「現場の知恵」を蓄積・活用する「考動知図」

「現場の知恵」を積上・活用する「考動知図」(こう・どう・ち・ず))

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図解思考

図解思考では現状を「観察」することから始める

図解:図解思考では現状を「観察」することから始める

図解思考で目指しているのは

 ・現状を正しく理解し
 ・目指す目標を定め
 ・実現のための行動を組立てる

ということです。

そのために、思いつきや当てずっぽうではなく
目標実現のための行動を組立てることです。

そこで、最初に必要なことは
現状を正しく確認することです。

現状の確認の特徴は
 ・見える現象
 ・見えない原因
があることです。

これを考える言葉が「観察」です。

 ・観:現象を観る
    観光の「観」
    見えている現象をしっかり見ること

 ・察:見えない原因を察すること
    おしはかる、推測すること

この「察する」能力に大きな個人差が出て来ます。

私が、図解を始めたキッカケが
この「察する」ことの必要性を感じたことでした。

相手の言っている言葉を一言一句、漏れ落ちなくメモし
要求されたことを満足させたと…
自分で思っても。

相手の抱える背景や過去の経験を把握が必要です。

相手の発言の言葉だけでは正しい把握はできません。

そのために図解を使って
 ・問いを立てて自他に質問する
 ・構造で考えて想像を広げる
ことが役に立ちます。

会社に「現場の知恵」が積み上がらない理由

図解:会社に「現場の知恵」が積み上がらない理由

どこでも見られる事ですが..

現場から帰ってきてパソコンに向かっていると..
上司に、このように言われることがあります。?
 ・さぼっている暇はない
 ・さっさと仕事をしろ

現場で「作業」を長くやって管理職になった人は、
机に向かっていると遊んでいるように見えます。

担当者自身でも
早く現場に戻らないと..
仕事をまわしていけない場面はたくさんあります。

落ち着いて考えている時間はありません。

そうなると..
現場での「気づき」を書き溜めることができません。

書くと言うことは、
考えて言葉で表現すると言うことです。

何を書こうか、どう書こうか
ああでもない、こうでもないと悩みます。

現場での仕事のやり方や細かな手順を
頭の中で繰り返し考えることになります。

ああでもない、こうでもないと悩むことで
問題点や改善点が、だんだんと見えてきます。

報告書を効率的に書くのとは違います。

事実をもとにして、
自分の意見をまとめる作業です。
外から見ただけでは
 ・まとまらない時間
 ・何も生みだしていない時間
というように感じられてしまいます。

でも、この時間が無いと、
現場で得たちょっとした「気づき」を
次に使える「現場の知恵」として
書出すことができません。

紙に書き出さないので
 ・再現性を検証することができません
 ・バージョンアップすることができません
 ・会社に積上げることができません
全て個人の頭の中にあるだけです。

人に伝えることができません。
会社に知恵が残りません!

その結果、
優秀な人が辞めると大きな痛手です。
新人を採用して計画的に教えることができません。
現場に入れてOJTと言って中間管理職に丸投げです。
成長までに長い時間がかかります。

社長は、10年たっても、20年たっても
「優秀な人が欲しい」と言い続けることになります。

アウトプットの価値を高める思考範囲の拡大が必要

図解:アウトプットの価値を高める思考範囲の拡大が必要

企画や提案が通らないと困っていませんか?

上手く表現できないからだ
図解できれば「何とかなる..」と
期待していませんか?

企画や提案が通らない理由は2つあります。
 1つ目は、価値を正しく伝えられないこと
 2つ目は、伝えた内容が相手にとって価値が低いこと

間違いなくこの2つです。

一般的に図解は、
 ・頭に浮かんだことを整理して
 ・分かりやすく表現し表現する

ために使います。

図解は、思考を整理する方法として有効ですし、
表現方法として有効な手段です。
図解すると長い文章を読むより分かりやすくなります。

ただ図解にすると..
内容が陳腐だと、それが丸見えになります。

他人の評価は厳しいです。

原因は、
・自分の知っている少ない情報だけを
・パワポの機能でこねくり回し
それらしく何んとかしようとしていることです。

頭の中にあるモヤモヤした状態のアイデアを
整理して分かりやすく表現するだけでは
内容の価値は高まりません。

価値を高めるには

1.知っているけれど
  「気がついていない情報」

2.価値を高めるために必要だが
  「自分が知らない情報」

を取込むことです。

これがなかなか難しい。

よく言われる言葉に
 ・鳥の目になって
 ・虫の目になって
 ・魚の目になって
という視点を移動する方法があります。

間違いなく有効です。

でも、これだけで大丈夫でしょうか?

他にも、
 ・ゼロベースで考える
 ・成功体験を捨てる
 ・相手の立場に立って
などなど視点を移動するガイドがあります。

これらを使うだけで
 価値を高めるために必要だが
 「自分が知らない情報」
を探っていくことができるでしょうか?

求められるのは「視点移動のガイド」です。

図解は情報の構造化

図解:図解は情報の構造化

図解を一言で言うと..

