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06月

社員のやる気と仕事の仕組みの関係

図解:社員のやる気と仕事の仕組みの関係


 

事業の成功は「社員のやる気」が重要。
これは間違いないと思います。

そこで、社員のやる気を引き出す為に様々な取り組みがあります。

例えば、
 ・業績給の導入 
 ・モチベーション研修
 ・意識革新の研修
 ・社員の行動管理の徹底
などです。

でも、これらの手法を使うことで
確実に社員のやる気を高め
成功につなげていけるでしょうか。

効果がある場合もあるでしょうが、
経営者として完全に満足できる決め手に欠ける
というのが本音ではないでしょうか。

それどころか、逆効果になることすらあります。

例えば業績給を導入すると..
成果を上げている人が、後輩に自分の仕事の成果の上げ方を
喜んで教えるでしょうか?

同僚の成果が上がれば、チームとしては喜ばしいことですが
個人としては自分との業績が大きい方が自分の評価が高くなるので、
業績を上げる「仕事のやり方」を教えたいとは思いません。

では、どうやったら
社員のやる気を高めることができるのか?

ここで疑問です。

「やる気」は、
外部から刺激してもらうことで高めるものなのか?
..ということです。

外部からの刺激は一時的なものでしかありません

「やる気」を高めるキッカケにしかなりません。

内なる自分から湧きあがらない「やる気」に
意味はありません。

では、内なる自分から湧き上がる「やる気」はどうやる?

それに必要なことは
 ・自由に改善の意見が言えて
 ・良い意見なら採用されて
 ・それで仕事の仕組みややり方が改善され
 ・結果につながり
 ・意見を言った人が称賛され
 ・社内での存在感が高まり
 ・給料や昇進にもちょっと反映する
と言うサイクルが回っていくことだと考えます。

このサイクルを回していくには
今、会社の「仕事の仕組み」が明確になっている必要があります。

「仕事の仕組み」が明確でないと、
誰もが
 ・自分の担当部分は良く知っている
 ・他人の担当部分は良く知らない
となり
改善アイデアを出しても部分最適の域を出ないことが多くなります。

発言した本人は、一生懸命に考えて発言した。
でも、他の人からみると
「あいつ、分かってないな!」となります。
社内の反応は冷ややかになります。

受け取る上司にしてみると
ピンボケな改善アイデアを、素晴らしいことのように
主張されても面倒くさいだけでです。

そうなると、改善アイデアを出しても
聞いてもらえないと感じるようになり、
意見を言わなくなります。

もったいないです。

社員のやる気を、より良く発揮させていく土台が
「仕事の仕組み」を文書化した業務マニュアルです。

会社を成長させていくには、
 ・社員のやる気
 ・仕事の仕組み
この両輪で考えていくことが必要だと考えます。

まずは、会社の仕事の仕方を可視化してマニュアルにして
改善の土台を造りましょう。

それができると
 ・マニュアルを見て、仕事の全体像を理解して
 ・どこを、どう改善すれば良いか確かな改善アイデアが出せる
ということができる環境が整います。

このマニュアルを整備している段階で
社員が積極的に意見を言って仕事を成長させる文化を醸成していきます。