「現場の知恵」を蓄積・活用する「考動知図」

「現場の知恵」を積上・活用する「考動知図」(こう・どう・ち・ず))

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04月

図解に役立つ本の紹介「自分のアタマで考えよう」

図解に役立つ本の紹介「自分のアタマで考えよう」

図解に役立つ本の紹介「自分のアタマで考えよう」

自分のアタマで考えよう
著 者:ちきりん
イラスト:良知高行
出版社:ダイヤモンド社 (2011/10/28)

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478017034/teoriacojp-22/

「思考の棚」の考え方に共感です。

普段の生活の中で
 ・得た知識
 ・考えた結果
を整理しておくことで、
何か、アウトプットする必要がある時に
精度の高い意見として発信することができる。

わたし自身は、日常的に感じたこと考えたことを
図解して書き溜めています。

積み上がっていくことで、
新しい可能性が見えてきます。

一度、読んでみることをお勧めします。

会社にとっての変化の必要性とブレーキ要因

図解:会社にとっての変化の必要性とブレーキ要因

会社にとっての変化の必要性とブレーキ要因

会社が変わり続けないと生き残れない例があります。

一つ目は、老舗の集まる商店街の例です。

地元の商店街が、シャッター街になっていませんか?
「昔は、良かった...」
そう嘆いいるお店はありませんか?

多くの地方都市の商店街はシャッターを下ろした店舗が増え、
開いているお店も昔のような元気がありません。

もっとも10年前、20年前と変わらぬ事業を営み、
同じ商品を作り、同じようなやり方で売っていたら、
環境変化に取り残され、業績が悪くなるのは当たり前です。

当たり前ですが、どんな企業も同じ商品で、
同じやり方で、永遠に好業績を続けることはできません。

社会や顧客の要求は変化していきます。

老舗企業が衰退するのは、
仕事のやり方が現実にマッチしなくなったからです。

つまり、成功した昔のビジネスモデルが古くなり、
通用しなくなったのです。

ビジネス・モデルの革新が必要です。

この革新を行うために最も重要なことは
自社の「核」を見極め「強み」を明確にすることです。

頭で何となく分かっているだけではダメで、
言葉で明確に定義できないと役に立ちません。

言葉で定義することで、社内で共有でき、
新しいビジネスモデルを設計する出発点になります。

生き残るために必要なことの二つ目は、
現場でのオペレーションの改善です。

誰でも体験があると思いますが、
クレームの窓口やソフトや機器のヘルプデスクの対応です。

かなり昔のことですが、ある大手メーカーのヘルプデスクに
電話で問合せをして、本当にたらいまわしにあったことがあります。

最初の電話窓口から回されたり、別の電話番号を教えてもらい
そこにかけました。
確か、5ヶ所くらいでもとの電話窓口に戻りました。

怒るよりも、面白いと思ってしまいました。

当時は、顧客対応の重要性が
今ほど認識されていなかったこともあると思います。

今、そんなことをしたらフェイスブックやツイッター、
ブログなどで簡単に不評が広がってしまいます。

そんな大きな問題で無くても、
何となく楽しくないとか、不便だ、もっと..
という不満や小さなトラブルはどこにでもあります。

それは現場で発見して直していくことが必要です。

ビジネス・システムの改善が必要です。

この改善は、現場の担当者が感じて考えたこと、
失敗からの学びをもとに仕事の運用方法をアップデートします。

ここで必要なことは、
感じたこと、考えたこと、失敗からの学びを
言葉で定義して社内で検討できるようにすることです。

検討することは
 1.成果のでる手順(プロセス)の改善
 2.上手くやる方法(コツ・工夫)の改善

この2つです。

この改善を続けることで、
どんどん運用レベルが上がってきます。

会社、変わり続けることが求められます。

この
 1.ビジネス・モデルの革新
 2.ビジネス・システムの改善
を続けることで社会に必要とされる会社として
変わり続けましょう。

でも、変われない会社があります。
 1.今の仕事の「仕組み」が見えない
 2.会社の「強み」を理解していない
 3.成果を上げるノウハウを組織に蓄積していない
この3つです。

上手く行っている会社でも、
この3つが欠けている場合が多いんです。

会社としてできていなくても
優秀な社員の頭の中に入っているので
とりあえずは問題なく回っていきます。

でも..

