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09月

「考える」6つのテーマ

図解:「考える」6つのテーマ

「考える」って、何を「考える」のでしょうか?

何のために「考える」のか?
「考える」ことの結果、何を得たいのか?

ここから考えると..
  before(困った現状)があり
  after(期待した成果を得る)することであり
  そのために、どんな行動をするか
ということです。

要するに「考える」という行為は、
現状を変えるための行動を導き出すことを行うのです。

では、どうやって「考える」のか?
ここが問題です。

「考える」は
  同じ職場で
  同僚同士で
  同じような学歴で
「考えて」も人によって、考えた結果が大きく違う。
これが現実です。

どうやったらうまく考えられるのか?

方法論として思いつくのが
 ・付箋に書いてホワイトボードに貼っていく
 ・コピーの裏紙に箇条書きをどんどん書く
 ・何人かでブレストする
などです。

これらはアイデアを書き出す方法であって
「考える」ということに直結していません。

頭に浮かんだ思いつきをどんどん書き出して..
これでは、効率が悪すぎます。

「考える」方法論とは、言えません。

「考える」ために、まず必要なことは
「何を!」考えるかなのです。

「考える」テーマは以下の6つです。
 1.過去(現在に至る背景・条件)
 2.現状(悩んでいる今の状態)
 3.目標(目指す・達成したい未来)
 4.成果(手に入れる期待する成果)
 5.課題(目標を実現する課題・方針)
 6.解決策(解決行動を設計)

これを頭に入れて視点を移動しながら「考える」と
漏れなく・矛盾なく洗い出す土台になります。

「考える」ことを簡単に言うと、
この6つのテーマを明らかにすることです。

どこかが抜けていたり矛盾があると
上手く「before→after」できません。

「考える」テーマを明確にすることで
「考える」効率を一歩高めることができます。

「考える」ことの「3つの力」の関係

図解:「考える」ことの「3つの力」の関係

「考える」を辞書で調べると
  ・情報を集める
  ・情報を作る
の2つの機能があります。

詳細は
http://www.teoria.jp/?p=3036

●情報を読取る力

 情報の真偽を確認しながら「情報を集める」力です。

 必要なことは視点を移動して、問いを立てるのです。
  ・ここは、どうなっているのか?
  ・あそこは、どうなっていのる?
  ・○○は、どうなっているのか?
 と、どんどん位置を移動し「問う」ことです。

 効率的に視点を移動するためには
 物事を構造で理解していることです。
 
 構造で理解していると
 手持ちの少ない情報を構造で理解して
 抜けている情報、矛盾のある情報を見つけることができます。
 ここを質問する、探していくことができます。

 思いつきで質問していては相手に見透かされます。

 しっかりと効率的に質問するためには
 物事を構造で理解していることが必要です。

 例えば、
  ・一人ブレストする
  ・裏紙に向かって箇条書きをたくさん書く
  ・曼荼羅の空白に書き出す
 ことを使って、相手や自分に質問するとしても
 何を質問するかのガイドにはなりません。

 経験を積むことで、だんだんできるようになるだけです。

●情報を組立てる力

 主張を論理で表現し「情報を作る」力です。

 物事を構造で理解していると
 その構造の完成度を高めることに注力できます。
 
 主張したいことを、論理的に組立てるということは
 「情報を構造化する」こと、その物です。
 
 情報を可視化すると、構造としての不備が見えてきます
 それを修正しながら完成度を高めることで
 価値ある情報を作ることができます。

「情報を集める、情報を構造化する、情報を作る」3つ行為は
それぞれ独立した力ではなく関連したものです。

情報を集め、組立てて、構造としての完成度を確認し
 ・不足の情報があったら、質問する
 ・矛盾する情報があったら、質問する
ということを繰り返します。

一度で上手くいくことはありません。
ぐるぐる繰り返すことで、内容の完成度が高まっていきます。

この中心にあるのが「構造化する力」です。

では、どうやって「構造化する力」を高めるのか?!

 構造の最小の基本要素を使って
 要素同士の関係をモジュール化し
 モジュールとしての完成度を高め
 完成度の高まったモジュールを組み合わせていく

という方法で、簡単な構造から複雑な構造までも
図解で構造化出ます。

簡単な部分から組み上げていけるので
誰でも構造化の力を高めることはできます。
ただし、練習が必要です。

この構造化の方法として
「9つの基本形」を使った図解思考を提唱しています。