どこの職場にも
「俺は、仕事ができる!」
「あいつより、俺の方が..」
「あんな課長より、俺の方が..」
という人はいます。
私自身、社会人になりたての頃は現場の仕事がすべてでした。
現場で、こまねずみのように動き回っていました。
体力があったので人より動いていました。
工夫して作業効率も上げていました。
ですから「仕事ができる」という自負はありました。
現場のことを何もしないで、偉そうに口だけの管理職を
「何やってんだろうな~」なんて、思っていました。
まさに、自分の狭い視野で「できる!」と思っていたのです。
でも、だんだん社会経験を積み、後輩に仕事を教えるようになると、
現場で動き回るだけではダメだと実感します。
自分が動かないで、指示だけするという場面が」出てきました。
見える範囲が広がったのです。
こういうことは、誰にでもあると思います。
問題なのは
・同じ場所にとどまって
・自分の視野の範囲しか見えない
ことです。
誰でも、自分の見えている範囲でしか考えられません。
一度、立ち止まって自分の位置を確認しましょう。
今の自分は、
・どの立場で仕事をしているのか?
・視点はどこにあるのか?
です。
若い新人で、現場作業に携わっていても
意識は、経営者・管理者という人も増えてきました。
起業が当たり前になってきたので
若くても経営者としての意識で現場で働いているのです。
逆に中高年の管理者でも
現場で作業をやる意識しかない人がいます。
「俺は、こうやってきた」というところから
同じようにやることを強要してきます。
現場全体を見渡すことができていません。
これでは、変化の激しい時代に対応できません。
そして、もう一つ意識する必要があるのは
何を提供して組織に貢献するのかということです。
提供するものは2つあります。
1.時間:決められた勤務時間を全うする
2.能力:成果にどれだけ貢献したかが問われる
誰でも、この2つを提供して
自分以外の人の役に立ちます。
若い時は、時間を提供して
だんだんと能力を提供する割合が増えてくるのが理想です。
今の自分は、
・どの位置で
・何を提供している
のか考えてみましょう。