「現場の知恵」を蓄積・活用する「考動知図」

「現場の知恵」を積上・活用する「考動知図」(こう・どう・ち・ず))

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図解の基本と特徴

どの職場にも・誰にでもある4つの悩みと原因

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どの職場にも・誰にでもある4つの悩みと原因

(図解で、思考を整理し、受け取り・伝え・共有する)

職場に、こんな悩みはありませんか?

 ・顧客の真意を理解できない
 ・伝えたいことを上手く表現できない
 ・相手に正しく伝えられない
 ・会議で議論がかみ合わない

仕事は、この4つから問題が発生します。

これらは、すべてコストです。
その上、成長のブレーキになります。

1.顧客の真意を理解できない

顧客の発言通りに、頑張りました..
これでは上手くいきません。
私は、SE時代にさんざんやり、失敗しました。
打ち合わせ内容をしっかり議事録に書いて
その通りにシステム開発しても「違う!」と言われ
仕様変更を要求されました。

そこから、
  顧客が口で言っていること ≠ 顧客が望んでいること
これを発見しました。

顧客には
●言葉にならない想い
●明示されない期待
●つじつまの合わない要求

これがあるんです。
顧客は、自分の期待していることを、つじつまを合わせて
正しく言葉で表現できないのです。
 
提案する方は、これを理解する必要があるのです。
相手の発言を、図解しながら聞くと..
足りない所、つじつまが合わないところが見えてきます。
そこから「尋ねる」ことで、どんどん引き出せるようになりました。

相手の期待を確認する..理解  これが必要です。

2.伝えたいことを表現できない

自分の頭の中にあるんだけれど..上手く表現できない。
こんな経験はありませんか?
私は、提案営業するようになって、苦労しました。
わかりやすく表現するには、どうしたら良いのか??
提案書を何度も書き直したり、時間をかけました。
でも、上手くいきません。
悩んだ結果、図解に辿り着きました。

図解するようになって分かったこと
書けないと言うことは、頭の中に無いんだ!
あると思っていると表現しよう考えてしまう
無いと納得することで、「創る」というアプローチができる
と言うことです。

自分の頭の中には
●モヤモヤとした「想い」
●整理されない要素が混在
●無理な条件への対処

これを整理する必要があります。

紙に、言葉で書いて、関係を線で結ぶ事で、
全体が見えてきました。
やっていることは図解でした。

自分の頭の整理・まとめ..企画  これが必要です。

3.相手に正しく伝えられない

誰でも、どんな職場にも、「伝わらない」という悩みがあります。
その「伝わらない」が、原因のトラブルもたくさんあります。

以前、2人に同じFAXを送って反応がまったく違うことに
驚きました。
2人とも、何の思惑もありません。
FAXを見て、頭に浮かんだことが違っただけです。
文章では、理解の個人差が大きいと体験しました。

誰も、問題を起こそうと聞かないわけではありません。
ちゃんと聞いても、そこから得られる情報や解釈に個人差があるんです。
そこをしっかり理解することが必要です。

人の特徴は
●興味が無いと読まない
●理解の個人差が大きい
●理解しないと行動しない

これがあります。
  
長い文章では、読まないで「分かった・分かった」と言って、
机にしまいこまれてお終いということもあります。
自分にとって意味がある文書だと理解してもらい、
理解の個人差を少なくする工夫が必要だと考えました。
そこから、図解になりました。

相手に正しく伝え行動へ..伝達   これが必要です。 

4.会議で議論がかみ合わない

同じ職場で、同じ仕事をしていても、
仕事のやり方・コツには、個人差があります。
担当分野が違えば、想像はできても細部は分かりません。
同じ会議のテーブルについても、細部まで共有することができません。

そんな前提条件の上で、
頭の中にあることを断片的に会議で発言しても、
それが正しく、会議の参加者全員に伝わることはありません。
足りない部分、未完成な部分を追及されます。
発言する方は、追及する意識は無くても
相手は追究された、人間性まで否定されたと受け止めてしまう場合もあります。

個人と個人の頭の中のことを、
不明確な言葉のやりとりで進めることに問題がありました。
頭の中のアイデアを、
・分かりやすく表現して
・所有者を「みんな」にする
これが必要です。
それを追究したら図解になりました。

