書でアウトプットできているか?
ということです。

独自に長く積上げたオリジナルのノウハウを
文書にしてもっているかということです。

オリジナルなノウハウとは
自分の体験の中から学び得た問題解決の手法です。

考えて働いていた人なら必ずあります。

「2.得意分野がある?」の人は、
その頭の中になる現場の体験を書きだすことです。

書けば
・体験がノウハウになり
・WEBや文書で発信しやすくなり
・それを欲しいという人の目に留まり
声がかかりやすくなります。

書くことで
・冷静に見つめ
・筋道が通り
・完成度が高まり
役に立つノウハウになります。

若い時から、20年・30年後を見据えて
書く習慣をつけることで
未来の可能性を広げることができます。

中高年でも、遅くはありません。
考えて仕事をしてきた人の頭の中には
役に立つノウハウがたくさんあります。

時間を作って書きだしましょう。

初めは、アウトプットは苦労しますが
だんだん自分の持っているノウハウが見えてきます。

自分は「何の専門化なのか!」明確になります。

発言の「あいまいな人・明快な人」の違い

図解:言の「あいまいな人・明快な人」の違い

発言の「あいまいな人・明快な人」の違い

提案型の営業する人なら体験があると思います。

顧客の発言を聞いても
 ・何を言いたいのか、わからない
 ・願望ばかりで、具体性がない
 ・やりたい気持ちはわかるが、何をしたいのか
 ・現状の悩みはわかるが、何を目指すのか

と、なんだか要領を得ない。

文書に、まとめようとしてもまとまらない。

聞いても、聞いても、
 ・核となる技術
 ・軸になるアイデア
も見えてこない。

もっと業績をあげたいという気持ちはわかるが。

そんな体験はありませんか?

私は、新規事業の企画書を作成する仕事を
していますのでよくありました。

池田さん、「私の新規事業のアイデアを図解して」と
電話で依頼がくることがあります。

そこで、お伺いする前に、
 ・概要を頭に入れて
 ・関連業種の調査をしたいので
 ・頭の中にあるアイデアを
 ・適当に思いついたことを気軽にメモして
 ・メールでもFAXでも良いので送ってください
とお願いします。

でも、ほとんどはメモの送付はありません。

打ち合わせに伺って
2時間くらい、お話を聞きます。

その内容を分析すると
 ・明快な人
 ・あいまいな人

に大別できます。

「明快な人」は、簡単です
傾聴して、まとめていけば
自然に足りない部部が見えてきます。

打ち合わせしながら
足りない分を追加すればいいんです。

多くの場合は、「あいまいな人」です。

「あいまいな人」は
 1.期待しているは、自覚していないこと
 2.認識しているが、言葉で表現できないこと
この部分がほとんどです。

現状の問題を何とかしたい
「もっと良くしたい」という気持ちが出発点です。

そして、持っている
 ・商品やサービス
 ・技術
 ・実績や顧客
をどう使いたいか、という断片が踊ります。

でも、新規事業のスタートは、これでOKです。

誰でも、願望から出発します。

この願望を実現するための
 ・何を 
 ・どのように
を業務システムとして設計すればいいんです。

要するに、
まだ、中身がないから
「中身を創ろう」というアプローチをすれば、
完成に向けて、どんどん進めます。

問題なのは、
中身がないのに「表現して」と言われることです。

聞いても・聞いても中身がないので
打ち合わせの途中から「中身を創る」というアプローチに
切り替えます。

多くの人は、
「中身を創る」というアプローチに
納得されるのですが..

ごくたまにですが、
「池田さんは、表現できるんですか?」
といわれます。

本人の頭の中には、
 ・素晴らしいアイデアが完成していて
 ・それを、分かりやすく表現するだけ
と固まっているのです。

そこまでで、2~3時間は話しています。
話の内容は、願望だけが堂々巡り..

彼の話の中には
「○○新聞の記者は、私の話したことを上手くまとめてくれた」
とのことです。

だから
「池田さんにも、上手くまとめて欲しい」と。

新聞社の記者との違いは
 ・過去の事実をまとめる
 ・未来を定義して、そのための課題をまとめる
ということです。

過去の事実は確定したこと。
未来を築くことと混同しては上手くいきません。

私も、若い時は苦労しました。
顧客の要求通りに一生懸命まとめました。

でも、「あいまいな人」の発言を聞いて
「表現しよう」と苦労しました。

その体験から
どう考えて、どうアプローチすれば
顧客の期待に応えることができるのか?
と考えて、この図解は出来上がりました。

この図を頭に入れて
どう質問をして期待を掘り起こせば良いか
見えてきます。

友人のデザイナーと話しても
同じような体験がたくさんありました。

同じようなことで悩んでいる人がいます。

この図解を頭に入れて、顧客の期待を掘り起こしてほしいです。

掘り起こし方は、次回!