情報の構造化です。

構造化とは..
単純な要素同士の関係を整理して、構造に組立てること。

そのために、大きく3段階の工程があります。
 1.情報の言語化
 2.情報の規格化
 3.情報の構造化

となっています。

■1.情報の言語化

 この段階は、情報を言葉で定義します。
 モヤモヤしたアイデアを明確な言葉にします。
 この言葉が、情報を構造化するための部品となります。

 重要なことは..
 潤沢な言葉の材料を集めることです。
 この段階が陳腐だと、思い描いた事柄を表現できません。

■2.情報の規格化

 この段階は4つの段階があります

 2-1 言葉と言葉を組合わせて関係をつくる
     「原因→結果」などの要素同士の関係を整理します。
 
 2-2 関係が見えると「ヌケ・ダブリ・矛盾」が見える
     関係が見えると「?」疑問が湧き、間違いが見えます。
 
 2-3 見つけた「ヌケ・ダブリ・矛盾」を修正する
     間違いは修正すればいいんです。
 
 2-4 関係の完成度が高まる
     修正することで関係の完成度が高まります。

 この規格化とは、組立ての最小単位(アッセンブリー化)です。
 この関係のセットを創るために「9つの基本形」が有効です。
 

■3.情報の構造化

   関係のセットを組合わせていくことで構造化できます。
   家を建てる、車を組立てるなどのように
   モノを組立てる考え方で思考を組立てるのです。
   

この構造化の結果が図解となります。 

思いつきを書出して、図解パターンに当てはめることで
図解はできますが...
これでは、簡単な内容しか図解表現できません。

図解は「情報の構造化」ということを意識することで、
簡単な内容から複雑な内容まで図解することができます。

どんな複雑な機械でも、小さなボルトやナットの様な
最少単位に分解できます。
逆に言うと、小さなボルトやナットを組合わせていくことで
家でも車でも組み立てることができるのです。

ノウハウを生み出し活用するための素養

図解:ノウハウを生み出し活用するための素養

同じ職場で、同じような仕事をしている人たちがいます。
職歴も学歴も、似たり寄ったり。

短期間でどんどん成長していく人がいます。
でも、何年やっても頼りにならない人がいます。

教えられなくても、自分で考えて工夫できる人がいます。
でも、教えられないとできない人がいます。

現場で「気づき」ノウハウを得ることのできる人がいます。
でも、目の前の出来事からノウハウを得ることのできない人がいます。

他業種の仕事のやり方を見て、自社に応用できる人がいます。
でも、何も気がつかない人がいます。

新しいノウハウを生み出し活用できる人と
できない人ではだんだんと差が広がっていきます。

4つの素養が違うのです。

1.未知のノウハウを感じ取る力
  ・知らないことでも
  ・興味をもって
  ・可能性を探る

  価値ある物を探すアンテナ

2.未知の事柄に対する好奇心
  ・未知の分野に興味を持って
  ・無駄を覚悟して
  ・飛び込んで行く

  高い知的好奇心

3.自分のノウハウを文書化する力
  ・具体的な言葉で表現し
  ・体系化し
  ・文書に書き表す

  暗黙知を形式知にする

4.自分の分野に当てはめる力
  ・他分野のノウハウでも
  ・自分の分野に当てはめて
  ・応用する

  当てはめて利用する力

この4つがあります。

できる人、短期間で成長する人には
これらの素養があります。

感じて考えて結論を導き出しアウトプットするには
かなり面倒くさい行為です。
やってもやっても、なかなか成果は出ません。
でも、それを続けることで積み上がっていきます。

問題なのは、目の前の作業に逃込んで
「自分は頑張っている!」と言い訳してしまうことです。
これだと、何年やっても作業の習熟度は高まるのですが
納得できる成長にはつながりません。

面倒で、なかなか成果が出ないのですが
4つの素養を意識して身に着けましょう。

問題解決の手順:「問題」を明確にする

図解思考:問題解決の手順:「問題」を明確にする

こんな問題があります。
   ——————————————-
   コロナの影響で在宅勤務に切り替わったために
   ほとんど家にこもっているためか体重が増加
   してきました。何とかしなくては...
   ——————————————-
どのように解決しますか?

本来の問題解決の手順にが3段階あります。
 1.問題定義(何が問題なのか?)
 2.原因分析(原因は、何か?)
 3.対策立案(どうすれば解決できるのか?)

問題解決の出発点は
 1.問題定義(何が問題なのか?)
これが重要です。

ここをしっかり定義することで
期待される問題解決につなげることができます。

問題なのは..
「問題は、問題だろう~。分かっているじゃないか」
というように情報を共有したつもりで
関係者の認識がバラバラで進むことです。

必要なことは
 ・正しい問題解決をするための出発点を定める
 ・関係者の情報を統一する
ということです。

そのために問題の定義が重要です。

問題定義の仕方は
多様に問いを立てて状況を明らかにすることで
問題が具体的、どういう状態なのか明らかにすることです。

明らかにするために
問いを立てます。

●いつ頃から、体重の増加を感じましたか?
 このまま改善しないと、より悪化すると感じていますか?
 