人は、誰でも違います。
●事実の認識、情報量が違う
●問題の解釈、理解度が違う
●行動の選択、解決法が違う

この違いを認識したところからスタートする必要があります。

みんなの意見の土台を築く..共有
   これが必要です。 

すべての仕事は、
可視化しないと協同作業することができません。

自分の頭の中にあるだけでは、
自分がやれる範囲のことしかできません。

組織を創る意味は
一人でできないことを、
たくさんの人のチームワークで
成し遂げるためです。

そのためには、
自分で考えたこと、顧客が考えたことを

●思考の構造化
考えていることを構造設計して
ロジカルチェックして
完成度を高める必要があります。

●思考の可視化
考えていることを、分かりやすく表現して
理解の個人差を減らした状態で
伝えていくことが必要です。

そのために図解は役に立ちます。 

図解は「問い?」が出発点

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図解は「問い?」が出発点

企画書や提案書の作成、プレゼン資料の作成で
最も重要なことは「問い?」です。

この「問い?」の立て方で、
図解コンテンツの価値は決まります。

他の人と同じような切り口で、
「問い?」を立てても意味がありません。
その他大勢の中に埋没してしまいます。

「問い?」を立てるということは、
やろうとしていることに対して
解決できる方針を定める!
と言うことです。

言いかえると、「問題を定義した」と言うことです。
問題を定義するということは、
解決できる切り口をもったとも言えます。

そのために必要な事は、
テーマに対する基礎知識です。

この基礎知識の充実度で「問い?」が決まります。
価値ある「問い?」を生み出すには、
そのテーマを良く知ることが必要です。

基礎知識が少ないと、
平凡な誰でも考えるような
「問い?」しか浮かびません。
表面上の事だけでなく、
現場の本音を理解することが大切です。

今は、便利になりました。
初めての業種でも、
ネットで情報をたくさん得ることができます。
たくさんの人がブログを書いています。
それを見ることで現場の臨場感も伝わってきます。

以前、畜産関係の企画書を作成した時は、
畜産農家のブログをたくさん見ました。
3日間くらい見ると、だいたい現場の状況がつかめます。
そこから企画書作成の切り口を創ります。

そう3日間もかけます。
1週間かけることもあります。
初めてのテーマなら、
良い「問い?」を生み出せるまでやります。

よい「問い?」ができれば、半分終わったようなものです。
それに従って、情報を集めていきます。
集めながら、「問い?」と比較します。
時として「問い?」を修正することもあります。

情報が集まったら..
納得できる組立てをし、
表現の工夫をし図解を完成させます。

図解の機能は可視化と構造化

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図解の機能は可視化と構造化

「図解」と言うと、表現方法と考えられがちです。

確かに表現ではありますが、
相手に正しく伝えるための表現だけの
技術ではありません。

図解には2つの機能があります!

1.思考を可視化(表現)
  表現する、言葉で定義する、
  わかりやすくする

2.思考を構造化(設計)
  考えを整理しまとめる、
  整合性のある構造を創る

図解するときには
この2つの行為を同時に行っています。

表現するというアプローチだけでは図解できません。
内容を「構造設計」するという意識が必要です。

内容を創ると言う意識をしないままに図解に取り組むと、
納得できる完成度のコンテンツはできません。
上手く表現できない..と悩むだけです。

その原因は、表現する内容が固まっていないからです。

図解しながら..
ああでもない..
こうでもない..
と何度も直していくと..

ああこうだったんだ~
と言うように、自分の言いたかったことが
明確になってきます。

それが図解の良さなんです。

図解を使う3つの目的

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図解を使う3つの目的

図解することで、
・内容の不足が見えます
・内容の重複が見えます
・内容の整合性の不良が見えます

この気づきに答えていくことで、
内容の完成度がアップしていきます。

要するに、
考えていることを可視化して
内容を整理するのが図解です。

内容を整理するのですから

 ・理解
  相手の発言を整理でき、理解しやすくなります

 ・企画

  自分の頭の中のアイデアを整理し企画できます

 ・伝達
  分かりやすく、正しく伝えることができます

仕事では、
 ・思考
  考えていること、伝えたいこと
 ・行動
  やるべきこと、やって欲しいこと

を言葉にして表現することが大切です。

図解するステップ(概念・設計・表現)

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図解するステップ(概念・設計・表現)

企画書や提案書を分かりやすくしようと
図解を考えていませんか?

なかなか簡単に図解できないのが実際です。

3つの手順の結果として図解ができます。

1.概念
  実現の「考え・アイデア」がある

2.設計
  納得できる論理に構成できる

3.表現
  解りやすく表現できる

この結果..
  図解ができる!

