「現場の知恵」を蓄積・活用する「考動知図」

「現場の知恵」を積上・活用する「考動知図」(こう・どう・ち・ず))

TEL.025-531-1151 

〒942-0036 新潟県上越市東中島1943-91

  hidetoshi@teoria.co.jp
図解の型

複雑な図解も、簡単な図解の型の組合せでできる

図解の応用表現(対比+段階+移動)

複雑な図解も、簡単な図解の型の組合せでできる

この図では、「3つの型」の「9つの基本形」の
・比べる:対比
・並べる:段階
・並べる:移動

の3つを使っています。

この図を、文章で表現したらどうなるでしょうか?
長い説明の文章が続きます。
そして、誤解されないよにうに言い回しに気をつけて、
何度も読み返し推敲する必要があります。

文章で、この図解の内容を上手く誤解無く
表現できるでしょうか?

でも、誤解を防ぐことができるでしょうか?

文章だと
・何が書いてあるのか、先頭から読み始め
・順に読んで、部分の理解をしながら
・全体像を頭に思い浮かべていく
これは、読み手の意慾と能力にかなり依存する
情報の伝え方です。

図解だとパッと見ただけで
・ここが変だ?
・ここは私の意見と違う!
となります。

ここに、図解と文章の違いがあります。

図解は、一目で全体を見渡すことができ、
表現している要素同士の関係が理解できます。

理解の進め方は
・全体を俯瞰して
・要素同士の関係を把握して
・注目する詳細に進むことができ
全体の理解に進めます

図解は、情報の共有がしやすく
みんなの知恵を集めるやすくなります。

このような複雑な図解も、図解の「型」を
組み合わせることで作成できるようになります。

みんなの知恵を集めることができるので、
みんなで、内容の完成度を高めることができます

————————————————————-
●図解講座
人と組織のパフォーマンスを高める 思考と行動を図解で可視化する技術

~図解CD・演習付~
http://www.teoria.co.jp/semi/20140710/index.html

思考を整理し図解表現する「3つの型」と「4つの力」

思考を整理し図解表現する「3つの型」と「4つの力」

思考を整理し図解表現する「3つの型」と「4つの力」

今、たくさん図解している私でも、
以前は、かなり苦しみました。

何を書けば良いのか?
どう書けば良いのか?

ずいぶんと悩みました。
  
まさに、試行錯誤の毎日です。

そこで、それまで作成した、
たくさんの図解を眺め何か法則は無いかと考えました。
見えてきたのが、この「3つの型」です。

この「3つの型」は、「9つの基本形」に展開します。

これは図解表現する型であり、思考を整理する型です。

表現したいことを言葉にして、その言葉を組合せる「型」です。
要するに思考のアッセンブリの型です。

この「9つの基本形」で要素を組み合わせることで、
複雑な図解な図解も描くことができます。

「3つの型」は

 1.比べる
   要素同士を比較する
   ・どっちが良いか?
   ・基準を決めて選ばせる

   仕事の主なことは、比べることです。
   自社商品と競合商品を比べる!
   では、どんな基準で比べるのか?
   比べて、どう選ばせるのか?
   「選ぶ」を導くことが提案の仕事です。

 2.並べる
   要素同士を並べて整理する
   ・因果関係の整理 
   ・手順、段階に整理する

   問題の分析をする時は、過去を遡ります。
   しっかり因果関係を理解して遡れるかが重要です。
   因果関係を理解する力を未来に向けると..
   目標をを達成するための計画のステップになります。
 
 3.組み立てる
   要素同士を関係で整理する
   ・内容の分析
   ・手段への展開
   ・包含関係

   仕事のできる人は、仕事を「仕組み」として理解しています。
   できない人は、仕事を「作業の連なり」として覚えています。
   この組立てが重要です。

そして、最も大切なことは、
図解する要素を洗い出すことです。

それが「言葉にする力」です。

比べる力、並べる力、組み立てる力を合わせて
4つの力と呼んでいます。

図解は「3つの型」で取組むと、できる!

20131215zukai

図解は「3つの型」で取組むと、できる!

図解には、2つあります。
 ・概念の表現:考えたこと、行動することを表現するチャート
 ・数値の表現:数値で比べる表やグラフ

難しいのは「概念の表現」です。

「概念の表現」の
「3つの型」は、図解表現のテンプレートではなく
頭に中にある表現したい内容を整理し組立てる「型」です。

図解で難しいのは図形の操作ではありません。
「言葉の操作」です。

言葉の操作とは
 ・思考を
 ・言葉を定義し
 ・整理し、
 ・加工し、
 ・組立てる
ことです。
これが難しいんです。

この「言葉の操作」に
「3つの型」とその基本となる「9つの基本形」
を使うことで
思考を
どの「型」を使って
どう整理すれば良いか
と考えると、とてもやりやすくなります。

私も、最初は上手く図解ができませんでした。
何を書けば良いのか?、どう書けば良いのか?、
ずいぶんと悩みました。
  
でも、できないなりに時間をかけて書き溜めて行きました。
まさに、試行錯誤の毎日です。

効率的に図解できないかと、あがいて模索していました。
そして、これまでの体験の棚卸をすることと
自分で作った、たくさんの図解を眺め
何か法則は無いかと考えました。

見えてきたのが、この3つの型です。
これが見えてから、図解に取組みやすくなりました。

ただ、この「型」は、カタチに流し込めば図解できる
テンプレートと理解しないでください。

考えたことを言葉の要素にして、
単純な「A-B」の関係にすることから始めます。
それをたくさん集め、組合せることで図解になります。

この「型」を組み合わせることで、
どんなに複雑な図解も作成できます。
単純な「A-B」の関係の組立てだからです。

業務機能関連図や業務フローなどの図解も
この「9つの基本形」の入れ子・組合せでできます。

この他に、「9つの発展形」、「5つのグラフ」を知っていれば、
企画書や提案書でに図解を入れやすくなります。

図解で考えを整理する時に、最も使うことは「比較」

20130530zukai

図解で考えを整理する時に、最も使うことは「比較」

図解と言うと、テンプレートがあって、
そこに言葉を埋め込んでいけば図解になると
考えている方もいるようです。

ネットで探すと、たくさんの無料テンプレートを
手に入れることができます。
でも、なかなか使えません。

その理由は..