その社員が辞めたら..

特に、顧客を持って独立されたり
競合他社に引き抜かれたりすると問題です。

そうはならなくても、病気・事故で戦線離脱する場合もあります。

確実に、戦力が大幅にダウンします。

そして社長は、何年たっても..
「優秀な人が欲しい」と悩みつづけます。

10年たっても、20年たっても同じ悩みが続きます。

もったいないと思います。

そこから脱出するためには
 ・仕組み
 ・強み
 ・ノウハウ
を可視化して会社に積上げましょう。

社会の変化による働く環境の変化「若い時から準備が必要」

図解:社会の変化による働く環境の変化「若い時から準備が必要」

社会の変化による働く環境の変化「若い時から準備が必要」

渋谷で「ファストフードの時給を1500円にして」と
要求するデモが実施されました。

「時給1500円これが常識」
「働きすぎはもう終わりだ」
などといったプラカードを持った参加者らが
渋谷センター街を行進
「マクドナルド」のドナルドに扮装した人もいたそうです。

「労働条件を改善して欲しい!」
「ちゃんとした生活ができる収入を得たい!」
という気持ちは理解できます。

でも、「時給1500円」をデモで勝ち取れるでしょうか?

今、牛丼屋・居酒屋に外国人のアルバイトが増えています。

理由は簡単です。
人件費を押えるためです。

経営者としては
同じ作業なら「安くやってくれる人」を雇った方が
経営効率が上がるからです。

だから「時給1500円でないと働かない」
という日本人がいたら辞めてもらって
時給800~1000円で働いてくれる外国人を雇います。

結果が同じなら、安い方に流れます。
当たり前のことです。

その上、機械化がどんどん進んでいます。

昔は、寿司屋さんと言うと
何年も修行をした職人さんが握ってくれました。
だから高いものでした。

今は、安く食べられる回転寿司が全国に広がりました。

厨房では、マニュアル通りにごはんを炊いて、
酢などの調味料を入れてすめしを作ります。
それを機械に入れると、握られてでてきます。

アルバイトが、その上に寿司ネタを載せるだけで
お寿司です。

それをベルトコンベアーに載せると接客すら必要ありません。

今日は入ったアルバイトでも、すぐに厨房で戦力として働けます。

時給1500円で働いてもらう必要はありません。

経営者としては
安くて美味しい食事を提供して
他のお店と差別化して競争力を高めるために
人件費を含めて製造原価を下げる工夫をします。
当たり前のことです。

このようなことは、
どの業界でも、どの職場にも広がっていきます。

ですから、誰でもできる「作業」を仕事にしたら
海外や若者との価格競争になります。
機械化で仕事が無くなることも覚悟しないといけません。

これからは
 ・誰でもできる「作業」を仕事とするか
 ・誰にもできない専門性を磨いて仕事にするか

自分で決めないといけません。

そして、社員でも自営行でも
こう問われ続けます。

「あなたは、何ができますか?、どんな貢献ができますか?」

厳しいです。
でも、当たり前のことです。

これに、どう答えますか?

1.一生懸命頑張ります
  (指示してください、真面目にやります)

  これは質問への答えになっていません。
  得意なことが無いんです。
  会社への貢献を提示することができません。

  こうなると..
  誰でもできる作業の争奪戦を、若者や外国人・機械と行います。
  40代、50代になると間違いなく仕事は無くなります。

2.○○を□□年経験しました
  (○○部長でした、任せてください)

  これも質問の答えになっていません。
  出番を作ってくれれば、「場」がハマれば実力発揮できるかも?
  大手から中小に行ったら自分で「場」を作れないと意味ありません。
  
  飲んで酔えば、武勇伝がでますが..
  それをノウハウとして汎用化できないので応用が利きません。
  多少の習熟度を必要とする作業で安く働くしかありません。
  でも、どんどん機械化が進み、外人との競争も入ってきます。