図解することは考えを創ること。
 
頭の中にある「考えたこと」を
「見えるようにする」ことです。
 

図解ができない最大の原因は

 ・頭の中に「概念」が無いこと
  表現したいと思っても、表現するものが無い状態
  意外と多いです

 ・概念をまとめることができないこと
  大きな抽象度のままでは表現できません
  小さな単位に切りだすことが必要です
  思考部品のアッセンブリー化が必要です
  これが一番難しい..

これを乗り越えられれば..
誰に対して伝えるのかで
 ・設計方針が決まり
 ・表現内容が決まる
のです。

  ●イギリスのことわざ—–
    考えていたことを
    上手く言い表せた時にはじめて
    自分が何を考えていたか
    見えてくる。
  —————————
があります。

まさに、これです。

「概念」を分かりやすく組立てると、
結果として「図解」が完成する。

図解が完成すると、
自分の考えていたことが見えてきます。

仕事の現場で発見したことを図解して書き貯めませんか!

図解って、何を書けばいいの?
図解って、どう書けばいいの?
に答えます。
——————————————————-
図解講座のご案内
 人と組織のパフォーマンスを高める 思考と行動を図解で可視化する技術
  ~図解CD・演習付~
http://www.teoria.co.jp/semi/20140710/index.html

図解は自分の頭の中をさらけ出す

20131105zukai

図解は、見られた瞬間に..
厳しい評価の視線にさらされます。

長い文章なら読みとばされたり読まれなかったりで、
「内容の不完全さ」
が見えにくいのですが...

図解にするとは、
はっきり見えてしまいます。
簡単に見抜かれます。

何が...

1.アイデアのレベル

オリジナルな内容か?
もの真似ではないか?
役に立つ内容なのか?
思いつきを言っているだけではないか?

2.論理の構築力

内容が体系的に組み立てられているか?
無理な飛躍はないか?
裏付けやデータで主張を補強しているか?

3.表現力

考え抜いた表現(言葉)か?、
表現のあやふやなところは?
無理があるのでは?

4.準備・努力の量

どれだけ準備したのか?
片手間にやってのではないか?
事前に想定できる範囲をおさえているか?

見抜かれる理由は..

図解には、
内容を構造的に表現するという特長があるからです。

図解で表現したコンテンツは
自分の頭の中身そのものです。

・準備不足のまま図解すると..
 ・内容を突き詰めないままに図解すると..
 ・あやふやな情報を精査しないで図解すると..
 ・他人のモノマネで簡単に図解すると.

はっきりと表れてしまいます。

見透かされます。

自分でも、
自分が正しく理解していなかったと分かります。

この特徴から
内容の完成度を高めるために
図解で検証しながらコンテンツを創ると
内容の完成度を高めることができます。

図解は見れば簡単ですが、
その簡単にするまでが大変です。

難しいテーマほど、図解の出番があります。

「もやもや状態」から図解する手順

20130606zukai

「もやもや状態」から図解する手順

図解講座で...
 「何を、どう図解するのか?
     手順やパターンを具体的に教えてください!」
という質問というか要望を受けます。 

でも、このように質問する人は...
 ・決まった手順に従って
 ・パターンにあてはめれば...
図解ができると思っているのです。

要するに...
「手順を明確にしてくれればその通り図解をする!」
「手順が分からないから図解できない。」
と言っているのです。

良くやるのがネットにある無料の図解テンプレートを集めて
その枠に入れれば図解出ると思ってたくさん集めます。

でも、厳しいようですが、これでは
いつまでたっても図解できるようになりません。

偉そうなことを言っていますが、
私も、そうでした。
簡単に図解できるテンプレートを探しました。
でも、空のテンプレートを前にしても..
図解できるようになりませんでした。

そして、たくさん図解する体験から
このように考えました。

図解には3つの段階があります。

—————————————–
1.状況
—————————————–
たくさんの人が集まって話しても、
一人で考えた時も...

