「現場の知恵」を蓄積・活用する「考動知図」

「現場の知恵」を積上・活用する「考動知図」(こう・どう・ち・ず))

TEL.025-531-1151 

〒942-0036 新潟県上越市東中島1943-91

  hidetoshi@teoria.co.jp
可視化

なぜ図解を使って思考するのか?

図解:なぜ図解を使って思考するのか?

図解思考は、図解を使った思考方法です。

図解は、
 ・要素(パーツとなる言葉の情報)
 ・関係(要素と要素の関係を構造化)

から成り立っています。

紹介している図の左右で
 箇条書きで示すこと
 図解で示すこと

を比べると
図解で表現したほうが、はるかにわかりやすくなります。

単純な内容なら、図解でも箇条書きでも大丈夫ですが
複雑な内容になればなるほど、
図解で表現することとの違いが大きくなります。

図解は、関係性を単純化して示すことが得意だからです!

図解の目的であり機能は
複雑な情報の関係性をシンプルに整理することです。

それには、
 ・要素化
   物事を言葉で切り取り情報化
   要素となるパーツを洗い出すことです

 ・抽象化
   俯瞰して全体を見ること
   情報の関係性を見つけるには抽象度の上下が必要です 

 ・関係化
   パーツとパーツの間にある関係性を考えます
   全体を単純化して要素同士を結び付けます
   因果関係、包含関係、移動、段階、対立など..

ということを行います。

関係を組立てるために
「図解パターン」を使うことがあります。

パターンは、とても有効です。
ただし、表現する内容に合致すればです。

図解の初心者は
表現する内容に合致しないテーマを
無理に当てはめようとすることがあります。

こうすると..
思考が深まらず、役に立たない図解が出来上がってしまいます。

これでは本末転倒です。

図解すると、思考の「見える化」ができるのです。
見えると、内容の過不足・矛盾が見えます。
見つけたら直せばいいんです。

そうなんです、思考の過不足・矛盾を可視化して
修正を繰り返すことで、思考の完成度を高めることが
図解を使った思考の大いなる役割なのです。

情報を可視化する理由:整理すると見えてくる

図解:情報を可視化する理由:整理すると見えてくる

図解と言うと
分かりやすく伝える表現方法と思われてます。

間違いなく、その面はあります。

私は
 ・思考を深めるため
 ・分かりやすく伝えるため
の2つの役割があると考えています。

今回、紹介する図解は
「情報を可視化する理由:整理すると見えてくる」
です。

図解で情報を整理し可視化すると
 ・言葉を聞いていただけ、
 ・文章を読んでいただけ
では見えなかった事柄を見つけ出すことができます。

例えば、以下の文章を読んで、質問に答えてください。

例文............
日本のワインぶどうの父、川上善兵衛の開発したぶどうを
使ったワインができました。赤ワインは、マスカット・ベ
ーリーAの華やかな香りと果実味豊かな味わいがあり、
白ワインは、上品でやさしい香り、すっきりさわやかな辛
口です。ロゼは、華やかな果実の香りと、上品ですっきり
とした味わいがあります。

文章を順に読んでいくことで、誰でも理解できます。
取り立てて難しいところはありません。

そこで質問です。
 ・赤ワインは、甘口ですか?、辛口ですか?
 ・白ワインの、原料となるぶどうの種類は?

これに答えられますか?

誰もが、質問されてから読み直します。
でも、書いてありません。

順に読んでいる時には、疑問はわきません。
質問されてから「どうだった?」となります。

普通の生活では何も問題はありません。

でも、これが仕事で成果を求められる場面では、
分からないこと、不明なこと、不確定なことを
そのままにしていては問題です。

ここで役に立つのが図解です。

この図のようにマトリクスにすると
 ・提供されている情報
 ・提供されていない情報
が見えてきます。

図解すると、簡単に見つかるということです。

見つけたら聞けば良いんです、調べれば良いんです。

情報を整理して構造化(わかりやすい形に組み替える)すると
 ・関係が見えてくる
 ・過不足・疑問が浮かび上がる
のです。

図解は、役に立ちます。