3.○○についての専門家です
  (独自に積上げたノウハウがあります)

  自分の専門性を明確にしています。
  積上げた実績をベースに、自分の専門性を語ることができ
  それを文書にして見せることも、若い人に教える事もできます。
  
  何の専門家か明確にして
  会社と成果について契約するしか高給では働けません。
  

この3つの分類を、キャメル・ヤマモト氏は著書
「稼ぐ人、安い人、余る人―仕事で幸せになる」で
3つに分類しています。

  稼ぐ人、安い人、余る人―仕事で幸せになる
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4344900138/teoriacojp-22

そして、藤原和博氏は「なぜ給料が二極化するのか?」の中で
年収200万円と800万円の人と定義しています。

  なぜ給料が二極化するのか? 年収200万円と800万円の人
http://bizmakoto.jp/makoto/articles/1303/06/news003.html

これからは、
 ・「稼ぐ人、安い人、余る人」のどれになるのか?
 ・「年収200万円と800万円の人」のどちらを目指すのか?
若い時から、しっかり考えて準備する必要があります。

人と組織の「強み」を積上げる「考動知図」の体系:個人編

図解:人と組織の「強み」を積上げる「考動知図」の体系:個人編

人と組織の「強み」を積上げる「考動知図」の体系:個人編

これからはグローバル化の時代です。

誰でもできる作業は、市場原理に従って
安くやってくれる海外や若い人に流れます。

もちろんコンピュータという機械に
置き換わっていく仕事もたくさんあります。

自分の今の仕事が..
この先、何十年もあり
今の収入を確保できる..
そんな保証はありません。

自分の仕事は、大丈夫でしょうか?

その上、これからは誰でも
「あなたは、何ができますか?」
と問い続けられます。

これは会社員でも、
自営業でも、
派遣でも同じです。

誰でもできることを、
誰でもできるレベルで
「頑張ります!」
と言っても意味がありません。

顧客に対して、
会社に対して
どんな貢献ができるのか!
その希少価値で!
収入が決まります。

以前は、
優秀な大学をでて大きな会社に勤めていました。
そこで、○○を10年担当していました。
と言えば経験10年
それなりにできると思ってもらえました。

でも、今は、無理です。
単純な体験年数を言ったところで意味がありません。

自分は
 ・何ができるか
 ・どんな貢献ができるか
 ・裏付けとなる実績は
 ..
と、自分の得意な事をプレゼンできないと仕事が得られません。

その上
 ・会社の枠の中で
 ・上司に言われた通り
 ・真面目に、
 ・余計なことは何も考えずに
 ・一所懸命..
これが一番、
これから役に立たないと考えられます。

これで良かった時代は、とっくの昔に終わっています。

これからは
厳しい時代でもありますが
大きなチャンスの時代です。

単純に学歴で差別されることはありません。
大企業だったから良いとも言えません。

自分の「頭と体」に蓄積した
 ・知恵
 ・技能
で勝負でききます。

そのために必要な事は
 ・毎日の仕事の現場での「気づき」
 ・失敗からの「学び」
 ・上手くやるための「工夫」
 ・成果につながる「手順」
を、問題解決のカタチにして記録していくことです。

大事なことは
 ・問題解決のカタチにする
 ・記憶でなく記録にする
ことです。

年配者が、お酒を飲みながら
若い人に、「俺の若い頃は..」と
武勇伝を長々と語られても、聞かされる方は迷惑です。

思い出話は、どんどん変形して
だんだん中身が変わってきます。

誰でも使える状態で
記録しておくことが必要です。

若い時から、
コツコツ書き溜めて20年、30年たつと
相当な情報量になります。

20年貯めても40代です。
30年では50代です。
中高年、真っ只中です。

これで、
 ・何も蓄積していなかったら?
 ・誰でもできる仕事しかしていなかったら?
リストラ対象になる覚悟が必要です。

日々の仕事の経験を

  知的資産
  「知」のストック

 
として蓄積しましょう。

この蓄積の量・質・活用の仕方で
人生後半の可能性を大きく変えることができます。