 過去に遡る、未来を考える

●増加前の体重は、どのくらいですか?
 現在の体重は、どのくらいですか?

 過去と今の状態を比べる

●どんなことから体重の増加を感じたのですか?
 ダイエットしないといけないと感じた出来事はありますか?
 そもそも体重増加が問題なのか?

 問題と感じた出来事など..

このように、図を頭に思い浮かべることで
相手に自分に問いを投げかけることができます。

たくさんの情報を得るためには「思いつき」に
頼っていることはできません。

視点を移動して問いかけることで
必要な情報を得ることができます。

その「視点移動」が図解思考の1つの機能です。

図解は情報の構造化

図解は情報の構造化

図解は、情報の構造化です。

構造化とは..
単純な要素同士の関係を整理して、構造に組立てること。
どんなに複雑な内容でも、単純な部品の組合せでできています。

よく使われる図解パターンも構造化のための方法論です。
ただ、図解パターンでは簡単な内容しか構造化できません。

これからのビジネスは、
 ・物を仕入れて売る
 ・物を作って売る
というような単純なモデルはなくなります。

物は仕入れている、物を作っている、そして売っている。
でも、そこに「事」の要素が大きく絡んできます。

これからは「商品=物+事」となります。
同じ「物」を売っているが、
まったく違うビジネスになるのが普通のことです。

これからのビジネスでは、
この「事」を創ることが求められます。

では、どうやって「事」を創るのか?

裏紙に、思いつくことを箇条書きにして
どんどん書出して、まとめていく..

このやり方で、できるでしょうか?
できた「事」に、自信が持てるでしょうか?

問題なのは、その「事」を使った事業が始まってから
 ・ここが抜けている 
 ・このやり方がおかしい
 ・この部門にしわ寄せがくる
 ・顧客に理解してもらいにくい
 ・二度手間、やり直しが起こる
などなど、トラブルが発生することです。

後から思えば、
事前にチェックできることなのに
 ・それが出来ていない
 ・やったつもりだが不完全
ということが起こります。

解決策は、構造化することです。

構造化することで
 ・ヌケ
 ・ダブリ
 ・矛盾
を論理的に発見できます。

発見したら直せば良いんです。

事業スタート前の企画段階で発見出来れば
実害はありません。

そのために、図解を使って構造化することで
事業の仕組みとしての完成度を上げることが必要です。

図解は、情報を構造化する事が得意です。

単純に、図解パターンに当てはめて「できた!」を
卒業しましょう。

図解パターンでの、たくさんの練習は
図解思考の基礎力となります。
たくさん作成した経験は、大いに役に立ちます。

問題解決では図解思考で現状を「観察」する

図解:問題解決では図解思考で現状を「観察」する

問題解決は
 ・現状を確認して(before)
 ・行動して(どう行動するか考え)
 ・期待する結果を得る(after)
ということです。

重要なことは「正しい現状分析」です。

では、どうやって現状分析するのか?

現場に入って担当者に取材します。

ここに問題があります。
担当者の力量に寄って取材内容が異なるということです。

要するに、
 ・見える人
 ・見えない人
がいます。

優秀な人は、
目の前に見える現象に影響されず
見えない原因をも理解しています。

優秀でない人は、
目の前に見える現象以上には理解していません。

問題解決で、期待する結果を得るためには
期待する結果につながる行動が必要です。

では、結果につながる行動とは?
と「思考する」ことです。

その考える材料になるのは
困った状況を正しく確認することです。

ここで
見えない原因を「観察」するために
 ・問いを立てて自他に質問する
 ・構造で考えて想像を広げる
ことが必要です。

そのため方法が、「図解思考」です。

図解思考することで
 ・現象を観て、それを出発点にして
 ・見えない原因を察する
ことができます。

正しい問題解決には、正しい現状分析が必要です。

図解思考は「言語化→構造化→言語化」

図解思考は「言語化→構造化→言語化」

何か問題が発生した時に、どう改善するのか。

まず必要なことは、「言語化」です。
よくやるのが、コピー用紙の裏紙に
箇条書きで、どんどん書出すことです。

書出す箇条書きの言葉は
 ・困った状況を定義
   現状分析するための材料
 ・どう改善したい
   目的や目標を定義
というために使います。

ここから
箇条書きを使って、状況を構造で理解します。

今の困った現象を引き起している要素は何か?
 ・要素をまとめ
 ・因果関係を整理する
これが構造化です。

構造化できると
どこに真の原因があるか自然に見えてきます。

箇条書きの羅列では見えなかったことが
構造化することで見えてくるのです。

見えたら直す。

どの部分を、どう直すのか

図解で改善策を立てることで
 ・要素を入替えると
 ・因果関係が変化する
と、どういう状態が発生するのか
こうやると「こうなる」という
仮説を立てることができます。

これを図解を使って、言葉に表現することで
分かりやすく伝える(プレゼン)することができます。

問題解決では
 ・言葉で定義すること
 ・構造で理解すること
が重要です。

図解思考を活用することで
この2つの分野を上手くできるようになります。