———————————-
11月13日(金) 東京都内で図解講座

図解の主な目的は考えを整理して、
考えていることの完成度を高める技法です。

11月13日(金)に東京都内で図解講座があります。
そこでは、この手法も解説します。

詳しくは
http://www.teoria.co.jp/semi/index.html

図解を使って相手の期待を掘り起こす

図解:図解を使って相手の期待を掘り起こす

図解を使って相手の期待を掘り起こす

普通に、図解と言うと、
企画書や提案書を分かりやすくするために
図解で「表現する技術」と思われがちです。

情報の受け手としては
この紹介している図解で言うと
 ・誤って理解したこと 
 ・正しく理解したこと

を元に「図解表現」すると言うことです。

でも、この2つの情報から
誤って理解した部分を補正して表現したとしても
情報の発信者は「そう、それが言いたかった!」と
喜んではくれ無い場合が多いのです。

もらった情報を
「表現する」というアプローチだけでは
相手の期待を表現できていないのです。

喜んでもらえる文書を作成するためには
以下の4つを受けとめることが必要です。

相手の
 1.期待しているは、自覚していないこと
 2.認識しているが、言葉で表現できないこと
 3.言葉にできるが、伝えないこと
 4.言葉で伝えたが、嘘・間違っていること
この4つです。

相手の言葉の中から
その内容を盛り込んで表現して
「これが言いたいんでしょ!」と
言ってあげることです。

ここまで、できないと意味がありません。

こう考えるようになった体験があります。

平成元年に、フリーランスのSEで独立しました。

システムを導入する会社に伺って、
どんなシステムが必要なのか打ち合わせます。

当時、その打ち合わせで詳細な議事録を作ります。
もちろん、内容は確認します。

それを元に、システムを設計し開発します。

開発が終わると、導入テストです。

問題は、ここからです。

議事録で確認した機能を満足していますが...
導入テストで「違う!」と言われます。

これでは、導入できないので
「修正してくれ!」と要求されます。

でも、
議事録を確認すると打ち合わせ通りの機能です。

議事録を広げて「議事録で確認していますよ」と
言うのですが、納得してもらえません。

「そういう意味で言ったんじゃない!」と反論されます。
システムの仕様変更を行い、プログラムの修正になります。

この体験から

顧客の

 「口で言っていること ≠ 頭で望んでいること」

この違いが原因だ、と気がつきました。

そうです、口で言っていることを
漏らさず書きとめてもダメなんです。

実体験から、これが分かりました。

真面目に一生懸命に聴きましたでは役に立ちません。

相手の言っていることの
「間違って言っていること」
を補正して受けとめた上で、

相手の頭の中にある
 1.自覚していないこと
 2.言葉で表現できないこと
 3.伝えないこと
を想像して創造するすることが必要です。

どうやったら、これができるか考えて
図解に行きつきました。

相手の言葉を考える材料として図解します。

図解すると
 ・抜けているところ
 ・重複しているところ
 ・間違っているところ
が見つかります。

ここを尋ねます。

これを繰り返すことで、
相手と一緒に、
相手の頭のなかの期待していることを
文書にすることができます。

こうやって頭の中で考えていることを
整理していくと自然に図解になっていきます。

図解の主な目的は
考えを整理して、
考えていることの完成度を高める技法です。

11月13日(金)に東京都内で図解講座があります。

そこでは、この手法も解説します。

詳しくは

http://www.teoria.co.jp/semi/index.html

図解:図解を使って相手の期待を掘り起こす

この図解は、今紹介した図解の元となったものです。
体験から、だんだんと情報が減っていく・変形することを整理しました。

この元の図を進化させて今の図解になりました。

図解の進化の参考にしてください。

成果につながる稼働時間を減らす4つのムダ時間

図解:成果につながる稼働時間を減らす4つのムダ時間

成果につながる稼働時間を減らす4つのムダ時間

仕事で、時間を無駄にしていませんか?

自分の働いている時間を整理すると
こんな4つの時間があります。

  ・ダラダラ時間
  ・イライラ時間
  ・ボーっと時間
  ・ナイナイ時間

誰にでもあります。

この時間は、成果につながらない無駄です。

頭の中で考えていて、
表面上、前に進まないのなら良いんですが。

良くないのは、
考えていると言い訳しながら
悩んでいるだけで
 ・何も手につかない
 ・何も生み出さない
 ・何も計画できない
 ・少しも前に進まない
という場面です。

目的や目標を明確して
方法や手順を組立て
計画を立てて仕事をする人は
比較的少ない現象です。

この4つに侵されている人の特徴は

 1.仕事を体力でやっている人
 2.初めての分野の仕事を任された人
 3.難しいテーマを任された人

特に起こりやすいです。

わたし自身が、この3つ揃っていました。

図解をやる前は、
上流工程のフリーのSEでした。
自分なりに業務を分析する手法を身につけていたので、
開発は体力勝負の場面が多かったんです。

ある時、取引先から
事業の企画書を手つだってくれと言われた時に、
「自分にはできる!」と
軽く引き受けたのですが...