図解しようとするテーマを具体的に整理できていないからです。
頭のなかにあるモヤモヤした状態から、いっきに図解はできません。

モヤモヤした状態を整理する必要があります。

この「大相撲を考える」と言う図解は、
大相撲って何なのかを整理したものです。

数年前のことですが、当時の横綱が巡業をさぼって
国に帰ってしまいました。
体調不良を理由にしていたのにサッカーに興じる
横綱の映像が報道されました。

それを見て、何人ものコメンテータが意見を言っていました。
でも、意見が噛み合いません。

そこで、整理して「比較」して見ました。

ところで相撲って何か!

●興行?
 ビジネスだったら、横綱は取締営業本部部長のような立場です。
 巡業は、売上拡大のために、見込客集めに頑張らなければならない場面です。
 それを、ほとんど仮病だと思わせるような行動でした。
 あのヘディングシュートができるなら、
 病気だとしても巡業に参加して顔を見せるべきでした。

●神事?
 神事なら、巡業はおまけの様なもの横綱が参加しなくてもいいでしょう。
 いやな仕事は部下に押し付ける上司みたいなものでしょうか?

●スポーツ?
 スポーツなら、ルールに則って勝てばいいんです。
 有力なスポンサーがついていれば、巡業は関係ありません。
 スポンサーがいない弱い力士の生活費稼ぎの場でしょうか?

大相撲に詳しくないので勝手なことを書きました。
この3つの切り口が正しくないかもしれません。

ただ、テレビでの議論が、
この3つを整理していない状態で話し合っていることに、
違和感を感じて、この図解を創りました。

同じ土俵に載せて話しても混乱するだけです。

考えられる性質を並べて「比較」するだけで分かりやすくなります。

図解の最初の一歩は、
要素を並べて「比べる」ことです。

図解とは「モデル化・ダイジェスト化」

20130522zukai2

「これ、図解できませんか?」と
相談されることがあります。

ですが..

私でも、図解できないモノがあります。

その図解できない4つの理由は!

1.図解表現する内容が無い 

日記のような文章が長々と書き連ねてある。
・何が言いたいの?
・何を理解して欲しいの?
・何か決断して欲しいの?

「気持ちは分かりますが..」としか言えません。

2.抽象度の高い言葉がたくさん並ぶ

例えば、「マーケティングが重要」と言われても
確かに重要だ..
でも、広すぎる概念化ので
どこを・どうしたいの?
表現したい範囲が広すぎて、あれも・これもとなる。

1枚に全て盛込もうとしても無理。
中途半端な言葉がたくさん並んでいる
つい「分かってる?」と言いたくなってしまう。

理解が浅いので抽象度の高い言葉を多用している。

3.要素となる言葉の定義が甘い

一つの言葉を、微妙に違う複数の意味で使っていたり、
一つの概念を複数の言葉で表現していたりしている。
もらった資料を読んでも見えてこない。

考えている時間が少ないので思いつきレベルで止まっている。
言葉の定義に敏感にならないと図解できません。

4.内容の整合性が低い

図解する材料となる言葉や文章同士の関係が見えない。
包含関係や階層構造の把握ができていない。
読み込むと
・抜けている
・ダブっている
・矛盾がある
図にしようとするとアラが見えてくる
テーマの理解、基礎知識、考える材料が少ない。

主な理由は、この4つです。

これでは、私も図解はできません。

でも、図解しようと考える最初の一歩はここです。
この状態からスタートします。

めげることはありません。

ここから、
・何のために、
・何を、
・どのようにと目的を定め、
・目標を設定(着地点)して、
・材料を集める
ことになります。

そして、図解していきます。

図解を描くことは、難しいものではありません。

描く内容が整理されていれば簡単です。
内容を整理することが難しいのです。

逆に言うと..
描く内容の完成度を高めるために図解を使います。

図解の2つ機能を紹介します。

■モデル化(構造化)

【辞書で調べると】
事象の構造を抽象化して論理的に形式化する

このように考えて良いと思います
・要素同士の関係が明快
・整合性がとれている
・漏れ、ダブりがない

【具体的には】
図や矢印を使って、関係と構造を表現する

図解に描くべき内容に、構造としての完成度が必要です。
別に難しいことではありません。
分かりやすい話をしている人は、自然にできています。

ダイジェスト化(要約)

【辞書で調べると】
ある文章や出来事などの内容を要約すること

このように考えて良いと思います
・必要なポイントに絞り込む
・言葉の意味を定義
・内容を圧縮したもの

【具体的には】
文(S+V)・単語をつかって定義や内容を表現する

図解を簡単に言うと「論説文のダイジェスト版」です。
短い言葉で、分かりやすく要約したものが図解です。

というように、私は考えています。

要するに、この2つです。

考えていることを短い文に要約し
その文を箱や丸でくくって
線や矢印でつなぐと図解になります。

図解のネタは、日常にたくさんあります。

練習材料にしましょう。

図解は、水泳と同じように練習量で上手くなります。