部下に、「もっと考えて仕事をしろ!」と
言ったことはありませんか?
上司の立場としては
部下が、
・指示を待つのではなく
・自分事として気がついて
・どうなったら成果がでるか、自分で考えて
・自発的に、行動して欲しい
ということです。
部下が、その期待に応えてくれないとの
悩みから、この言葉になっています。
でも、なかなか期待通りにならないのです。
立場を変えて、部下から考えると
まったく意味が変わります。
部下の立場では
●何を考えるのかわからない
目の前の作業指示ばかりされているので
何を考えたら良いのか?
会社の理念も目標も知らされていないんです。
知らされているのは数値目標だけ。
●考える材料がない
自分の担当分野しか知らないので
考えるために必要な情報がないんです。
報告は求められるけれど、全体の動きを教えてくれない
だから自分の担当部分しかわからない。
●考える必要性を感じない
指示され、理不尽に叱られるばかりの毎日。
その立場で、自分で考えるという意味が分からない。
新入社員の時から指示通りやれと教えられてきた。
●考えた経験がない
これまで考えて行動したことがない
何を・どう考えるのか?..知らない。
決まった通り、指示通り動くことが仕事。
●ブレーキ経験がある
以前、自分で考えて行動したら...
「余計なことは考えるな!」
「指示されたことを、やっていれば善いんだ!」と
きつくしかられた経験がある。
というような実情があります。
社員は、やる気が無いのでしょうか?
誰でも、
始めは、やる気があるのですが
その、やる気を、
どう発揮したらいいかわからないのです。
そして、そのうちに
黙って言う通りにしようと
「あきらめ」が入ってくるのです。
上司としては
上司と部下という力関係で
部下の「意欲不足」
と定義することが一番簡単な言い訳です。
どうしたら、考える現場になるか?
考える現場を、どう支えたら良いのか?
部下が悪いという前に考える必要があると思います。