かなり難しかったんです。

何を、どうして良いか分からない。

どこから手をつけようか?
何を書いたら良いのか?

テーマの全貌が見えないので
 ・成果を定義できない
 ・方法や手順が分からない
 ・取引先の期待に応えたい
 ・大きな成果を上げたい
 ・カッコよく決めたい
 ..
などと、頭の中で巡ります。

悩むだけで、前に進みません。

パソコンに向かって
一生懸命に企画書を作成しようとしますが、
なかなか前に進みません。

でも、取組んでから
1週間たっても
2週間たっても
前に進みません。

何もまとまらないままに、
取引先に行ったことも何度もあります。

そのうち、取引先から
 「どうしました?」
 「何か、まとまった?」
 「期待してるよ!」
 「そろそろ、ものにして欲しい!」
と声がかかります。

どんどん厳しくなっていきます。

それは当然です。
 ・チラシを作成できない
 ・WEBサイトをつくれない
 ・営業が動けない
それぞれの担当が「待ち状態」です。


会社は、慈善事業では無いので
「待ち状態」の社員にも
給料を支払う必要があります。
延びれば経費が膨らんでいきます。

その時の自分を振り返ると
「ダラダラ、イライラ、ボーっと、ナイナイ」
この4つの時間がたくさんありました。

この時の体験から

   図解で仕事を可視化する

と言うことに行きつきました。

この4つの時間は
自分で、自分の思考と行動を
コントロールできていないことから
起こります。

図解すると
自分の思考のコントロールレベルを
高めることができます。

図解で、頭の中を可視化することで、
 ・ヌケに気が付き
 ・ダブリに気が付き
 ・間違いに気が付き
ます。

具体的には
気がついたら修正します。。
修正を続ければ、完成度が高まります。

だんだん良くなっていくことを実感できます。

これができると
この4つの時間を減らすことができます。

先延ばしの理由

図解:先延ばしの理由

先延ばしの理由

仕事や勉強で、先延ばしをしていませんか?

こんな言葉で

 ・やりたいけれど..
 ・失敗したらどうしよう..
 ・何か、他に良い方法は無いだろうか..
 ・もう少し考えよう..
 ・これができたらやろう
 ・これを完成させてからとりかかろう
 ・この問題を解決してからじゃないと..
 ・まだ時期じゃない

先延ばしの言い訳をしてていませんか?

言っている本人は、
論理的に段階を踏んでいるつもりです。

外部から見たら
ただの先延ばしにしか見えないことがあります。

先延ばしの理由は4つあります。

1.時間がない
2.お金がない
3.自信がない
4.問題を解決してから

誰にでも、言い訳に使える理由です。

本当にやろうとしているのであれば
この4つの言い訳で先延ばししていては
必要な時期を逃してしまいます。

この先延ばしについて

若い時に、
取引先の年配の方に教えていただいたことを
今でも覚えています。

私が30代後半の時に、60代だった方です。

取引先で
新しい試みをやろうと話が上がったのですが
経営幹部の先延ばしでとん挫しました。

その年配の方は
「目の前の橋..」なんだよな~
と言っていました。

意味は、
 何か新しいことを始めようとしたときに
  ・これをやってから
  ・これができてから
  ・これを解決してから
 と、目の前の問題を理由に先延ばしする。
 目の前にある、この橋を渡ってからやろう
と言うものです。

誰にでも、どこにも目の前に問題があります。
これを解決しないと
前に進めないと言い訳することです。

そして、今ある問題が解決したら
次の問題が降りかかってくるので
また、その問題を解決してからとなります。

この「目の前の橋を渡ってから」と
どんどん先送りして行くことです。

そして、大切な時期を逃してしまうことを
表した言葉です。

「目の前の橋..」は、一般的な言葉では無いようです。

でも、20年以上たっても
先送りと出会うときには「目の前の橋..」を
思いだします。

小手先の改善をするなら先送りしなくても
 ・大きな改善
 ・新商品開発
 ・新規事業への進出
など、先の見えない場合には
全てを見切ってからと考えてしまい、
「目の前の橋..」を渡ってからと
言い訳してしまいがちです。

新しい事は、全貌を詳細まで把握することができません。
できるとしたら「新しい事」ではありません。

どこかのタイミングで決断する必要があります。
やるか・やらないか決断し
「やる!」となったら先延ばしは止めましょう。