最初は、混沌とした状態です。
どんな斬新なアイデアでも、最初は状況は同じです。

自由に、アイデアを膨らませることは、
それまでの基準に当てはめると
不合理・整合不良・無意味..
のような事柄がたくさん並びます。

この状態で、一足飛びに図解することはできません。

—————————————–
2.解析・判断
—————————————–
その状況は「どうなっているのか?」を
見極めることが必要です。

  ・現実は整理されていない
  ・漏れ、重複、勘違い..
  ・目的、目標も不確定
  ・制約条件、資源も未確認

この図の例では、混沌の中からA,B,Cを分けます。
ことが最も大切なこととなります。
A,B,Cが分けられないと手が出ません。

状況を正しく判断して整理する段階が最も重要です。

—————————————–
3.処理・表現
—————————————–
この段階で初めて..
図解の手順やパターンが利用できます。

AならばXのカタチに当てはめて表現する。
BならばYのカタチに当てはめて表現する。

ただ単純にカタチに当てはめることはできません。
いくつかの基本のカタチの組合せや
入れ子構造を考えることで図解になります。

では、どうしたら..
この「混沌」とした状態を
整理して図解できるのでしょうか?

表現する基本のカタチを意識して
図解表現の材料となる要素(言葉・文)の
関係を整理することです。

私が図解してきたものを振り返りながら
体験から整理したカタチです。

それは、
 9つの基本形
  ・比較(並列・対立・親和)
  ・進展(因果・移動・段階)
  ・構造(組成・展開・包含)
で、要素同士の関係を整理していきます。

図解できない理由

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図解できない理由

企画書・提案書を分かりやすくしようと、
図解を入れたいと考えたことはありませんか?

図解しようとパワーポイントに向かいます。
なんとなく、それらしい図解をしました...
でも、納得できません。
なぜでしょうか?、何が足りないのでしょうか?

どうしたら、納得できる図解ができるのでしょうか?

図解したが...
  役に立たなかった
  期待したものと違う

これには2つの大きな原因があります。

————————————————————-
1. 理解が足りない
————————————————————-
何の理解が足りないのでしょうか?

相手が、何を期待しているのか?
  ●目的は?!...何のために図解するのか?!
  ●目標は?!...どこで、誰に、どう行動して欲しいか?

ここを、きちんとしないと労力が無駄になります。

でも、「目的、簡単だよ!。分かり切ってる..」と
言う人がいるのですが..
「何のために」という目的を明快にすことは
意外と難しいのです。

目的と手段は階層構造になっています。
 ・利益目標を達成する、そのために売上を上げる
 ・売上目標を達成する、そのために営業を強化する
 ・営業を強化のために、営業マンを増員する
 ..
というように階層になっています。

どこを狙うかが重要です。
誰に、何を伝えて、どんな行動をして欲しいか、
それによって明確に定義することが必要です。
それができていないと、何も伝わりません。

そして、相手の言っていることを、「鵜呑み」にしては駄目です。
言われた通りに頑張って表現しました。
これでは上手く行きません。
相手は納得しません。
自分の考える以上のこと、自分の気がつかないことを
返して欲しいのです。

相手の言っていることは、考える材料です。

相手が口で言っていることと、望んでいることは違います。。
相手の「自分で気がつかない」点を、「読む」必要があります。

そうです「読み」が足りないのです。
その、 最大の原因はコミュニケーション不足です。
自分の考える土台が弱い場合もあります。

これが足りないと、意味のないものが出来上がります。
努力したとしても評価されません。

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2. 情報が足りない
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図解表現する材料が足りない場合です。

図解を見ると、丸、四角、文字、矢印などで構成されています。
それらを図解の「要素」と言います。

誰が考えても明らかなように、
この材料が足りないと、役に立つ図解は描けません。

それなりにきれいな図解が完成したとしても、
図解は内容で評価されます。

内容が陳腐なものは、制作者の実力まで疑われます。
そして、依頼が来なくなります。

情報を集める「力」が必要です。
対象の業務の経験があれば良いのですが...
すべての業務を経験することもできません。

知らないこと、経験のないことは図解できません。

より充実した情報を集めるには、
自分の持っている知識・経験の枠組みを利用して、
経験のない業務を調査して情報を集めることが大切です。

これには、経験と日々の蓄積がが大きく影響してきます。
これは、一朝一夕では、蓄積できません。

毎日の仕事の現場での「気づき」を書き溜めて、
仕事の土台を創りませんか!

自分の経験をソリューション(問題解決の材料)として
蓄積していくことで考える仕事の
 ・効率がアップします 
 ・より高い価値をを生み出せます
考えるコンテンツが積みあがると..
それは、自分の「強み」になります。

現場の「気づき」を知恵のモジュールにして積み上げて
自分の「強み」を築きましょう!